神様なんて、いない!
・・・と思ったこと、ありませんか?
嫌なことがあった時、理不尽なことが起こった時、
耐え難いような現実と遭遇した時、悲しいことがあった時、
辛くて堪らない時、逃げ出したくなった時・・・。
神様なんて、いないんだ~と叫びたくなったこと、ありませんか?
私、神様に会った事、あるんです。
独特の雰囲気。
睨まれると竦んでしまう眼力。
息も出来ないくらいのオーラ。
絶対的な存在・・・。
神だ・・・
そう思いました。
音楽と照明と演出とドライアイスの煙と特殊効果と・・・
全てのものがあったせいもあるのですが、
何よりも、その方の持つ雰囲気が、
神を感じさせるものでした。
舞台を降りた、その方は、
いつもニコニコとしていらっしゃって、
温厚で、稽古に熱心で、
常にお弟子さんのことを考えていて、
朗らかで、
ステキな方でした。
大勢のお弟子さんが、
その先生の門下となり、
先生の下で、日本舞踊の稽古をしていました。
私もそのうちの一人・・・といっても、
本業の歌に専念するために、4年くらいで辞めてしまったので、
弟子を名乗るにはおこがましいのですけれども、
でも、縁あって、その後もお付き合いは続いておりました。
当時、オペラを歌うのに、
ま~ったく演技が出来なくって、
・・・というより、
ま~ったく動けなくって、
まともに歩くことすら出来なくて、
それで、動きの勉強をしたいと思っている時に、
お会いしたのです。
先週、その先生がお亡くなりになり、
今日、告別式だったんです。
訃報は、いつも旅先で聞くことが多いのですが、
先生の告別式には参加することが出来ました。
そして、
先生は、やっぱり神になったのだと感じました。
芸の道に生きられた、先輩でもあります。
私も頑張ろうと思います!