しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

しんちゃん家の 【釣りバカ日誌・1】

2009-06-10 05:29:04 | 釣りバカ日誌




とうとうこんなカテゴリーを作ってしまいました。
その名も 【釣りバカ日誌】カテゴリー・・・(冷や汗)

確か、嫁の記憶が正しければ このブログは「大工日記」のはずですが・・・。



うーーーん。
でもね。このブログでは棟梁の家造りの想いはもちろんのこと、
嫁自身が感じている田舎での子育ての良さも発信していきたいと常々思っています。


ほ、ほら、
ブログのトップページの自己紹介欄にも堂々と「脱線して田舎での子育て
とかも・・」って書いてあるでしょ。ねっ。←(自身の正当化を主張)(笑)








(魚がかからない真冬でもとりあえず釣り糸を垂れてみるの図) by去年の冬



釣りバカ日誌とは言っても、釣りがすごく上手はわけでもなく
竿なんかも、じいちゃんが2,3年前に作ってくれた手作りの竹の竿だったり
近所の釣りえさ屋さんで買った千円くらいのものだったり。


でも
せっかく海の前に住んでるんですもの。
楽しまなきゃもったいない。

自分のふるさとになる海辺の田舎町のことを
好きにならなきゃもったいない。


そしてこうして子供達が一緒に過ごしてくれるうちは
親も一緒に楽しまなきゃもったいない。


ってことで。




この日は、南蛮漬け用くらいの豆アジをサビキで10数匹ゲットしました。


そして
釣りの成果を夜仕事から帰ってきた棟梁に報告するのが日課です。
いつもいつも それはそれは 嬉しそうに釣りの成果を報告する嫁を見て

「お前 子供ら学校へ行っとる間 艪をこいで舟で沖へ出て釣っとったら
 ええやん」

と棟梁は真剣に言います。
(棟梁の言う舟とは、じいちゃん所有の30年くらい前の古い古いギッコギッコと艪で漕ぐ舟のことです)




いや・・・・いくら嫁でも一人でそこまでは・・・・









さてしんちゃん家が掲げる今年の釣りの目標は

① 自分達で釣ったタコでたこ焼きを作ること

② 自分達の釣ったアオリイカを刺身でを食べること

③ 自分達の釣ったキスで家族7人分のキスの天婦羅をすること



です。(笑)








