(承前)
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開演前、左手にアップライトのピアノ。書き掛けの楽譜(タイトル曲の記載有り)、右手に楽屋用鏡台(酒瓶付き)
幕が上がると、舞台上にオケ、その後ろにも、高台の舞台(以下、高台)。なお、オケピと舞台を繋ぐ階段があり、そこから、役者が出てくる(以下、オケピ)。
Prolog(Prologue)
オケが流れると、まず、両脇のライトが爆発した様に光る
高台で、怪人とクリス、ラウルの三人が、オリジナル最後の"怪人の隠れ家"を再現(アンサンブル役者が再現)。
その際、きっちり首吊り縄も用意され、首吊りラウルも再現。
怪人退場の際には、アンサンブル数人も高台に登場し、事の行く末を見つめる。
"Bis du wieder singt"(Til I Hear You Sing)
オケピから怪人登場。そのまま、座り込んだり、立ちながら歌う。メイクは無く、素のボウズ頭のまま。
時折、斜め上を見上げる仕草が妙に板につく。
"Coney-Island-Walzer"(Cony Island Waltz)
手下トリオ登場。歌いながら、顔に白粉を付けていく。
そして、ワラワラとアンサンブルがファンタズマに来た客として登場し、手下トリオが誘導。
手下トリオがそれぞれ、アンサンブルにファンタズマを紹介するという演出だが、その際、客席(ファンタズマ内の面白演目?)を見て笑うというシュールな演出。
"Alles,was euch gefallt"(Only For You)
その後、メグが何故かピンクの衣装に身を包み登場。
舞台にも、数本のピンクの垂れ幕が暖簾の様に垂れ下がり、そこからアンサンブルが顔を出し、上下に移動する演出。
そこにマダム登場。
『クリスティーヌ』と呼びかけるシーンでの、マダムの言い方が、地の底から系のドスでなく、綺麗なソプラノ。
Pier69
一部アンサンブルが綱を持って登場。最初は舞台に背を向けているのに、有名人が降りてくると、正面を向き、立ち入り禁止の縄になる。
2人目の有名人枠でアンサンブルのアンドレ氏、登場。ハケるとまた、クリスティーヌを待つマスコミの列に加わる。
クリスティーヌ登場。その後に、グスタフを肩に乗せ、良いお父さんアピールをしつつ、ラウルも登場。
高台に手下トリオが登場し、MrYの紹介に。
で、去った後に、高台に怪人登場。
Das Hotel(The hotel)
ピアノに興味を持つグスタフと、鏡台にある酒瓶に興味を持つラウル。
片手でグスタフがタイトル曲を弾くと、怒り出すラウル。ピアノ台にある楽譜をクシャと乱暴に。そして、足元には何故かサルゴール。
鏡台の酒瓶を呑んでいると、ラウルを呼びに来る人が現れ退場。その際、ピアノに置いてある楽譜が落ちる。
"Frage dein Herz"(Look with your Heart)
クリスティーヌがその楽譜を拾い、グスタフに歌いかけ、グスタフ退場。
"In rabenschwarzer Nacht"(Beneath a moonless sky)
TBUのフレーズが流れるなか、下手から怪人登場。で、久々の再会なのに、クリスティーヌは気絶しない。で、食いつくような熱いキスを交わす二人。
過去話へ。夜明けの件では、やたらと、顔を隠し、仮面の存在をアピールする怪人。
この際、高台では男女によるバレエが繰り広げられる。
"Einst in einer andern Zeit"(Once upon another time)
こちらは一転、座るクリスティーヌの膝枕に、顔を埋める怪人。
"ひ・ざ・ま・く・ら"
"Mama,ich hab Angst"(英題なし)
そこにグスタフが来るため、慌てて体裁を整える怪人。特に、ハンカチで入念に口元を拭う(笑)口紅でも付いている?
