備忘録

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ラフィングライブ公演『パパ、アイ・ラブ・ユー!』

2015-04-18 23:22:13 | 国内ストプレ
ざっくりなあらすじ。ネタバレあり。



精神科の医師デービットは、
これから始まる記念講演のために、スピーチの練習をしている。
それと平行して、病院主催による劇があり、
その準備に奔走する病院のスタッフ達。

そこに、デービットと不倫関係だった看護婦ジェーン
がやってきて、『実は二人の間には息子レズリーがいて、
その息子が今、向かっている』と話し出す。

講演のスピーチ成功と、妻や同僚のヒューバートに
レズリーの存在を隠すため、嘘を重ねていくデービット。

(中略)
というか、嘘が多すぎるため、
観ているうちに、なんでも良くなってくる。
ただ、途中の警官がそこを整理した台詞を挟み込む。


最終的にヒューバートにだけは、真実を話し父親役をお願いする。
そして、擬似親子の再会を果たすが、事態が更に悪化した事で、
妻にもレズリーにも本当の事を話すデービット。

その事実を受け入れられないレズリーをみて、
ヒューバートがレズリーを息子として受け入れ、
かつて、気のあったジェーンとともに、一緒に暮らすという結果に。

デービットは妻に不倫の事を謝るが、
実は、ヒューバートと浮気をしていたことを示唆し、幕。


山寺@デービット
主人公の医師。
口から湯水のように嘘が出でてくる役。
それに違和感の無い、能弁なキャラ。
大変に映像のイメージ通りというか。

で、このクラスの劇場でも、滑舌よく、
通る声で、舞台と映像の境がない。

ポイントはメガネを掛けていないという点。


水島@ヒューバート
デービットの同僚。

『連想ゲーム』で見ていた人だが、
その声も特徴的、意外と小柄。
そして、このコミカルさに違和感なし。

爆笑問題の田中氏と似ており、
更にタッチの声優(三ツ矢氏)の人と混同しがちなのだが。


大塚
警官。
無駄に長身で、声の通る警官。
ドレークかと思ったら警官。
こっちに配役を振ってきたか。

コミカル路線かと思いきや、マジメな警官。
途中、現状での疑問点を羅列する台詞が
あるのだが、その淀みない滑舌さがスゴい。


小野@レズリー
デービットの隠し子。
金髪で登場と大変なインパクト。

声優っぽさがなく、普通に演技。
若干、ワザとらしい演技だが、
これは役柄によるモノも有り。


折笠@ジェーン
元看護婦でレズリーの母。
小野の母親にしては若いような気が。
って、実はそれほど若くないのだろうか。


甲斐田@ローズマリー
デービットの妻。
もう、妻役に違和感がなく、
舞台に登場し、喋るだけで恐妻。
(って、別にそういう役では無いのだが)

ただ、どうしても『ダウントンアビー』
のメアリーのイメージが強く、あの勝ち気な役。


斉藤こず恵
婦長。
子役のイメージはないので、普通にコミカルなオバチャン。


斉藤志郎@ドレーク
デービットの上司。
大変に特徴のある声で、
吹き替えでは良く聞くが、
舞台でもあの声だとは思わなかった。

かなり、嗄れているのに、
滑舌が良く、通る声なのが不思議。

坂口@ビル
入院患者。
全く、空気を読まないボケキャラ。
かなりニギヤカシで、この存在意義って。
演じる役者によって変わるのだろうか?


関@コノリー
研修医。
冒頭こそ、主人公を邪魔する役だったのに、
中盤以降、ほとんど登場せず。入院患者と二役の役?


夏目
若い看護婦。
入院患者を連れてくる以外、存在価値がない。
それこそ、ジェーンと二役でも。


宮崎
コノリーの母。
更に、なぜ、登場?



声優畑の人が多数出演し、
赤毛モノなのに、吹き替えチックにならない。
やはり、何処かの劇団の所属の人が多い?
でも、それぞれが何処かしらで、聞いたことがある声。


レイ・クーニー作品の場合、
嘘を嘘で重ねていく脚本のイメージがあるが、
正にそのイメージ通りな脚本。
ただ、結論がソレ?という感有り。

あと、扉の使い方も特徴的な脚本だと思っていたが、
今回はそこまで上手く使うことはなかった。

ともかく、終始、
勢いで突っ走るドタバタコメディ。
そのため、メイン以外のあまり登場しない
キャラが内容に絡まないと、存在感がなくなっていく。
(或いは笑わせるためだけに存在)


で、カテコで、パンフレット販促に、
『この続編が』と言っていたが、どれのことだろう?
ネットで調べても分からず、それを確認するためだけでも、
パンフ見本を読んでおくべきだったと後悔。

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