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木と土の家

2009-06-09 08:07:20 | 【伝統工法・土壁の家】 
無垢の木でつくる 【伝統工法・土壁の家】。






    現場は、土葺きによる瓦葺きが続いています。


使われている土は、県内のこちらの現場からもほど近い所の土を使っています。

荒壁に使われる土と殆ど同じですが、多少 この瓦葺きに使う土のほうが
粘土質が多いのだそうです。






瓦屋さんが一枚一枚 丁寧に葺いてくださっています。
その作業を応援してくれているかのように、ここ数日清々しい天気が続いています。

青空の中に並ぶ土と瓦の風景が 本当にきれいです。







     荒壁も、良い感じで随分乾いてきました。











「土壁と土で葺いた現場の中で休憩していると、本当にその現場が涼しい
んですよ。」


瓦屋さんと一緒に作業をしてくださっている奥様が言ってくださった言葉です。










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瓦を土で葺いてます。

2009-06-08 06:28:24 | 瓦葺き
無垢の木でつくる 【伝統工法・土壁の家】。


現場は、荒壁の表塗りの乾燥期間の間に、瓦葺きに入ります。



まずは屋根の杉皮の上に、瓦を葺きやすいように並べておきます。






今回の現場は、土葺きを施工させていただきます。


土葺きの土と和瓦の組み合わせは、そこに出来た空気層によって
夏の直射日光の熱を放散し、野地板に伝わる温度を下げるのだそうです。

冬は、日中の暖かな太陽の熱をその空気層に蓄積させることによって、
それが断熱材となります。



このような事も、
実際に、実験データの数値として証明されていることを知りました。


建築勉強中の嫁は、もちろん瓦のこともまだまだ知らないことが多く
只今 勉強中です。


これからも色々と、頑張って瓦のことも勉強していきたいと思ってます。

今回 参考にさせていただいたのは こちら 
山本大成さんの「かわら屋さんの雑記帳」から

【夏涼しく冬暖かい瓦屋根(屋根材による夏季・冬期の熱環境) 】










一つづつ 一つづつ勉強していきながら

昔から受け継がれてきた職人さん達の技や姿をもまた
このブログでは、頑張って発信していきたいと思っています。






【継続は力なり】で

今週も頑張ります。







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伝統工法の家造り・・・登り組み

2009-06-05 07:52:47 | 伝統工法による家造り


上棟前に、棟梁が工場で墨を付け刻んでいた 登り梁は・・・







        このように、納まっていました。


このような納まりを 【登り組み】というのだそうです。


棟の梁と登り梁部分の納まりが難しく、又 手間もかかるので
最近ではこのような登り組みの施工は少なくなってきているのだそうです。
















現場では今日あたりから 屋根の瓦葺きの工程に入らせていただく予定でしたが
どうやら昨日から天気が不安定で 今朝からも雨が続いています。

予報では 来週にでも東海地方では【梅雨入り宣言】が出されるとか
出されないとか・・・。









出来れば 梅雨は早く通り過ぎて行って欲しいです。












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私の 「 タ・カ・ラ・モ・ノ 」

2009-06-04 08:38:49 | 嫁のつぶやき



もし、地震とか火事とかで家から逃げなければいけない状態になった時。
これだけは持っていきたいと思うもの。




3人の子供達が保育園に通っている時に、
担当の保育士の先生達と毎日交わした【連絡帳】。


毎日、毎日 色んな事を書いてました。

うちの場合、三人の子達があまり歳のひらきがなかったので
末っ子が三歳くらいになるまでは
とにかく無我夢中で子育てをしてました。

その中で、悩んでること、嬉しかったこと、苦しかったこと
はたまた、全然子供には関係ない 
「担任の先生との互いの【自分の好みのタイプ】の告白」(笑)まで
ありとあらゆることが書き綴ってあるこの連絡帳は

私のタカラモノです。






通帳とかキャッシュカードとかは 再発行できても
こういうものは、決して 再発行が出来ないものだから。
















ちなみに 当時 担任の保育士の先生と告白しあった好きなタイプは
その先生は 【ジャニーズ系】、私は 【格闘家マッチョ系】と
書いてありました。

久々にこの連絡帳を開いて思わず笑ってしまいました。




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荒壁塗り2日目です。

2009-06-03 07:54:32 | 土壁
無垢の木でつくる【伝統工法・土壁の家】。
現場は荒壁塗りの2日目に入りました。





         荒壁を塗る前の子舞竹の下地。





         表側から荒壁が塗られていきます。





       そのあと軽く裏側からコテで押さえます。




荒壁の材料は、土、砂、藁です。
現場で、土の状態を見 藁を足したりしながら調節して 
その現場に合った荒壁の土を作ります。

工業製品と違うところはそういうところだと思います。






          今から一服です。



この2日間は棟梁も 土さしで 【左官屋さん】でした。
壁塗りには禁断とも言える(笑)「白いTシャツ」姿の棟梁が後ろに写ってますね。(棟梁にこの日、白Tを出した嫁のバカバカバカ)← 嫁反省中





この日で、表側の荒壁塗りは完成しました。
塗った表側の荒壁を乾燥させた後 今度は裏返し塗りに入ります。


呼吸する壁【土壁】は、このような【塗り】と【乾燥】を何度か繰り返し
やっと完成します。




先人達の知恵と技が受け継がれてきた土壁。
日本の気候風土にあったこの土壁。
最後には又 土へと還っていく土壁。

出来上がるまでを、これからも頑張って発信して
いきたいと思います。






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荒壁の塗りが始まりました。

2009-06-02 05:01:52 | 【伝統工法・土壁の家】 


無垢の木でつくる 【伝統工法・土壁の家】。

いよいよ現場は 荒壁塗りの工程に入りました。






この日は、棟梁も土さし役で、左官の親方さんのコテ板に土を乗せます。

このブログでも何度も書いていますがこちらの左官の親方さんは
棟梁と同じ歳で、互いが若くからこの道一筋で頑張ってきたもの同士の
親方さんです。


親方さんだけでなくこの日現場に来てくださった左官屋さん達は、
皆が30代40代の方達ばかりでした。
左官業界も高齢化、後継者不足だと言われている中
本当に信頼できる頼もしい存在です。





こんな高い位置でも、さす側と受け取る側の息がピッタリ。
まさに職人技ですね。






すがすがしい6月の青空の中、荒壁塗りの工程は順調に進みました。



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140年の時を超えて・・・古民家再生現場の子舞竹

2009-06-01 05:00:38 | 土壁






ちょうど1年ほど前に施工させていただいた古民家再生現場で
土壁を一部撤去させていただいた時出てきた140年前の子舞竹です。



今から140年前、その当時の人々が自分達のそばにある土や藁や竹を
使って作り上げたであろう子舞竹と土壁が
こんな風に、しっかりとした状態のまま出てきたのを見たとき
とても感動したのを覚えています。





子舞の竹と藁は 燃やされ きれいな灰になりました。
そして 撤去したその土壁は、また土へと還りました。











上棟が無事終わって約十日ほど経った【伝統工法・土壁の家】の現場は
子舞竹編み作業が先週終了し、今週から荒壁塗りの工程に入ります。












昨日の日曜日は、棟梁も久々に 少しだけゆっくりモードの日曜日。
ゆっくりモードとは言っても、7時過ぎには起床して8時前には
やっぱり工場へ仕事に出かけたんですけれど・・(笑)



小6の長女と小3の長男はそれぞれお友達と映画を見に行ったり
野球の練習に行ったりと、自分達の世界、親よりも友達という感じになってきました。


そして残った(残された?)【チーム・ぶーぶーぶーちゃん】(末っ子&嫁)は
家の前の海で二人で釣り大会。

そして、大きな大きな【あおりいか】を

































隣の人が釣り上げているのを
横で
指をくわえて見ていました(笑)


でも やっぱり 釣れても釣れなくても 釣りは好き。


歳とって子供も独立して棟梁と二人になったら
おじさんの古いポンコツ船を譲り受けて
船舶免許持ってる棟梁の運転で
のんびりと海の上で釣りをする・・なんていうのもいいなぁ。






なぁんて 何十年も先の事を考えたりしながら、





今週も頑張ります。




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