「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【参加報告】「安倍9条改憲NO!辺野古新基地建設は断念を!安倍政権退陣!1・19国会議員会館前行動」(寄稿)

2019-01-21 23:50:28 | 参加報告

<管理人より>
 1/16付けで世話人会より参加の呼びかけがあった1月の19日行動に、「生協だれでも9条ネットワーク」は「生協九条の会・埼玉」とともに16名が参加しました。東京カズちゃんさんから参加報告をご寄稿いただきましたので、以下にご紹介いたします。
【参加報告】「安倍9条改憲NO!辺野古新基地建設は断念を!安倍政権退陣!1・19国会議員会館前行動」
 1/19の午後はいつもの19日集会「安倍9条改憲NO!辺野古新基地建設は断念を!安倍政権退陣!1・19国会議員会館前行動」へ「生協だれでも9条ネットワーク」のみんなと参加してきた。良い天気だったが、冷たい風が吹く中、2800人が集まった。
 政党からは菅直人氏(立憲民主党)、吉良佳子氏(共産党)から挨拶があったが、いつもより発言者が少なかった。
 他に5名の報告があったが、1000人委員会の内田雅敏弁護士が韓国徴用工問題の正しい理解をしてほしいと歴史的経緯を述べた(ちゃんとメモが採れなかった…)。そして1919年の3.1運動から今年100年になるが、韓国の憲法にその事が書き込まれていることも紹介された。
 日本体育大学の清水雅彦先生(憲法)が「箱根駅伝は13位だったが、応援で忙しかった。これから入試などで繁忙になるが、今日もそんな中、こちらへ来ている。安倍政権を倒して、もう少し暇になりましょう」と訴えたのが笑いを誘っていた。
 また、調布市民の会の鈴木彰さんから「この19日行動は(2015年9月19日の戦争法成立から)40回目となる」との話があったが、ここへ来るだけでもそれなりのエネルギーが必要なので、清水先生の言うように安倍政権を倒して19日行動をしなくてもよい状況になってほしいなあ(そのためには集団的自衛権を認める戦争法を廃止しないとダメではあるが)と思う☺

●冒頭の写真は、「戦争をさせない1000人委員会」のfacebookの1月19日15:00の投稿記事に掲載されていた画像をいただきました。

●下の写真は、共産党の日刊紙『赤旗』1/20付けの一面に掲載された写真を撮影したものです。

【参加の呼びかけ】「安倍9条改憲NO!辺野古新基地建設は断念を!安倍政権退陣!1・19国会議員会館前行動」

2019-01-16 23:59:19 | 参加のよびかけ

<2019年1月9日 「生協だれでも9条ネットワーク」世話人会>
 今年は憲法との関わりでの重要日程が目白押しです。辺野古新基地での沖縄県民投票、天皇の代替わり、統一地方選挙、沖縄県での衆議院補選、その後の参議院選挙と続きます。
 市民と野党の共闘の力で、安倍政治の言いなりを許さず、逆に痛打を打ち返さなければなりません。まさに私たち自身、市民の一人一人の行動が問われることになるでしょう。生協だれでも9条ネットワークは戦争法の撤回と安倍9条改憲を許さない行動を継続します。  
【参加の呼びかけ】「安倍9条改憲NO!辺野古新基地建設は断念を!安倍政権退陣!1・19国会議員会館前行動」
と き:1月19日(土)14:00~
ところ:衆議院第2議員会館前を中心に
共 催:総がかり行動実行委員会
    安倍9条改憲NO!全国市民アクション
※総がかり行動実行委員会の行動予定の記事→こちら

