しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

築140年古民家再生現場から学んだもの・・・

2009-06-18 04:59:04 | 家造りへの想い
昨年、築140年の古民家を再生させていただいた時。






現場から出てきた釘は



きっと地元の鍛冶屋さんが一つ一つカンカンと叩いて作ったであろう「和釘」でした。
昔の釘はまじりものがなく純度の高い強い良い釘だと言われています。







現場から出てきた 子舞竹と編まれた縄も




家の近くの竹林から採ってきた竹を
家の田んぼから出た藁で編んだものでしょう。




現場から出てきた木組みは



近くの山から切った木で、
その当時の職人さん達の培われた知恵と技で組まれたものでしょう。







そしてその140年前の家造りに使われたモノたちが
こんな風に凛とした状態で残っているという事実。








【先人が長い時間を掛けてやってきたことには、これっぽっちのムダもない】


とある方のブログで教えていただいた言葉です。



本当にその通りだな・・と思いました。








棟梁。
踏ん張っていきましょうね。






西井建築工務店ホームページ
コメント (2)
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