備忘録

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『アレルヤ!』NTライブ2019

2019-07-30 17:49:40 | ライブビューイング(舞台関係)
テキトーなアラスジ。

自転車で故郷に帰宅中の男が一人。

男の名はコリン。
経営コンサルトとして、ロンドンで働いている。
帰郷の目的はある国営の病院を閉鎖させること。
その理由は終身医療の病院は不要、
現時点で利益があるなら、民営化すべきという考え。

そんな病院には、
何とか存続させようとする理事長のソルター。
高齢者を敬うインド人の医師ヴァレンタイン。
ベテラン婦長のギルクリスト。
職業実習生のアンディ、が居る。

そして、個性の強い入院患者の老人達。


ソルターは病院を潰させないために、
地元のテレビ局のカメラを入れて、
必要性を訴えるドキュメンタリーを撮影。


この病院にはコリンの父親ジョーも入院している。
その理由は元炭坑夫ゆえの、肺の病気。
ちゃんと、一人でシモの世話が出来ること、
それが誇りでもあり、ギルクリストとの絆であった。

入院老人の一人に、
常に家は子供に売らせない、
と、訴え続ける患者メアリーがいた。
というのも、あと三ヶ月で相続した
家が非課税になるので、なんとか、
三ヶ月は生かして欲しいと願う息子夫婦。

その夜、メアリーの元に
点滴を変えるギルクリストの姿が。
それを撮影する地元テレビ局から、
カメラを渡されていた老人。

翌朝、メアリーは死んでいた。
残された遺族は死因を調べるも、
老衰、以外の理由は出てこなかった。


ジョーが何時ものように、
悪態をついていると、アンディがやってくる。
ジョーがアンディを卑下すると、
ちゃんと尿瓶で足していた尿を、
ジョーのパジャマにかけてしまう。

その事でギルクリストの
”リスト”に載ってしまうジョー。

これから自然死する事をコリンに電話し、就寝。
翌朝、実際に老衰で亡くなるジョー。


地元テレビ局が患者に預けたカメラを調べると、
そこにはギルクリストが患者を手掛ける姿が。


ギルクリストのやってきた事が
ドキュメンタリーが公開され、病院はほぼ閉鎖。

老人患者は、それぞれ振り分けられていた。
そして、最後まで歌い、踊り、幕。


Samuel Barnett@コリン
多分、主役。
病院を閉鎖させようとやってくるが、
普通に父親との確執とか、地方の閉塞感とか、
色々と社会問題を抱えた主人公。

周りから、やたらとゲイ設定にされるが
そこは劇中では明らかにはされず。
結局、父親の死因は分からなかったのか。
結果として、病院は閉鎖されたので、目的は達成。

役者としては、あまり個性が発揮されない。
(入院患者の老人たちのキャラが強すぎる。)

Peter Forbes@ソルター
理事長。
なんとか、病院を存続するために、
入院患者のドキュメンタリーをとるが、
そこで歌い踊る意味が有るのか、
とその方向性にツッコんだら負け。

最終的に閉鎖されたので、
この後、この病院をどうしたのか。

Sacha Dhawan@ヴァレンタイン
インド系の医師。
本名はもっと長い。

『老人を敬う』という
基本的なインドの国民性が有るので、
入院患者の味方視線。

ただ、異常にスキンシップを取るという
クレームも患者から出ていたが、
あれは異性患者に対してか、
同性患者に対してなのか。


Deborah Findlay@ギルクリスト
有能な婦長。
その感情を抜きにした仕事振りゆえ、
若干、冷たいと思われがちだが、
叙勲も受け、評価はされている。

特に、患者の回転率が高いこと、
ここも注目されており、退院させてるために、
ベッドの空きがあるのかと思いきや、
死亡により、ベッドが空いていた。

殺人の刑が決まっても、
その信念は変わらず、ブレない。


David Moorst@アンディ
実習生。
その地位により、
患者に低く見られていたが、
逆にジョーに対し、復讐。

それも、ギルクリストに
信頼されてるゆえの、ジョーへの死亡宣告。
(本人はそこまで、と思ってなさそう)


Jeff Rawle@ジョー
入院患者。
コリンの父親ゆえ、メインキャラ。
自分の事は自分で出来るゆえに、
ギルクリストの”リスト”には入らないと、
遣りたい放題だったが、やり過ぎたゆえに、
アンディの行為を防げず、”リスト”入りに。



終末医療の和気藹々な入院模様を描いた作品と、
そういう先入観のみで観に来たら、かなり社会派作品。

いや、歌と踊りのシーンも結構有り、
あんな高齢者に踊らせるのか、とシバシバ。
(それも結構、踊れてしまう面々)


ただ、それ以上に婦長の行っていた行為が、
かなり重く、あぁ、そういう方向性の脚本なのか、と。


観ていて、この行動の意味とは、
と思う点が数カ所有ったが、語る会のレポを読み、
大体は解決したものの、一カ所、ジョーの、
コリンへのある行動の意味が分からず。
(多分、深い意味は無いのだろうけど)
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