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<管理人より>
昨年11/3に開催された「生協だれでも9条ネットワークの集い」の報告その3です。
【基調報告】これまでの振り返りと2019年に向けての問題提起:山本邦雄
「1」沖縄県知事選の結果は沖縄県民の強く深い、そして重い意志表示、安倍政権への痛烈な打撃と政治の流れに変化の可能性を生み出す
イ)沖縄知事選がもたらしたもの
→「辺野古基地建設推進」は沖縄県民の民意に反することがより鮮明になり、これまでのような強引な進め方は困難になった
・「不服審査」請求は極めて不当不見識、民主主義蹂躙の暴挙
→権力を総動員し、民意を無視し諦めさせ、押し潰そうとする安倍政権の政治姿勢への痛打となった
→前回と異なり全ての立憲野党・会派が一致して支持し、野党共闘に新たな局面を創り出した
→最も大切なことは大義のもとに県民が思想信条の垣根を乗り越え結束し闘えば強い圧力を跳ね除けて勝利することが可能であることを証明した
ロ)安倍政権の〞おわりのはじまり〝を感じさせる潮目が変わる予兆
→内閣改造よる閣僚人事、自民党の党役員人事に世論は「評価しない」が「評価する」を大きく上回る、内閣支持率も横ばいか低下傾向
→嘘と隠蔽、政治モラルの崩壊、極右議員よる差別発言、地方自治体選挙での苦戦、そして何よりも安倍首相個人への不信感の増大
→「外交の安倍」も雲行きが怪しい、経済政策でも消費税増税を表明し、最重要課題として改憲案の提示と審議を臨時国会で行うという常軌を逸した姿勢に世論は否定的、消極的な反応が多数
「2」2015年から始まった〞野党と市民の共闘〝は前進したのか、今、なにが求められているのか
イ)紆余曲折はあったが市民と野党の共闘は着実に前進している
→この間の最大のピンチは17年総選挙直前での民進党の分裂に伴う野党共闘の分断の危機、結果として政権政党が議席の3分の2を許すが野党分断は何とか食い止め、立憲民主主義の旗は守られた
→大敗と分裂で希望の党は実質消滅し、5党1会派(無所属の会)に再編され国会内共闘は前進したが選挙協力を含む本格的な共闘はこれからが正念場(選挙協力も進んでいる部分もあるが)
→総がかり委員会、市民連合などは落胆、諦め、苛立ちの矛盾を含みながらも粘り強く活動は継続し、すそ野は着実に広がっているし、立憲野党への発言力、影響力は増してきている
→裏付けとして言えることは来年の一斉地方選、参院選での政権与党の苦戦がマスコミで報道されているがそれは市民と野党の共闘が進むことを大前提にしての予想である
→もはや市民と野党の共闘抜きでは巨大政権に立ち向かうことは出来ないことは社会的な常識になっている
→この間、3000万署名に取り組み職場、団体、地域での地道な活動を国会前集会等に結実させ、改憲発議、まともな審議すらさせなかった市民の活動に確信を持とう
ロ)市民の活動、闘い方も新しい局面に立っているのではないか
→野党共闘は大切だがそれだけでは勝てないという視点を持つこことが大切ではないか、本気の共闘とはなにか
→市民は野党共闘に頼っていないか、自らが動き多様な活動とはなにかを問い直す、沖縄知事選の教訓に学ぼう(私の反省を含めて)
「3」〝民主主義ってなんだ〞〝次の選挙で問われるのは政治家ではない、私たち自身、市民だ〞という構えを正面に据え納得する結果を出そう
イ)2019年は「だれでも9条ネットワーク」の1丁目1番地である安倍政権による改憲を許さず、違憲立法である安保法制の廃棄をめざす活動が最重点課題だ
→いかに批判が高まろうと民意を無視し、世論を操作し強硬な手段で事態を乗り切るのが安倍政権の常套手段、主権者としての自覚と覚悟をもって立ち向かおう
ロ)来年は選挙の年、特に参院選で市民と野党の共闘を量的にも質的にも高め、広め自公政権、改憲勢力を過半数割れ、少なくとも3分の2以下の議席に追い落す
→一斉地方選でも良識派の無所属、保守層を含めた共闘で改憲勢力を少数に追い込み 改憲を許さない状況をつくり出す
→参院選で改憲勢力が3分の2以下になれば国会発議はできない
ハ)「だれでも9条ネットワーク」の仲間を増やし、情報提供を豊かにし、首都圏、全国の交流を広げていく役割がますます重要→広報活動が極めて有効な手段、このことを可能にするより多くの人が支える日常的な体制づくり、カンパ活動が必要なのではないか
●最後に一言 沖縄のように闘おう!今度は本土が応える番だ!
※写真はK.Mさん撮影分をいただきました。