チョウゲンボウ (長元坊) はハト(鳩)位の大きさの小型のハヤブサ類で、私めの住む中国地方では冬鳥 とされています。
チョウゲンボウを含むハヤブサ類は、開けた農耕地や干拓地の電柱の頂上に止まって餌を探しているというのが一般的なイメージなのですが、近年は市街地のビル街でも見かけるようになりました。 主にカワラバト(ドバト)を餌にしているようです。
今日見て頂くチョウゲンボウは、郊外の干拓地の近くに建つ27階建て高層マンションの最上階の外壁の窪みに止まっていた姿です。 そこは干拓地を見下ろせる餌探しにもってこいの場所なんです。 だいぶ前から時折見かけていたので注意していたのです。 先日やっと姿を撮れましたので見て下さい。
チョウゲンボウの体下面の羽毛は赤褐色で黒斑があるのが特徴です。
チョウゲンボウのオス は 頭と尾の上面が青灰色なのも特徴です。(→ メスは茶褐色)
チョウゲンボウはハヤブサ類なので、目の下に隈があるように見える 頬の黒い斑紋があります。
尚、チョウゲンボウの名前の由来は、茨城県の那珂・久慈・多賀三郡の方言ではトンボの事を「ゲンザンボー」と呼ぶそうで、チョウゲンボウが滑空したりホバリングしている姿がゲンザンボーに似ていて「鳥ゲンザンボー」と呼ばれていたものが、いつしか「チョウゲンボウ」と呼ばれるようになったという説が有力なのだそうです。
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