ここで"TBU"のフレーズが出てくるが、上げないフレーズのため、こっちか、と。
その際、オケピの区切り、客席ギリギリにグスタフを立たせる。
"Unser wiedersehn"(Dear old fliends)
メグのリハーサル。実際、メグをリフトする練習まで見せると、客席上手から、ラウル一家登場。
そこでの、メグのクリスティーヌを見つめる視線は、再会の驚きのみ。
4人で歌った後に、グスタフが手下トリオと高台に登場。で、ステージ上のピアノに興味を持つと、演奏。
その際、足位置を確認するため、椅子をずらすなど、細かいグスタフ。
『10歳?!』で、『オーマイゴッド』と呟く怪人。そこは英語。
"Wie schon~Wo die Schonheit sich verbirgt"(Beautiful~The beauty underneath)
怪人とグスタフが歌っていると、客席通路からワラワラと出てくるアンサンブル達。Aメロは上げないverで、怪人とグスタフだけでなく、コーラスが入るタイプ。
その際、アンサンブル達は肘を突き出し曲げたり、ポーズを付けたりして、前衛的な形で固まる。
そして、サビに向け、アンサンブルが退場し、怪人とグスタフが2人切りになり、怪人が後ろを振り向いた瞬間に、顔に白粉をさっと撫でるように付ける(アンサンブルが去る時に、怪人の手に白粉を付ける)と、悲鳴を上げるグスタフ。それに、動転する怪人。
そこに、クリスティーヌとメグが登場し、グスタフを連れていくメグ。
怪人がクリスティーヌに"TIHYS"のサビを歌いながら退場した後に、登場するマダム。
完全に独りで、熱唱。そこに楽譜が落ちてくる演出で幕。
→怪人のソロパートの段階で楽譜が落ちてくる。
アントラクトで止まない拍手。なかなか始められない。
”Welchen Grund hat sie?”(Why does she love me?)
休憩中に舞台には椅子が用意され、真ん中で酒をかっくらいつつ、歌っていると上手脇にバーテン登場。
そのバーテンも去り、引き続き呑んでいると、メグ登場。特に、髪は濡れていない。また、ここでもピンク。
"Wer verliert,geht unter"(Devil take the hindmost)
で、メグが去った後、イントロとともに、普通に下手から怪人登場。
ラウルとのデュオ。二人とも高音域タイプなのだが、ラウルの方が上パート。しかし、転調後は怪人がかなり高めで乱入。
ラウルが尻餅をつき、座り込んだ状態で後退りしていると、その支えている手を蹴り飛ばし、寝かせ、首もとを踏みつける怪人。
このシーンでここまで攻撃的、かつ、高圧的な怪人は初めて。
その後、何もなかったように、上手袖に消える怪人。
"Einlandung zum Konzert"(Bathing beauty)
手下トリオがメグを紹介すると、オケピからメグ登場。
そして、生着替え(一回だけ)。
といっても、ピンクドレスがショートになるだけだが、ピンクのリボンで隠して、見せる。
ただ、その際、一幕の様にピンク幕を横にして波を表現するのだが、目の前にアンドレ氏が居るので、つい、ガン見。そしたら、ショーの最後のフレーズで、投げキス(笑)
"Vor der vorstellung"(Before the Performance)
楽屋で待機する、クリスティーヌ。ラウルと一くさりあった後、普通に下手から怪人登場。しかし、ここでは目を合わせず、若干、妄想デュエット。
特に、指輪やブレスレットは渡さないので、余計に妄想デュエット。
"Wer verliert,geht unter(Quartett)"(Devil take the hindmost reprise)
高台に怪人(珍しく声加工)、上手にラウル、下手にスクルージ、からの怪人登場。で、下手にマダムで、中央にグスタフで四重唱の構図完成。
最後、メグも中央に登場でグスタフ連れ去り。
"Liebe stirbt nie"(Love never dies)
引き続き、上手にラウル、下手に怪人。で、上手ばかり観ていたら、いつの間にかラウルはフィードアウト。
