『国盗人』

男が悪行の限りを尽くし王になる話。
現代の洋装な白石が登場し、影法師の仮面を拾い『夏草や～』とセリフを言い、スタート。悪三郎死後、また、洋装の白石が登場し、『夏草や～』とセリフを言い幕。
萬斎。今まで見た中でかなり役に合っているというか、シャガレ声なので、あの発声がわざとらしくない。悪賢い役が合うのかも知れない。
白石。前回の天保は出番が少ししかなかったが、今回は色々な声が楽しめた。芸達者。
石田。主人公の親友というのが新鮮。そして眼鏡がなんかツボだった。狂言発声がなく、普通に現代劇をやって違和感なし。
山野。初めの一郎が若々しく、あとの老け役とのギャップがすごい。
今井。普通にうまい。ただ、狂言と言われると、新劇の演技のため、ちょっと違うかな。
大森。こちらは麿なカンジで、狂言のねっとりした喋り方が妙に合っている。

一幕はひたすらシェイクスピア。セリフの応酬。しかし、二幕最初は観客を巻き込み、どこまでがオリジナルかわからない。