人形たちに癒されて♪(新)

フェルトで可愛い人形を作っています♪
私の作った人形たちが少しでも心を癒やす
お手伝いが出来たら幸いです。

お宝☆原稿を書き終えて♪

2012-05-23 18:53:04 | お宝☆原稿
押入れから出てきた昔の原稿をいくつか紹介させていただいた今回の事で「自分の記憶なんてはっきり言っていい加減なものだな」と改めて実感したこのお宝原稿を写すにあたってまずは読み返してみたのであるが「こんなことを書いてたんだ」なんて思うものばかりであった自分がそんなものを書いた記憶すら全くなかったのである

確かに昨日食べた夕食のおかずさえ一晩寝たら記憶がない私であるからこんな12年前に書いたものなんて覚えてるはずもないといえばその程度であろうが・・・しかし12年前といえば子供もまだまだ小さくて手はかかるもののまだまだ可愛い盛りであるその当時は悩み四苦八苦していた事でも今思うとなんとも懐かしいものであるなんというか「昔の日記」を何年か後に開いて読み返したような感じで当の本人が一番楽しませていただいたような気がするこのいくつかの記事を打ちながら今は私よりはるかに巨人化しぶつかると飛ばされそうな腕力も話術も負ける息子を見ながら「昔はおまえらもこんなんやったんや」と内心ヘラヘラしながら打ってたのである
まさに「知らぬが仏」とはこのことである
しかし気持ちの上では大満足の私であったが身体の上では相当お疲れになった読んでくださってる方からしたらなんなく簡単に打っているように思うだろうがこの原稿をブログに載せるに当たってなんともすごく苦労したのである
あの本の出版の時も出版社のお姉さんが「フロッピーかCDで原稿を送ってくださってもいいですよ」と言われたようにもしそのような高度な技術が私に備わっていたならなんなくにCDを挿入しコピーとかしたら簡単に写すこともできたのだろうそして後はそれを読み返して誤字や間違った言い回しがあれば修正してイラストや絵文字をいれたら完成でものの半日もあればあの7つの話を全てブログに載せ終えたのであろうが・・・しかし私にはそんな高度な技術は持ち合わせてはおらずなんとも自分でもこの気長さに感動したものだが原稿用紙を左に置いて1字1字間違えないように打ったのである別にそんな原稿なんて未だかつて人に公表したことなんてないのだから適当に打って「はい!これが昔に打ったお宝原稿です」なんてブログに載せれば事は簡単であるがしかしそんなトコは堅物で頑固印の私は融通が利かず変なところで妙にこだわり


「1字でも変えてしまったらせっかくのお宝原稿がお宝でなくなるような」そんな気がして適当には出来なかったのである昔書いた時の私の気持ちもそのままにその内容のまま形を変えず読んで頂きたかったのである

そんな意固地な性格のために半ば老眼かかったこの目を凝らしながら左に置いた原稿用紙を読んでは打ち・・・読んでは打ち・・・そして打てたものが間違っていないか2度も3度も読み返す作業をしたのであるしかしちゃんと写して読み返しているつもりであるのに1回目でちゃんと確認したものでも2度目や3度目で打ち間違いに気づいたり・・・「見てるようで見てない」とはまさにこのことであるのだ私の老眼の目はやはり年とともに「高齢者用のマーク」になってきているのだそんなこんなでただでさえ老体に近づき昔なら肩こりさえ全く経験したことがなかった私がこの作業で肩こりから頭痛が生じ頭痛薬を片手に書き写したのだしかしそんな思いまでして何故ここまで書き終えたかというと「押入れにしまった隠れた原稿を見てほしい」という気持ちがあったからである


そしてそれだけ苦労して写した原稿に
絵文字やイラストをいれて綺麗に完成したものを見ると肩こりと戦いながら苦労した分だけ達成感や感動が余計に
こみ上げてくるのだ


文字を打つのが楽しいだけではなく
「どんな絵文字を使おうか?
「どんなイラストを書こうか?
「どんな写真を入れようか?


