備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『ヴェニスの商人』四季版

2011-06-20 22:17:51 | 国内ストプレ
平@シャイロック。第一声が若干、開口。元々、聞き取り易い声質だが、平坦な部分になるとそれが顕著に。感情を出す部分は何時もの平節。訳の所為か、時々、語尾に"~だぜ"(違ったかも)という、軽妙な口調。この辺の口調は日下氏が合いそう。

荒川@アントーニオー。ビジュアルはオヤジ路線(髭とか)なのに、声が美声。分かっていたが、実際観てみると、そのギャップが…。第一声はかなりの開口と思ったけど、慣れると平気になるタイプの開口。ナニゲに、一人だけ美声。そして、年齢不詳。

田邊@バサーニオー。アントーニオーよりは開口が自然なため(自分比、決してない訳でない)、そちらで観たかったが、年齢的にバサーニオー?二幕はボケ路線になる本役だが、かなり笑いをとっていた。去年、『ハムレット』のタイトルロールで観ているが、どうしてもユタのイメージが。

野村@ポーシャ。この手のお嬢様が出来てしまうのが、流石。基本、男装してもそれほど声色を変えないので、博士の衣装を着ても、博士に見えず。一番の楽しみは3000ダカットを『それだけ?』と言い放つシーンだったが、やはりあそこの金持ち振りは良い。

ネリサ@笠松。ネリサ役よりも男装役の印象が。少年役のノリだがちょっと、ファミリーミュージカル路線。

ジェシカ@鳥原。四季のヒロイン路線な発声。間違いなくシャイロックの娘でなく、孫にしか見えないが、アッサリ恋人のために父親を裏切る演技プラン?



第一声の登場人物達がいきなり、開口。『ハムレット』はそれほど感じなかったが、それは配役の問題?それとも、セリフ内容の問題?

音楽が中東系。もう、シャイロックとセットで流れるので、なんかユダヤ系と思ってしまう。


内容に関しては、前回のAUN公演の感想でも触れた通り、後味が悪い。アントーニオーがキリスト教への改宗を求めてから、民衆に暴行を受け、去っていくかと思いきや、急に戻り、証文を大事そうに抱えて退場。このシーンがかなり強烈。

最後はネタばらしの喜劇風味で終わり、カテコまでシャイロックは出てこず。(AUNのラストがオリジナルだけなのだが)

ただ、AUNよりは時間の流れが早く感じた。細かい処で、端折ってる?

そして、日下@シャイロックを観たいが、役柄の予想はつくのでDVDを買うには高い。やはり生で観たい。特に、デュバルに娘とアントーニオーの話をされてコロコロ変わる表情や博士にやりこまれる時の表情を観たい。

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2 コメント

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色々と (タートルキング)
2011-06-25 23:31:19
観てますね~。
はるちゃん&鳥原さんはかなり羨ましい
映画中心で、すっかり観劇から遠のいています
来月は秘密兵器よろしくです
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タートルキング 様 (dacho)
2011-06-26 16:56:17
あれ、看板女優さまのお名前は(笑)

そして、出来ればストレートよりもミュージカルでお会いしたい人も何人か…。

やはり、秋に大阪のザルツブルクか名古屋の緑の国に行くしかないようです。
返信する

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