※「生協だれでも9条ネットワーク」の幟旗は13:00頃から衆議院第2議員会館前に立てます。何かの際の連絡は藤原携帯までお願いします。
国会周辺図

【情報】2018/11/03「生協だれでも9条ネットワークの集い」その5:会員の「ひとこと」から

2019-01-14 21:34:46 | みんなの声

<管理人より>
 昨年11/3に開催された「生協だれでも9条ネットワークの集い」の報告その5です。
【情報】2018/11/03「生協だれでも9条ネットワークの集い」その5:会員の「ひとこと」から
●Y.Mさんから
 9月30日はずっと沖縄での玉城デニーさんのことが気がかりでしたが、勝利してほんとうによかったです。TBSの「噂の東京マガジン」という番組で、横田基地に10月1日からオスプレイが配備されることに住民が不安を持っていることが番組に寄せられたと取り上げられていました。保育園の園長先生という方は、窓からすぐ近くを低空で飛んでいる大きなオスプレイを見て、体が震えたそうです。住民の方は沖縄の人が味わっていることがこういうことなのだと思ったと言っていました。住宅地や学校の上空は避けて飛ぶことになっているのに、守られていないこと、「取り決めたことも日米地位協定で免除されているんだね」とレポーターが深刻そうでなく柔らかく伝えていました。わたしは日米地位協定が自分の身近にも影響してくるのだなと思いました。番組で最後に森本毅郎さんが、「敗戦国だからっていったって、負けた国(ヨーロッパの国)でも断わることはちゃんとだめだと言っている国はあるんだよね」「声をあげていくことが必要なんじゃないかな」と言っていました。
 その後、詳しく読んだ新聞記事は、2人のノーベル平和賞の受賞者についてでした。紛争下でレイプ被害を受けた女性たちを救うため、女性たちの感染症など心と体を治療してきたコンゴ民主共和国の男性のムクウェゲさんという産婦人科医師と、イラクのムラドさんという25才の女性でした。お二人の写真も見ました。ムラドさんは、少数派のヤジディ教徒で2014年に過激派組織「イスラム国」に家族を殺され、自分も拉致され性奴隷にされ3ヵ月後に逃亡し九死に一生を得ました。2016年6月から人身売買の被害者らの尊厳を訴える国連親善大使に就任しました。
 何日かあとの新聞で、「ムラドさんが記者会見に出席し、記者からの質問に的確に答えたが、笑顔は一度もなかった」ということが書かれていました。ムラドさんは「性暴力を受けたことを明らかにしたすべての女性の声に耳が傾けられること望んでいる」と述べられています。

●T.Yさんから
 この間、奨学金制度の部分的改善、核兵器禁止条約、沖縄県知事選挙勝利など嬉しいニュースもありますが、諸悪の根源である安倍内閣は継続しています。
 引続き、様々な運動を継続し、盛り上げていかなくてはなりませんが、私は「小選挙区制」の是非への問いかけが必要だと考えています。国民の意思が選挙結果にストレートに反映せず、死票が多すぎる小選挙区制は適法ではありますが、憲法前文に書かれている「正当な選挙」なのでしょうか?
 導入から20年以上経過した今、小選挙区制の国民的な総括が必要だという世論を広げなくてはと思っています。

●東京カズちゃんさんから
 私は最初から政治問題に関心があったわけではない。2013年12月の秘密保護法成立あたりから非常にやばい世の中になってきているのでないかと危惧し、何かできることはないかと思って集会やデモに参加するようになった。「生協だれでも9条ネットワーク」ができて職場の有志と一緒に参加できるようになったのも大きい。
 私の拠り所は日本国憲法だ。この平和と民主主義を保障する基本法こそ戦争でアジアに甚大な犠牲をもたらし日本国民自身が大きな被害を被った歴史が与えてくれた私たちの宝と言える。孫たち若い世代にこの素晴らしい法典を引き継ぐためにも闘わなければならないと思っている。
 6年経とうとしている安倍内閣はしぶとく生き残っているが、市民の正義がこれに負けてはならないと思う。もう少しで倒れるところまで来ているので、諦めずに憲政史上最悪の内閣を退陣へ追い込んでいきたいと思う。

※冒頭の写真は、12/19の国会前行動を東京カズちゃんさんが撮影したものをいただきました。

【情報】2018/11/03「生協だれでも9条ネットワークの集い」その4:憲法の精神と天皇の代替わり儀式の問題点(小澤重久)