そんな事を考えるだけでも「童心に返ってお絵かきをしている」ようで楽しくて仕方ないたぶん私みたいにこんなしょうもないことで感動に浸れる人も珍しかろうが反対にとればこんな小さいことで幸せを感じる単純な私って幸せかもほんに書くのは楽しいもんである






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我が家のタイムリミット7-(2)

2012-05-22 11:59:32 | お宝☆原稿
しかし私も鬼ではない出来ることなら朝はしっかり食べていってほしいと思うがこの世の中決められた時間に従って皆が動いているのだそれに沿っていかなければならないのは仕方ないことである私も初めは上がって行き尻をたたいてもいたが同じ繰り返しとわかっていてわざと降りてこない息子らに自覚させねばならぬ「飯が食べたけりゃ降りてくるだろ」と最近では階下から何度かころを見計らって声をかけるようにしているのだしかし親のそんな気持ちを知ってか知らずか毎日毎日5回叫ぼうが6回叫ぼうが返事すらせずなかなか降りてもこない息子らである

実際のところすぐに着替えて降りてきたら有に5分10分で降りてこれそうなものだと思うがたぶん起きて着替えもせず遊んでいるのに決まっているのだ
ほとんど毎日だが彼らが「時間が残り少ない」とはたと気づくのがを出る10分前という頃なのだごくたまに早く降りてきたと思う日であってもそんな時に限って洗面所で兄弟喧嘩を始めてしまい結局なかなか食卓に到達しないのが現状であるこちらもなるだけ急がせようと


「あと10分やよ!時間きたら
すぐかたづけるからな


とはっぱをかけるが彼らはそれでも慌ててないような感じでゆっくり歯を磨き顔を洗って食卓につくのであるその頃にはタイムリミットも間近に迫ってきてるはずだがしかしやはりこの場に及んでも事の重大さをわかっておらず二人がちんたらちんたらしゃべりもって食事しているのだそして母の「後1分!」の掛け声と共にようやく慌ててご飯をかっこみに入るのである母も容赦なく「はい!終わり」という言葉と共に食べかけの食器を片付けだすのであるが自分たちがのんびりしてたことは全く言わず「なんで食べたらあかんのさ」と文句をいいべそをかくのである

いつだったか下の息子を朝ごはんが食べれぬまま保育園に連れて行った事があるそして保母さんに「朝ごはん食べてないので」と申し訳なく伝えると保母さんは「お母さん、でも食べさせてやったらどうですか?」と言うのであるそりゃ他人から見たら子供にご飯も食べさせず可哀相に思ったのかも知れないが親からしたらもし子どもが「食べれなくてもで食べれる」と思いそれが当たり前になっては困るのだ保母さんの今だけの意見より親としては大きな目で見て「限られた時間内で行動できる人間になってほしい」と思うのだ


しかしである

そんな事よりも全く予期しなかったはるかに強烈な事件が上の息子に対して起こったのである例のごとく朝ごはんが食べていけなかった日の夕方学校の担任の先生からが入ったのである先生は唐突に「今日は朝ご飯食べれなかったのですか?」と私に聞くのだそしてその後あまりにもショッキングな話を先生から聞くことになるのである・・・「実は今日、避難訓練がありまして全児童運動場に避難したんですそれで今から校長先生のお話と言うところで突然本人泣きだしまして回りにいた先生方もびっくりして本人にお腹が痛いのか?と聞いたところお腹空いたぁと言って大声で泣き出したんです」との事なんともその話を聞いた瞬間どこぞの穴でも入りたい気分であった保育園の頃は仮にご飯を食べていかぬとも送迎ありのおやつ付きで支障はないのだろうが学校ともなるとおやつもない上に朝から道中30分もの道のりを歩いていかねばならないのだ朝食抜きで昼までもつ訳がない


「おめェが飯をぐずぐずしとって
食べれないのは仕方ないが頼むから
全校生徒の前で泣くのは
やめてくれ~」と叫んだ母であった


しかし何度言っても懲りない面々毎朝1時間前に起こしてもタイムリミットの10分前にしか降りてこずさらに時間も気にせず遊びながら食べている相も変わらずタイムリミットの数秒になってようやく焦り食事に命をかける二人の姿があるのだ何とも進歩のない奴らであろうか


