鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

子どもたちから選挙を考えました

2019年04月09日 07時30分23秒 | Weblog

昨日、いろいろと地域を歩いている中で、少し微笑ましい光景に出会いました。

それは愛宕小学校の近くを歩いていたときのことです。校庭の端にあるブランコで女の子が二人いたのですが、一人の子はブランコに乗り、もう一人の子はその子の向かいに立っていました。なにをしているのかな?と思っていると、立っている子が大きな声で話していました。
聞こえてきた内容は、「私が副会長になったら、廊下走りをなくしたいです。」ということで、生徒会の立候補演説の練習をしているところだったのです。もう少し聞いていると、「やっぱり書記にしようかなぁ」と話していたので、思わず「やりたい方でがんばりなよ」と声をかけました。すると、二人は笑っていたのですが、お互いに話して練習を続けながら、どうするかを考えていました。
自分は、今の時期にその姿に出会ったのは、なにか意味があるからだろうと思いつつ、その場を立ち去りました。

いろいろと思い出しながら、どんなことが関係しているのか考えたところ、大きく三つありました。
一つは、廊下走りをなくしたいということを、先生方も含めてどう実現に取り組み、生徒全体の体験にできるかが大切だなということ。
二つめに、生徒会に立候補するときは女の子の割合が高いのに、大人の選挙はそうならないのはなぜかということ。
三つめに、大人の選挙になると、生徒会の選挙でしているような、立会演説で候補者を比較することが極端に少なくなることを、大人がどう考えるかということです。

一つめについて、生徒会選挙を学校行事の一つとして、パフォーマンスだけにならないようにする配慮の上で、公約を実現に繋げることを、子どもたちの体験として共有できるようにすることは、シティズンシップ教育の面からも重要で、大人が枠をはめすぎずに、子どもたちが自発的に考えることと、行動に移すまでに合意形成に取り組むようにするなどを尊重していくべきなのだと思います。コミュニティスクールの取り組みと連携することも大切な要素になるはずです。

二つめについて、女性議員が少ないのは、男性社会の影響があるからだと、少し前にテレビの報道番組でコメンテーターが言っているのを聞きましたが、それはもう少しいうと、高齢男性が優位になりやすい構造のことではないかと思います。このことは男女問わず若い世代全体に言えることで、議席の中で若年層の割合を増やす取り組みや制度づくりをすれば、女性の割合が増えるのではないかと思います。それと、社会構造の中に「家族の反対」も入れるべきでしょう。また、もしかすると、一つめの体験の際に成功、もしくは達成した満足感のようなものが得られていなかったこともあるかもしれないと思います。

三つめについて、今回の県議選を通じて考えていたのですが、やはり候補者の公開討論会を実施するべきなのだろうと思います。鈴鹿市で考えると、中学校区すべてで実施するような動きがあって良いと思います。候補者の政策主張だけでなく、その場で問われる課題にどう答えるのか、実際に候補者の考えを聞く機会があることは、人気投票の要素が強い今の選挙を変えるために必要だと思います。子どもたちはしているのですから、大人が模範を示す気概は必要ではないでしょうか。

子どもたちの姿を見て、あらためて考えさせてもらえました。
練習していた子が、実際に生徒会に立候補して、自分の思う立場に当選してほしいなと思いつつ。

(写真は直接その子たちを撮るわけにはいかなかったのでイメージです。)

コメント
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