2019-01-14 00:03:39 | 情報提供

<管理人より>
 昨年11/3に開催された「生協だれでも9条ネットワークの集い」の報告その4です。
【情報】憲法の精神と天皇の代替わり儀式の問題点:小澤重久
 友人たちと「日本近現代史を学ぶ“哲学堂白熱教室”」というサークルを作り、例会を行いながら学習しています。室長は元神奈川大学学長の中島三千男先生(日本近代思想史)で、この間、天皇の代替わりについても意見交換しています。天皇の「代替わりの儀式」も憲法のあり方に関わる重要な問題であり、政府が「9条改憲」を推し進めようとしている時期に行われる儀式が「政治利用」されてはならず、国民的な議論が求められる課題だと考えます。以下、教室に提出された中島先生がまとめた資料の大要をご紹介いたします。

「天皇の『代替わり』にともなう一連の儀式が2019年に行われます。政府は2018年4月3日に『天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位に伴う国の儀式等の挙行に係る基本方針』を閣議決定し、一連の儀式について1989年~1990年にかけて行われた『平成の代替わり』の儀式を基本的に踏襲する方針を示しました。
 しかし、この方針は日本国憲法に照らして重大な問題があります。日本では明治期に『天照大神の子孫である天皇家が唯一、神国日本を統治する』という天皇制正統神話を背景とした大日本帝国憲法や皇室典範、天皇即位の儀礼を規定した「登極令」が法制化されました。『代替わり儀式』から伝統的に行なわれてきた仏教色や唐(中国)風的要素をもった 儀式が排除され、天皇制正統神話・国家神道の理念を反映した儀式が新しく創られました。登極令に定められた儀式は長い『皇室の伝統』ではなく、国民統合のために百数十年前の明治期に新しく『創られた伝統』と言えます。
 戦後の日本では、日本国憲法や天皇の『人間宣言』などで天皇の神格化は否定され、国民主権や政教分離が規定されました。天皇の地位は天皇制正統神話 にもとづくものではなく、『主権の存する日本国民の総意』に基づくという、新しい『国のかたち』ができました。それだけに『平成の代替わり』儀式においては、本来こうした憲法の原則、適合したものとして行われるべきでした。 しかし実際に行われた『平成の代替わり』儀式は、『三種の神器』の継承を意味する『「剣璽等継承の儀』を国事行為として行ったり、純然たる神道儀式である『大嘗祭』を公的性格を持つ行事として行うなど、全体として戦前の登極令に準じた形で行われました。
 このように日本国憲法の理念に反した『平成の代替わり』儀式を今回の『代替わり儀式』においても踏襲することは絶対に許される事ではないと考えます。今回の『「代替わり』は、昭和天皇の病状などを理由に『代替わり』の儀式についての開かれた議論は一切なされないまま行われた『平成の代替わり』と異なり、退位・即位までに十分な時間があります。そもそも今回の『代替わり』 のきっかけとなった現天皇の『生前退位』は、国会などをつうじた国民的議論 の結果として実現したものです。憲法にふさわしい『代替わり』の儀式のあり方を国民的に議論できる条件は十分にあります。国民的な議論により『代替わり』儀式が現憲法の国民主権や政教分離にふさわしいものとなることが求められています。

※冒頭の写真は、12/19の国会前行動を藤原さんが撮影したものをいただきました。プラカードを持っているのが 小澤さんです。

【情報】2018/11/03「生協だれでも9条ネットワークの集い」その3:これまでの振り返りと2019年に向けての問題提起

2019-01-13 21:50:27 | 情報提供

<管理人より>
 昨年11/3に開催された「生協だれでも9条ネットワークの集い」の報告その3です。
【基調報告】これまでの振り返りと2019年に向けての問題提起:山本邦雄
「1」沖縄県知事選の結果は沖縄県民の強く深い、そして重い意志表示、安倍政権への痛烈な打撃と政治の流れに変化の可能性を生み出す
イ)沖縄知事選がもたらしたもの
→「辺野古基地建設推進」は沖縄県民の民意に反することがより鮮明になり、これまでのような強引な進め方は困難になった
 ・「不服審査」請求は極めて不当不見識、民主主義蹂躙の暴挙
→権力を総動員し、民意を無視し諦めさせ、押し潰そうとする安倍政権の政治姿勢への痛打となった
→前回と異なり全ての立憲野党・会派が一致して支持し、野党共闘に新たな局面を創り出した
→最も大切なことは大義のもとに県民が思想信条の垣根を乗り越え結束し闘えば強い圧力を跳ね除けて勝利することが可能であることを証明した