~おしまい



※最後に少々補足させていただくが・・・現在上の息子は社会人となったなかなか持って生まれた性格や性分は直るものではないが今も毎朝何度か起こした挙句に時間ぎりぎりに起きてきては慌てて準備する訳でもなく出勤時間は迫ってきてるのにも関わらずそれから事もあろうにゆっくりシャワーに入りなおかつドライヤーをかけさらにゆっくり歯を磨き急ぐ気配もなく着替えて出かけるのであるその間母は何度も時計と息子を見比べ「こんな時間に出て行って会社に間に合うのかしら?」と内心ハラハラしながら見守るのであるやはりいくつになっても「極度のマイペース男」は健在であるのだ









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我が家のタイムリミット7-(1)

2012-05-21 06:04:17 | お宝☆原稿

原稿(7)
~我が家のタイムリミット



我が家の長男はおっちゃくい方でもないし反対に気が小さくいじめられるタイプでもない見た感じはごくごく普通のそこらへんにいそうな子供であるどちらかといえば親が見てる限りでは要領が悪いというか何につけ間の悪い人間であるそれに泣き虫で「極度のマイペース男」でもある「回りがみえてない」というか「自分のペースで時間が動いてると思ってる」というか・・・

私は普段からあまり成績がどうとか思わない方である大人になってから困るので「せめて高校までは卒業してほしい」とは思うが別に飛びぬけて成績が良くないといけないと思う方ではないしかし宿題に関しては別である「学校に行ってる以上与えられた宿題くらいはちゃんとやれ」と思うのだしかし息子はそんなことさえもままならない毎日毎日学校から帰ってきては宿題をさっさとやらず一問やってはよそ見をしまた一問やってはよそ事をするそんな調子で時間ばかりが過ぎていくのである


そして挙句の果て「さっさとやらないと遊ぶ時間ないよ」と言えば「これ全部しないと遊んだらあかんのぉ」とボロボロ涙を流すのである
見てる側からすればなかなか遊びにいけないのは自分がよそ見しながらしているせいであり要は自業自得だと思うのだが・・・
毎日毎日同じ事を繰り返し涙を流す息子を見てると「いい加減にせい!」と怒鳴りたくもなるというものだ

おまけになんともいえぬ極度のマイペース男で朝から時間など全くおかまいなしに毎日毎日ゆっくり・・ゆっくりと用意をしている当たり前のごとく時間は刻々と過ぎていくのだから見てるこっちとしてはハラハラドキドキの連続である・・・「時計をみながら動きなよ」と何度も声をかけるのであるが当の本人全く悪びれた様子もなく時間があろうがなかろうが慌てるでもなく集合時間にまだ食卓と言ったことも多いのだその上「時間すぎとるよ今何してる?」と言っても「ご飯たべとるよ~」となんとも呑気なもんである

そのマイペースはだけにとどまらず学校でも同じで回りの友達がバタバタしていようとも全く動じず例えば先生の号令とともにみんなが鞄に本を詰め込み帰り支度をしていても全然動こうとしないのであるそして皆がランドセルを背負った頃になってようやくはたと気づき鞄に本等を詰め込んでいると言った具合である参観日の日たくさんの父兄が見にきてる時にそれだから普段の態度が想像つきそうなもんである回りの父兄は「大物やなぁ」なんて笑って済まされるが親の私としては複雑な思いであるのだ内心ヤキモキしながら「人より早くしろとは言わないが頼むから人並みにやってほしい」「出来る限り時間に従って動き人と同じようなペースで動いてほしい」とただただ願うばかりである


「おまえには急ぐ!慌てる!走る!
という言葉はないのか!
と言うのが母の口癖である


ところで我が家にはもう一人息子がいる二人合わせて上は今年小学校の二年生と下は保育園の年長組という面々である下の息子は長男のペースが普通だと思っているのかはたまた兄弟そろって時間に自覚がないのか・・・毎日朝から二人のがきんちょたちにヤキモキさせられる思いである我が家は準備や食事も含めて出かける時間の1時間前に毎朝起こしているのだが10分たとうが20分たとうがなかなか二階から降りてこないのだ私からしてみればその1時間の間に服を着替えて歯を磨き顔を洗って食事をしなくてはならぬ当たり前の事だが時間に間に合わなければ最終の食事はできないのである









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「童話」 かずさんと虹のお茶会6-(3)

