だりゅんのXXX

最近の(・∀・)イイ!!を気の赴くままに。

トップリーグ第一節

2005-09-18 | ラグビー
秩父宮で開幕戦を見てきました。

お目当ては東芝。実は私はもう10何年も東芝のファンをやっておりまして、当初はフランカーの梶原(現在は山梨の桂高校の監督)選手のファンで梶原見たさに東芝の試合を何回も見ているうちに彼が引退した後もそのままファンをやっております(その頃に東芝にいた村田亙は今でもヤマハで現役でプレーしているというのも感慨深いですね)。

向井監督の頃にPからGoをスローガンに一時代を築いたあとにしばらく優勝から遠ざかっていましたが、最近また強い東芝が戻ってきました。うれしいことです。


さて秩父宮で当日券を買おうとしたら、メインS席は完売。バックAもかなり入っていて主催者発表では今日は1万人を超えたそうです。こんなに秩父宮に沢山のファンが入ったのは今年になって初めてな気がします。

ただ、東芝vs神鋼というトップリーグの中でも屈指の好カードでも秩父宮を満員にすることは出来ないぐらいラグビー人気が低迷しているのはちょっと悲しいですね。

今では秩父宮を満員に出来るカードは大学の早慶戦ぐらいだし、80年代終わりから90年代中盤まではそれこそ早明戦は国立競技場を満員に出来たぐらいだったんですけどね(当時は晩秋の寒い夜空の下で徹夜でチケット確保のために行列に並んでいました。懐かしい)

まあ、当時の圧倒的な人気にあぐらをかいたツケが今に来ているのを協会は真摯に受け止めて欲しいです。とりあえずトップリーグの試合は中学生以下は無料にするとか、ラグビースクールの子供たち(とその保護者)を無料で招待するとか、将来に向けて布石を打って欲しいです。はい。


で、第一試合の結果は東芝vs神鋼は24-9で東芝の完勝でした。

東芝はこの夏にオーストラリアに遠征したときにレッズに大敗したのをどこまで立て直せるかがこの試合の見所だったのですが、FWの集散が良く、モールも相変わらずの破壊力だし、といってFW一辺倒ではなくバックスでも勝負できる良いチームに仕上がっていました。ディフェンスも組織的に出来ていたし、神鋼は殆どゴール前に迫ることは出来ませんでした。唯一ひやっとしたのはゴール前スクラムから大畑がチャンネル0に入ってきた時ぐらいでしょうか。それぐらい安定していました。今シーズンも優勝候補の大本命でしょうね。今年の優勝戦線は

本命:東芝
対抗:トヨタ
穴:サントリー、NEC

って所でしょうか。サントリーはトヨタに競り勝ったみたいなので、楽しみです。大久保もオーストラリアから戻ってきたことだし。


個々の選手では、

・マクラウドは相変わらず素晴らしい。今日の試合のMVPですわ。今シーズンは外国人枠のうち1名はマクラウドが確定って感じです。戦略的交代があるとはいえ、残りの外国人枠に誰が入ってくるかも毎回楽しみになりそうです。

・松田はもう35歳だというのにウィングで出場。相変わらずキレのある走りをしていますね。今後もがんばって欲しいです。

・廣瀬はトップリーグデビュー戦だから緊張していたのか、全然動きが悪かったです。キックも全然だったし。私が監督だったら後半から品川に交代って感じでしたね。今日はお試しだったんだろうけど、このままではリザーブに入るのも難しいと思います。

・シンビン王は今日はとてもおとなしかったです。監督に何か事前に言われたのかな?

・今年加入のケプは初めてみましたがかなり良いですね。アイランダー特有のしなやかな動きに力強さもあり、後半のインパクトプレーヤーとして使いどころが面白いと思います。今日はウィングで途中出場しましたが、フランカー辺りでもかなり面白そうです。前半をバツベイで敵FWを疲れさせて後半に入れ替えると相手もなかなか対応しづらいのでは無いかと思います。


対する神鋼は良いところ無しですね。チームとして目指しているところが良く分からない。もっと大畑にボールを集めるとか、戦略を練らないと他のチームにもずるずると負けてしまう気がします。斉藤とか才能のある選手は沢山いると思うんですけどね。個人個人が勝手にやっているという印象が去年からぬぐえません。黄金期には今よりも多くの才能と個性溢れる選手ばかりだったのですが、チームとしては一つにまとまっていました。増保監督は現役の後半は特にチームのために何をすべきかを考えてそして実行できていた選手でした。監督としてもうまくまとめてまた強い神戸製鋼を作って欲しいです。



第二試合のヤマハvsクボタは30-17でヤマハの勝利でした。まあ順当勝ちでしょう。

ただこの試合はどちらもできがあまり良くなく、その上レフリーの笛がぶれていて(どちらかに有利に吹いていたというよりは、アドバンテージ、ノックオン、オフサイドの判定が毎回のように変わっていた...)、選手もそうだろうけど、見ている方もストレスの溜まる試合でした。

サッカーなどでは試合の後に個々の選手に点数をつけていますが、ラグビーでもそういうのを導入して欲しいですね。そしてそれはレフリーにもつけて、きちんと自戒して欲しいものです。

個々の選手では、

・木曽はエイトには不向きなのでは?そんなに器用な選手というわけではないし。彼はサイズがあるので、3列に持ってきてラインナウトを有利にしようという意図でしょうけど、フランカーの方が良いのでは、と思いました。スクラムからの球出しもちょっとぎこちなかったですね(ミスも何回かしていましたし)

・太田尾は太りすぎ?大学の4年ぐらいから気になっていたのですがちょっと体が重そうな感じです。SOはエイトのサイドアタックを止めなければならないからという意味で重くしているのなら仕方ないですが、そうでないなら将来のJapan候補として節制して欲しいです。山村みたいにストイックさを出して欲しいな。

という感じでした。