備忘録

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『ディートリッヒ』初演

2010-03-13 01:31:27 | 国内ミュージカル
(パンフ続き)ドイツに凱旋するものの、大戦中にドイツを売った売国奴としてバッシングを受ける。しかし、戦地慰問をした時、励ました捕虜の一人が擁護し、ヒトラーからドイツを守ろうとしていたことを伝え、皆の理解を得る。そして、その心を皆に伝え、幕。

和央。元男役だが、それほど女性役としての違和感は無し。というか、曲やキャラ付けなど宛書きによるもの?歌う曲に無理が見られず、かなり合っている。そして、男装が似合う。特にラストのパンツルックとか階段降りは狙っているだろう。

鈴木。今回はイロモノ。なのに、二番手。冒頭からかなり飛ばす。『COCO』で岡氏がやはり似たような役をやっていたが、それに負けないくらいイロモノに。もちろん、あの歌声もあるのだが、何か心境の変化でも?と思わせる。結構、ギョロ目演技多数。

花總。唄は取り立てて凄いというものはないのに、何故か立ち振舞いに惹かれるものが。やはり、日本人離れした顔立ちのため?あるいは、10年も娘役トップの貫禄?それでいて、宝塚娘役の独特な雰囲気がないというのが凄い。越路フブキの様なドスが無いのに関わらず、゛愛の讃歌゛を歌って惹かれるモノがある。

宮川。前半はプレイボーイかと思ったが、後半は何時ものヘタレ役に。何故か女性の主役を引き立てる役回りが多い気が。ソロパートもあるのに、和央さんを生かす曲になっているのか、目立たない。

今。前回のCOCOは鳳さんに持っていかれたが、今回はキッチリバラードで持ってく役。

横田。衣装や立ち振舞いから、作家の北方謙三を彷彿。ただ、狂言廻しにはピッタリの声。唄も外しはしないが、何故か壌氏を思い出した。

吉田。何時か生で観てみたいと思っていたが、こんな形で見ることになるとは。普段、バレエを見ないので、違いが分からないが、本当に重力がないかの様に、ふわりと踊る。それでいて、決してぶれない。

エレクトーンを使用のため、音楽座を彷彿。それでいて、なぜか宝塚のオリジナルモノを見終わったような感覚に囚われる。
既存の曲とオリジナルの曲に、それほど差がないように作ってあるのか、全く違和感がない。ただ、゛花は何処に行った゛を聞くと、戦争より学生運動を思い出すのは、先日観た作品のセイか?
アンサンブルによる群舞が、ちょっと異質。宝塚の振付家が振り付けをしているからか?

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