2012-05-20 04:02:29 | お宝☆原稿
それから1ヶ月あまりたったある夜かずさんがいつものようにベッドに入り眠りにつこうとした時・・・


「かずさん・・お願いです
起きてください


という声がしましたふと見るとあのお茶会の時の虹の花のドレスを着た女の子が立っていますけれど今夜はなんだか様子が変です


「かずさん!助けて
私たちの楽園が壊されてしまう


と今にも泣きそうな顔をしてそういいましたよくよく話を聞いてみるとどこからともなく現れたドラゴンが人形たちの世界で暴れているというのですそれでかずさんに助けを求めにやってきたらしいのです
かずさんはその話を聞いてしばらく腕を組んで考えこんでいましたが女の子に向かって「それはいったいどれくらいの大きさなんだい?」と尋ねましたそして仕事場へ入って行って糸と針を取り出すと何やらつくり始めました
しばらくしてかずさんは大きなアミを作り上げ「さぁ待たせたね急ごう!」と言って戸を開けて公園へと急ぎましたそしてあの夜のように二人はすべり台へ上がってシューとすべっていきましたそして人形たちの世界へ入っていきます


・・・・・・・・・・・・・

人形たちの楽園は虹の花が満開の頃だったのでしょうか?あのときのようにお茶会の準備もしてあったようですでもあたり一面ちった虹の花、そして白いお茶会用のテーブルも椅子も倒されてティポットもティカップも砕けて粉々になっていました


「かずさん、こっちです!

女の子はそういうと急いで奥へと走っていきましたかずさんもその後をついていってみると黄緑色でピンクのたてがみのドラゴンが暴れていましたそしてその中を人形たちが逃げ回っていますかずさんは怖くて仕方ありませんでしたが持っていた網をドラゴンめがけて投げつけました「え~い!


投げた網はみごとドラゴンにすっぽりかかりましたかずさんはドラゴンが網を切って暴れだしはしないかと思いましたがドラゴンは急に「ごめんなさ~い」と叫んでぼろぼろぼろぼろと泣き出しましたかずさんはびっくりしてドラゴンに近づいていきました他の人形たちはおっかなびっくり遠くの方で見ていますかずさんはドラゴンのそばまで来るとしゃがみこんで話しかけました


「どうしてこんなことをしたの?

そういうとドラゴンは大粒の涙を拭き拭きこう答えました「僕はかずさんの部屋のコーヒーカップの中のドラゴンなんです僕は人形たちがになると毎日出かけていくのをずっと見ていました人形たちがあんまり楽しそうに話をするので僕も一度行ってみたいと思ってみんなが歩いていく後ろをそうっとついて行ったのですそして人形たちと同じようにすべり台からすべっていくとこの世界に入れたんですみんなの楽しそうな声を聞いて嬉しくなっていたのに一人のお人形さんが僕をみつけて騒ぎ出してそのうちだんだん大騒ぎになって僕はもうどうしていいのかわからなくて」といいまた泣き出しましたかずさんは人形たちの方を向いて


「みんな聞いたかい?このドラゴンは本当は悪いドラゴンじゃなかったんだよ一緒に仲良くしてやってもいいんじゃない?」

人形たちはしばらく集まって何やら相談していましたがそのうちいつぞやの眼鏡をかけたライオンが代表してかずさんにこう言いました「かずさんがいうことなら間違いはないと思いますしかしあたりを見てくださいこんなめちゃくちゃになってしまってはお茶会どころではありません」と残念そうな顔をしました
「じゃみんなで片付けよう!」とかずさんが言うとさっきまで泣いていたドラゴンがこう言いました


「僕にまかせてください

そうしてさっきのアミを人形たちに持たせてスゥーと息を吸い込んだかと思うとアミめがけて勢いよくフーと息を吐きましたすると散らかった花々やティカップの破片なんかがいっぺんにすっぽりアミの中に入ってあたりはすっかり綺麗になりましたそれをみてかずさんも人形たちもびっくり


「さぁ、倒れたテーブルと椅子を直してお茶会をもう一度やりなおそうじゃないか

そして何事もなかったようにお茶会が始まりドラゴンも一緒にいつまでもいつまでも踊ったり歌ったり楽しい夜を過ごしたのでした

そしてやっぱり目が覚めるとかずさんはベッドの中でしたけれど今度は決して夢だとは思いませんそれどころか「今度いつお茶会に招待してもらえるのだろう」と考えていましたもちろんコーヒーカップの中のドラゴンもそう思っていたことはいうまでもありませんけどね
  