ロ)安倍政権の〞おわりのはじまり〝を感じさせる潮目が変わる予兆
→内閣改造よる閣僚人事、自民党の党役員人事に世論は「評価しない」が「評価する」を大きく上回る、内閣支持率も横ばいか低下傾向
→嘘と隠蔽、政治モラルの崩壊、極右議員よる差別発言、地方自治体選挙での苦戦、そして何よりも安倍首相個人への不信感の増大
→「外交の安倍」も雲行きが怪しい、経済政策でも消費税増税を表明し、最重要課題として改憲案の提示と審議を臨時国会で行うという常軌を逸した姿勢に世論は否定的、消極的な反応が多数

「2」2015年から始まった〞野党と市民の共闘〝は前進したのか、今、なにが求められているのか
イ)紆余曲折はあったが市民と野党の共闘は着実に前進している
→この間の最大のピンチは17年総選挙直前での民進党の分裂に伴う野党共闘の分断の危機、結果として政権政党が議席の3分の2を許すが野党分断は何とか食い止め、立憲民主主義の旗は守られた
→大敗と分裂で希望の党は実質消滅し、5党1会派(無所属の会)に再編され国会内共闘は前進したが選挙協力を含む本格的な共闘はこれからが正念場(選挙協力も進んでいる部分もあるが)
→総がかり委員会、市民連合などは落胆、諦め、苛立ちの矛盾を含みながらも粘り強く活動は継続し、すそ野は着実に広がっているし、立憲野党への発言力、影響力は増してきている
→裏付けとして言えることは来年の一斉地方選、参院選での政権与党の苦戦がマスコミで報道されているがそれは市民と野党の共闘が進むことを大前提にしての予想である
→もはや市民と野党の共闘抜きでは巨大政権に立ち向かうことは出来ないことは社会的な常識になっている
→この間、3000万署名に取り組み職場、団体、地域での地道な活動を国会前集会等に結実させ、改憲発議、まともな審議すらさせなかった市民の活動に確信を持とう

ロ)市民の活動、闘い方も新しい局面に立っているのではないか
→野党共闘は大切だがそれだけでは勝てないという視点を持つこことが大切ではないか、本気の共闘とはなにか
→市民は野党共闘に頼っていないか、自らが動き多様な活動とはなにかを問い直す、沖縄知事選の教訓に学ぼう(私の反省を含めて)
    
「3」〝民主主義ってなんだ〞〝次の選挙で問われるのは政治家ではない、私たち自身、市民だ〞という構えを正面に据え納得する結果を出そう
イ)2019年は「だれでも9条ネットワーク」の1丁目1番地である安倍政権による改憲を許さず、違憲立法である安保法制の廃棄をめざす活動が最重点課題だ
→いかに批判が高まろうと民意を無視し、世論を操作し強硬な手段で事態を乗り切るのが安倍政権の常套手段、主権者としての自覚と覚悟をもって立ち向かおう

ロ)来年は選挙の年、特に参院選で市民と野党の共闘を量的にも質的にも高め、広め自公政権、改憲勢力を過半数割れ、少なくとも3分の2以下の議席に追い落す
→一斉地方選でも良識派の無所属、保守層を含めた共闘で改憲勢力を少数に追い込み 改憲を許さない状況をつくり出す
→参院選で改憲勢力が3分の2以下になれば国会発議はできない 

ハ)「だれでも9条ネットワーク」の仲間を増やし、情報提供を豊かにし、首都圏、全国の交流を広げていく役割がますます重要→広報活動が極めて有効な手段、このことを可能にするより多くの人が支える日常的な体制づくり、カンパ活動が必要なのではないか

●最後に一言 沖縄のように闘おう!今度は本土が応える番だ!

※写真はK.Mさん撮影分をいただきました。