"Ah,Christine"(Christines Dressing room・英題はシーン説明のみ)
最終的に二人の世界。楽屋にシングルレッドローズで、高台にラウル。
"Gustave Gustave"(The streets df coney Island・英題はシーン説明のみ)
グスタフが居ないのに気付き、まず、マダムが疑われ、オケピから連れて来られるマダム。で、濡れ衣をはらした後、メグの不在に気付き、探す一行。
そのタイミングでアンサンブルが舞台上に現れ、その人混みの中を懸命に探す父性な怪人。
"Ach,Miss Giry"(The pier・英題はシーン説明のみ)
メグとグスタフが中央にいると、下手から追ってくる怪人とクリスティーヌ。
メグの説得を試みるも、余計な一言で、持っていた銃の引き金を引くメグ。それが、クリスティーヌに当たるが、血糊は無し。
マダムはメグを連れて行き、二人退場。グスタフは本当の父親を告げられ、逃げていく。
死にそうで死なないクリスティーヌの臨終後、ラウルを連れてくるグスタフ。そこで、二人にクリスティーヌの側に居ることを譲った後、オケピに座り込む怪人。
そこで、タイトル曲を怪人が歌った後、グスタフが近づく。仮面がないため、グスタフによる例の行動は無いが、その分、怪人がグスタフに抱きつき、幕。
オケによるカテコでの追い出し曲が始まっても、誰も帰らず、最後まで居る客席。
国民性の違いか、初日だからか。
Das Phantom@Drew Sarich
大変に高音域。CDのラミンよりも上げているような。
それでいて、"TBU"のAメロは上げないver。というか、"TBU"の歌い方が、オペラ発声でもミュージカル発声でもなく、ロック調。
2日目は高音を出すのが、辛そうで、アレンジを変え、半音くらい上げて歌うので、余計に違和感。
Christine@Milica Jovanovic
普通にオペラ畑から連れてきたな、というクリスティーヌ。
実際、高音域がブレない。
Raoul@Julian Looman
これが普通。それほど呑まないので、アル中度も低め。やはり、他のキャラが濃いので。
Madame Giry@Maya Hakvoort
キャストクレジットはここ。手と首回りにヒラヒラが付き、ウナジから背中にかけ、バックリあく。
全体的に低音域でなく、高音域で歌い、一部の曲も通常より半音高い。
演技プランは厳しい先生というよりは、母親としてメグを心配。
特にクリスティーヌの母性に対する、マダムの母性みたいな。
Meg Giry@Barbara Obermeier
こちらは、アイドルのようなキャピキャピ声メグでなく、普通に歌う。オリジナルも含め、メグは可愛いい声イメージだったので、意外。
Gustave@Leonid Sushon
高音域を綺麗に出すと思ったら、合唱団でなく、オペラ畑。但し、音程はかなり不安定で外す外す。"DTTH・Re"用の採用?
衣装もメイクも仮面もなく、進む。そのため、オケの力による圧倒感有り。
怪人の表情が楽しめる演出。
そして、25thオペラ座コン同様、謎のダンサー登場。"BAMS"みたいなラブソングで踊る。また、このプリマドンナはぶら下がった紐から降りてくるというシルクドソレイユ的曲芸披露。
今回のオリジナル演出としては、奇形表現として顔に白粉を塗る。
アンサンブルは何もつけないが、手下トリオは登場時に、怪人はグスタフに素顔を見せる前に。
今回、メイクが無いので、視覚に訴えるには大変に分かりやすい。
そして、もう一つのオリジナル演出が、クリスティーヌがタイトル曲を歌う前の楽屋で、怪人とクリスティーヌが会わない。
怪人は楽屋に行くものの、クリスティーヌと会わずに去る。勿論、指輪もブレスレットも付けない。ちょっと、怪人の妄想チックな演出。
ショーのテーマカラーがピンク。メグ役者が現在、同劇場で上演中の『リーガリーブロンド』の主役で、そのテーマカラーがピンクなのもあるが、あまりにもピンク強調。
初のドイツ語版『LND』
役者に依るものも大きいが、怪人が大変にヘタレ。
どうしても『ルドルフ』を思い出してしまい、
なんか頼りない。圧倒的な怪人というよりは、
