備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『ヘンリー六世(第三部)』

2009-11-21 23:18:03 | 国内ストプレ
浦井。失脚・再興で、楽観的から厭世的にキャラが変わってきたが、やはり登場すると1人別世界。途中、『ルドルフ』のファイファーとまではいかないが、上から椅子付き降りてきた時はどうなるかと。
中嶋朋子。3部では男に頼らず1人で悪女。そして、その悪態ぶりがハマる。
渡辺。2部では計略を図ったりするのがどうもイメージに合わず、イマイチな役回りだったが、3部は息子を思う父親とオーソドックスな役なため、結構マッチ。
今井。1部では一言二言、2部では本役なのに、ほとんどセリフ無し。そして、3部はほとんど喋りっぱなし。これほど、極端なのも…。時々見せるニヒルな笑いが、決して悪人ではないのに、悪どい。
岡本。かなり独創的なリチャード。声が他の役者と違ってかなり作った声のため、゛あ~、リチャードってこういうキャラ゛と思わせる。この路線で『リチャード三世』を観てみたい。
上杉。今回、通しで同役という数少ないキャラ。なのだが、どうも印象に残らない。系統的には金田明夫氏、小日向氏なのだが、小男というイメージしかない。逆に、その役に順応するのかも知れないので、ハムレット辺りで観たいかも。

重厚な家臣のほとんどが1部・2部で死んでいるため、かなり軽いノリ。政権がコロコロ変わり、殺陣シーンも多いので見やすく、通し最後で見るには調度良いが、単体で観るときは物足りないかも。あるいは、その家臣達が色々な役で出てくるので、その落差を楽しむのか。しかし、木場氏のシーンが謎の方言、一言で終わるとは。また、最後になって池に落ちる兵士が出てくる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ヘンリー六世(第二部)』 | トップ | 『エドワード・ボンドのリア』 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国内ストプレ」カテゴリの最新記事