だりゅんのXXX

最近の(・∀・)イイ!!を気の赴くままに。

ガリレオの指

2005-09-11 | 
本読み仲間のOさんに紹介していただいたガリレオの指ものすごく面白かったです。今年の後半に読んだ本の中では今のところNo.1ですわ。

進化、DNA、エネルギー、エントロピー、原子、量子、対称性、時空、宇宙、算術と物理学の多様な分野にまたがって書かれているのですが、どれもその分野の歴史から始まり重要な発見についてとても平易に、或いはとても分かり易い比喩を挙げていて、わくわくし通しで最後まで読み通してしまいました。

これだけ広い分野を解説できるアトキンスは凄いですね。訳者後書きで科学者が書いた文にノーベル文学賞を贈るなら間違いなくアトキンスは受賞するという趣旨のことがかかれていましたが、まさにその通りですね。物理の教科書もいくつか書いていて日本でも有名だそうなので、もしかしたら自分も大学の教養の授業でお世話になっていたのかも。

個人的に物理系の読み物でここまで燃え燃えで読ませてもらったのはホーキング宇宙を語るワンダフルライフ以来な気がします。

最近は学生の理系離れが進んでいるとの事ですが、この様な良書は物理の授業の副読本にしても良いのではと思います。(ブルーバックスとかでも良いのですけどネ)

こういうのを読むと、大学受験で物理科をあきらめたのがちょっと悔しくなって来ます。まあ高3の時の電磁気がきちんと理解しきれなかったから仕方ないんですけどね。特に交流の後半のインピーダンス辺り...orz