クリスティーヌに未練タラタラ的な。なのに、ラウルには超高飛車(笑)
また、役者の濃さのバランスが一部揃わないため、
ラウルの存在が弱い。特に、アル中とか幼児虐待とかキャラ立ちしないため余計に。
ただ、グスタフを除いては、ハズす人がいないので、かなりの満足感は有り。
後は、これをどう、本編で上演するのかが楽しみ。
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開演前、左手にアップライトのピアノ。書き掛けの楽譜(タイトル曲の記載有り)、右手に楽屋用鏡台(酒瓶付き)
幕が上がると、舞台上にオケ、その後ろにも、高台の舞台(以下、高台)。なお、オケピと舞台を繋ぐ階段があり、そこから、役者が出てくる(以下、オケピ)。
Prolog(Prologue)
オケが流れると、まず、両脇のライトが爆発した様に光る
高台で、怪人とクリス、ラウルの三人が、オリジナル最後の"怪人の隠れ家"を再現(アンサンブル役者が再現)。
その際、きっちり首吊り縄も用意され、首吊りラウルも再現。
怪人退場の際には、アンサンブル数人も高台に登場し、事の行く末を見つめる。
"Bis du wieder singt"(Til I Hear You Sing)
オケピから怪人登場。そのまま、座り込んだり、立ちながら歌う。メイクは無く、素のボウズ頭のまま。
時折、斜め上を見上げる仕草が妙に板につく。
"Coney-Island-Walzer"(Cony Island Waltz)
手下トリオ登場。歌いながら、顔に白粉を付けていく。
そして、ワラワラとアンサンブルがファンタズマに来た客として登場し、手下トリオが誘導。
手下トリオがそれぞれ、アンサンブルにファンタズマを紹介するという演出だが、その際、客席(ファンタズマ内の面白演目?)を見て笑うというシュールな演出。
"Alles,was euch gefallt"(Only For You)
その後、メグが何故かピンクの衣装に身を包み登場。
舞台にも、数本のピンクの垂れ幕が暖簾の様に垂れ下がり、そこからアンサンブルが顔を出し、上下に移動する演出。
そこにマダム登場。
『クリスティーヌ』と呼びかけるシーンでの、マダムの言い方が、地の底から系のドスでなく、綺麗なソプラノ。
Pier69
一部アンサンブルが綱を持って登場。最初は舞台に背を向けているのに、有名人が降りてくると、正面を向き、立ち入り禁止の縄になる。
2人目の有名人枠でアンサンブルのアンドレ氏、登場。ハケるとまた、クリスティーヌを待つマスコミの列に加わる。
クリスティーヌ登場。その後に、グスタフを肩に乗せ、良いお父さんアピールをしつつ、ラウルも登場。
高台に手下トリオが登場し、MrYの紹介に。
で、去った後に、高台に怪人登場。
Das Hotel(The hotel)
ピアノに興味を持つグスタフと、鏡台にある酒瓶に興味を持つラウル。
片手でグスタフがタイトル曲を弾くと、怒り出すラウル。ピアノ台にある楽譜をクシャと乱暴に。そして、足元には何故かサルゴール。
鏡台の酒瓶を呑んでいると、ラウルを呼びに来る人が現れ退場。その際、ピアノに置いてある楽譜が落ちる。
"Frage dein Herz"(Look with your Heart)
クリスティーヌがその楽譜を拾い、グスタフに歌いかけ、グスタフ退場。
"In rabenschwarzer Nacht"(Beneath a moonless sky)
TBUのフレーズが流れるなか、下手から怪人登場。で、久々の再会なのに、クリスティーヌは気絶しない。で、食いつくような熱いキスを交わす二人。
過去話へ。夜明けの件では、やたらと、顔を隠し、仮面の存在をアピールする怪人。
この際、高台では男女によるバレエが繰り広げられる。
"Einst in einer andern Zeit"(Once upon another time)
こちらは一転、座るクリスティーヌの膝枕に、顔を埋める怪人。
"ひ・ざ・ま・く・ら"
"Mama,ich hab Angst"(英題なし)
そこにグスタフが来るため、慌てて体裁を整える怪人。特に、ハンカチで入念に口元を拭う(笑)口紅でも付いている?