~おしまい



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「童話」 かずさんと虹のお茶会6-(2)

2012-05-19 04:00:50 | お宝☆原稿

「かずさん・・・かずさん
しばらくして誰かが呼ぶ声がします


「誰だろう」とふと目を開けるとなんとそこにはタキシードを着た狐が立っていましたかずさんはねぼけたのかと思いもう一度見直しましたが・・・やっぱり何度見ても狐です
かずさんはびっくりして飛び起きました
そのタキシードに身をつつんだ狐は髭を右手で触りながら・・・


「約束どうりお茶会にご招待いたしたく
お迎えに参上いたしました


と言いました「お茶会ってまさかこんな夜中に?」と思っていると狐はまた続けて話だします
「正装するのにすっかり手間取ってしまいましてもうお茶会の時間を少し過ぎてしまいましたではさっそくでかけましょう」そういうとドアを開けさっさと出ていきました


「さっそくと言ってもパジャマのままだし
お茶会に着ていく服もないし
こりゃ困ったぞ


そう思っているうちにもう狐の姿はありません
かずさんは慌てて後に続くしかありませんでした
「どこまで行くんだろうか?」と思っていると狐は隣の公園へ入って行きましたそしてすべり台へと登りかけています慌ててかずさんもその後に続きました
するとすべり台をすべり終わるか終わらないうちに狐もかずさんもパッパッと姿が消えました

なんと次の瞬間目に映ったのは一面の花畑なんて綺麗な花なのでしょうあたりは虹色の花でいっぱいですその花の間に作られた道をしばらく歩いていくと前を歩いていた狐が急に立ち止まりました


「さぁ、ここです
狐はそうかずさんに言うと虹色の花
アーチをくぐっていきましたそして
「いらっしゃいましたよ」と
回りに声をかけました


すると中の人たちがいっせいに虹色のアーチのほうを見ましたかずさんはたくさんの人たちがみんなこっちを見たので慌ててしまって・・・「いやぁご・・ご・・ご招待あ、あ、ありがとう突然だったのでこんなかっこうで失礼します」と言いましたそしてふと自分の服を見るとなんとパジャマはりっぱなタキシード姿に変わっていました
これにはかずさんもびっくり

がっちりした体格のめがねをかけたライオンが1つ前に出てきて「よくいらっしゃいました今日はゆっくり楽しんでいってください」と挨拶をした

「ん・・?めがねをかけたライオン?はて?どこかで会った気がするけどいったいどこだっただろう?」かずさんは席に座ってお茶を薦められながらあたりを見回した
青い色の象双子の怪獣赤いベストを着たくまさん黄色いねずみ・・・よくよく考えて「そうか!どこかで会ったと思ったら僕の部屋の人形たちじゃないか!」
そう思ったとき「気がつれましたか?」と隣で声がしますみると虹の花を飾ったドレスを着た女の子がそこにちょこんと座っていました


「私たちはかずさんにいつも可愛がってもらっている人形たちですになると毎晩いつもこうやってここへやってくるのですこの楽園に月に一度虹の花が満開の花を咲かせ毎月その頃に私たちはお茶会を開きますみんなこの素晴らしい光景を一度かずさんに見せたかったのです

そういうと女の子はお茶を一口飲みましたそれからみんな曲に合わせて踊ったり歌ったり・・なんて素敵なんでしょうかずさんもいつのまにかその中に加わってとても楽しいひとときを過ごしました

いったいどのくらい経ったのでしょうか?あたりはだんだん暗くなりひとり・・・また一人と人形たちはいなくなってしまいました
気がつくとかずさんはベッドに入っていました
「あぁ、夢だったのかけど楽しかったなぁ」と一言つぶやいて「そんなことあるわけないよなぁ」と苦笑いをしましたそしてベットから出てみるとなんと驚いたことに虹の花が机の上に1輪置かれてありました・・・どうやら昨夜の事は夢ではなかったようです
しかしそれからはいつものように人形たちは話しかけても答えるはずもなく1日・・ 1日と過ぎていきましたかずさんも日がたつにつれて「やっぱり夢だったのかも知れない」と感じ始めていました









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