ダダダダ団長が行く!

小動物・自然観察、子育て・教育など日々感じることをつづります。時々「ガオ~!!」って吠えるけど猛獣ではありません・・・

サクランボとマメコバチ

2008年07月14日 00時49分15秒 | 無脊椎動物(昆虫)
サクランボ農園の中に、木の箱がポツポツと置かれている。

中をみると、こんな感じ↓

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受粉用のハチの巣なのだそうだ。

見回りをしていた別のサクランボ農園のおじさんが、マメコバチの巣だと説明してくれた。



温室トマトの受粉用に、海外から導入された「オオマルハナバチ」が逃げ出し、在来種のマルハナバチなど他の生物に影響が出ているという話はテレビでもやっていた。


このマメコバチも外来種かと思って調べてみると、どうやら日本に昔からいたもの、らしい。

巣箱の中をみると、ヨシ?カヤ?の茎を束ねてある。

この茎の中に一列に花粉ダンゴと一緒に卵を産むのだ。

この茎の束はホームセンターにも売っているらしいので、海外産かもしれないが・・・。


マメコバチは、農家のカヤブキ屋根のカヤに巣をつくり、リンゴの受粉などに昔から役立っていたハチなのだそうだ。

マメコバチの受粉の効果に気がついた青森の農家の人から広まったという話。



でも、サクランボ農家のおじさん曰く、

「このハチは、気休めだ。」




ハチは気温などで活動に影響がでやすく、今年は活動が鈍かったそうだ。

結局、手作業の受粉作業は欠かせないし、ハチは樹の上の方の受粉を主にやっているが、

マメコバチの活動が活発でなくても、今年は樹の上の方のサクランボのできは良かった、という。

(もちろんマメコバチの働きもあると思うけど・・・)



マメコバチの活用は、サクランボ農家独自の試行錯誤というより、農協などの指導で右ならえで導入しただけ、のように聞こえた。



サクランボ農家の実情を聞くと、隣は隣、自分は自分、ということで、情報交換もなにもしていないようだった。(逆に秘密主義)


そう。つまり、隣の畑といえども、サクランボの味はまったく違うのだよ。



東京のミニ・シアターのように、競合であり、協働する仲間、という意識がまったくないのがよくわかった。






それって、どうよ・・・







団長が尋ねたサクランボ農園は、地元でも成功している有数のサクランボ農園。
おいしいサクランボでも有名。こちらは実に研究熱心で情報収集もしていた。
でも、周辺との協働はあまり考えていないようだったなぁ・・・

いろいろ考えちゃう。

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