ここで"TBU"のフレーズが出てくるが、上げないフレーズのため、こっちか、と。
その際、オケピの区切り、客席ギリギリにグスタフを立たせる。
"Unser wiedersehn"(Dear old fliends)
メグのリハーサル。実際、メグをリフトする練習まで見せると、客席上手から、ラウル一家登場。
そこでの、メグのクリスティーヌを見つめる視線は、再会の驚きのみ。
4人で歌った後に、グスタフが手下トリオと高台に登場。で、ステージ上のピアノに興味を持つと、演奏。
その際、足位置を確認するため、椅子をずらすなど、細かいグスタフ。
『10歳?!』で、『オーマイゴッド』と呟く怪人。そこは英語。
"Wie schon~Wo die Schonheit sich verbirgt"(Beautiful~The beauty underneath)
怪人とグスタフが歌っていると、客席通路からワラワラと出てくるアンサンブル達。Aメロは上げないverで、怪人とグスタフだけでなく、コーラスが入るタイプ。
その際、アンサンブル達は肘を突き出し曲げたり、ポーズを付けたりして、前衛的な形で固まる。
そして、サビに向け、アンサンブルが退場し、怪人とグスタフが2人切りになり、怪人が後ろを振り向いた瞬間に、顔に白粉をさっと撫でるように付ける(アンサンブルが去る時に、怪人の手に白粉を付ける)と、悲鳴を上げるグスタフ。それに、動転する怪人。
そこに、クリスティーヌとメグが登場し、グスタフを連れていくメグ。
怪人がクリスティーヌに"TIHYS"のサビを歌いながら退場した後に、登場するマダム。
完全に独りで、熱唱。
→怪人のソロパートの段階で楽譜が落ちてくる。
アントラクトで止まない拍手。なかなか始められない。
”Welchen Grund hat sie?”(Why does she love me?)
休憩中に舞台には椅子が用意され、真ん中で酒をかっくらいつつ、歌っていると上手脇にバーテン登場。
そのバーテンも去り、引き続き呑んでいると、メグ登場。特に、髪は濡れていない。また、ここでもピンク。
"Wer verliert,geht unter"(Devil take the hindmost)
で、メグが去った後、イントロとともに、普通に下手から怪人登場。
ラウルとのデュオ。二人とも高音域タイプなのだが、ラウルの方が上パート。しかし、転調後は怪人がかなり高めで乱入。
ラウルが尻餅をつき、座り込んだ状態で後退りしていると、その支えている手を蹴り飛ばし、寝かせ、首もとを踏みつける怪人。
このシーンでここまで攻撃的、かつ、高圧的な怪人は初めて。
その後、何もなかったように、上手袖に消える怪人。
"Einlandung zum Konzert"(Bathing beauty)
手下トリオがメグを紹介すると、オケピからメグ登場。
そして、生着替え(一回だけ)。
といっても、ピンクドレスがショートになるだけだが、ピンクのリボンで隠して、見せる。
ただ、その際、一幕の様にピンク幕を横にして波を表現するのだが、目の前にアンドレ氏が居るので、つい、ガン見。そしたら、ショーの最後のフレーズで、投げキス(笑)
"Vor der vorstellung"(Before the Performance)
楽屋で待機する、クリスティーヌ。ラウルと一くさりあった後、普通に下手から怪人登場。しかし、ここでは目を合わせず、若干、妄想デュエット。
特に、指輪やブレスレットは渡さないので、余計に妄想デュエット。
"Wer verliert,geht unter(Quartett)"(Devil take the hindmost reprise)
高台に怪人(珍しく声加工)、上手にラウル、下手にスクルージ、からの怪人登場。で、下手にマダムで、中央にグスタフで四重唱の構図完成。
最後、メグも中央に登場でグスタフ連れ去り。
"Liebe stirbt nie"(Love never dies)
引き続き、上手にラウル、下手に怪人。で、上手ばかり観ていたら、いつの間にかラウルはフィードアウト。
"Ah,Christine"(Christines Dressing room・英題はシーン説明のみ)
最終的に二人の世界。楽屋にシングルレッドローズで、高台にラウル。
"Gustave Gustave"(The streets df coney Island・英題はシーン説明のみ)
グスタフが居ないのに気付き、まず、マダムが疑われ、オケピから連れて来られるマダム。で、濡れ衣をはらした後、メグの不在に気付き、探す一行。
そのタイミングでアンサンブルが舞台上に現れ、その人混みの中を懸命に探す父性な怪人。
"Ach,Miss Giry"(The pier・英題はシーン説明のみ)
メグとグスタフが中央にいると、下手から追ってくる怪人とクリスティーヌ。
メグの説得を試みるも、余計な一言で、持っていた銃の引き金を引くメグ。それが、クリスティーヌに当たるが、血糊は無し。
マダムはメグを連れて行き、二人退場。グスタフは本当の父親を告げられ、逃げていく。
死にそうで死なないクリスティーヌの臨終後、ラウルを連れてくるグスタフ。そこで、二人にクリスティーヌの側に居ることを譲った後、オケピに座り込む怪人。
そこで、タイトル曲を怪人が歌った後、グスタフが近づく。仮面がないため、グスタフによる例の行動は無いが、その分、怪人がグスタフに抱きつき、幕。
オケによるカテコでの追い出し曲が始まっても、誰も帰らず、最後まで居る客席。
国民性の違いか、初日だからか。
Das Phantom@Drew Sarich
大変に高音域。CDのラミンよりも上げているような。
それでいて、"TBU"のAメロは上げないver。というか、"TBU"の歌い方が、オペラ発声でもミュージカル発声でもなく、ロック調。
2日目は高音を出すのが、辛そうで、アレンジを変え、半音くらい上げて歌うので、余計に違和感。
Christine@Milica Jovanovic
普通にオペラ畑から連れてきたな、というクリスティーヌ。
実際、高音域がブレない。
Raoul@Julian Looman
これが普通。それほど呑まないので、アル中度も低め。やはり、他のキャラが濃いので。
Madame Giry@Maya Hakvoort
キャストクレジットはここ。手と首回りにヒラヒラが付き、ウナジから背中にかけ、バックリあく。
全体的に低音域でなく、高音域で歌い、一部の曲も通常より半音高い。
演技プランは厳しい先生というよりは、母親としてメグを心配。
特にクリスティーヌの母性に対する、マダムの母性みたいな。
Meg Giry@Barbara Obermeier
こちらは、アイドルのようなキャピキャピ声メグでなく、普通に歌う。オリジナルも含め、メグは可愛いい声イメージだったので、意外。
Gustave@Leonid Sushon
高音域を綺麗に出すと思ったら、合唱団でなく、オペラ畑。但し、音程はかなり不安定で外す外す。"DTTH・Re"用の採用?
衣装もメイクも仮面もなく、進む。そのため、オケの力による圧倒感有り。
怪人の表情が楽しめる演出。
そして、25thオペラ座コン同様、謎のダンサー登場。"BAMS"みたいなラブソングで踊る。また、このプリマドンナはぶら下がった紐から降りてくるというシルクドソレイユ的曲芸披露。
今回のオリジナル演出としては、奇形表現として顔に白粉を塗る。
アンサンブルは何もつけないが、手下トリオは登場時に、怪人はグスタフに素顔を見せる前に。
今回、メイクが無いので、視覚に訴えるには大変に分かりやすい。
そして、もう一つのオリジナル演出が、クリスティーヌがタイトル曲を歌う前の楽屋で、怪人とクリスティーヌが会わない。
怪人は楽屋に行くものの、クリスティーヌと会わずに去る。勿論、指輪もブレスレットも付けない。ちょっと、怪人の妄想チックな演出。
ショーのテーマカラーがピンク。メグ役者が現在、同劇場で上演中の『リーガリーブロンド』の主役で、そのテーマカラーがピンクなのもあるが、あまりにもピンク強調。
初のドイツ語版『LND』
役者に依るものも大きいが、怪人が大変にヘタレ。
どうしても『ルドルフ』を思い出してしまい、
なんか頼りない。圧倒的な怪人というよりは、
クリスティーヌに未練タラタラ的な。なのに、ラウルには超高飛車(笑)
また、役者の濃さのバランスが一部揃わないため、
ラウルの存在が弱い。特に、アル中とか幼児虐待とかキャラ立ちしないため余計に。
ただ、グスタフを除いては、ハズす人がいないので、かなりの満足感は有り。
後は、これをどう、本編で上演するのかが楽しみ。