備忘録

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『薔薇とサムライ』

2010-03-27 04:31:14 | 国内ミュージカル
(パンフ続き)瞳に光の輪があることから、王家の末裔だとわかり、国王に就任するアンヌ。そして、シャルルと共に海賊同盟軍を討伐する。それに成功し、凱旋した処で、エリザベッタから、末裔に光の輪がなかったことを打ち明けられ、ガファスから王家再興のために利用されたことが発覚。王家の末裔でないことが分かり、昔の仲間と闘ったことに、悩むアンヌ。そこへそれを聞き付けたラーカムが現れ、王家詐称の罪で張り付けの刑に。処刑当日、助けに現れる五右衛門。そして、いつもアンヌがしていた眼帯に亡き国王のカタミが残されていたことを指摘。そこには、アンヌが正当の王位継承者であり、ラーカムがガファスらと共に、アンヌを亡き者にするために、末裔には光の輪がなかったとでっち上げたことが分かり、アンヌこそが本当に正当な後継者であることが発覚。そして、ラーカム達を逮捕し、改めて国王としてやっていくアンヌ。それを見届け、また旅に出る五右衛門。

古田。主役なのに、脇で出る時と変わらない。ダンスも他の団員と比べると重いが、これはこれであり。ピンで主役ではないので、今回は抑え気味か?

天海。基本、無理がなく、本人にあった音域なので、歌は文句なし。そして狙ったかの様な舞踏会のフラメンコ(何故?)とオスカル衣装。それが違和感なく、着こなせるのは流石。後半はショートボブになり、ジャンヌダルクのように。パンフに載っているような、甲冑姿がみたかった。その変わりにオスカル衣装が見られたので、良しとするか。

浦井。こちらも宛書き。というか、そこまで王子キャラなのか?ソロ曲もきっちり歌い上げるし、後半からの登場なのに、美味しい処は持っていく。位置付けとしては森山未来氏あたりのポジションだろうが、Rの時は、こちらの方が合う。歌えるし。

神田。こちらは歌よりもキャラか?これでもかっ、というアイドル曲を歌えてしまうのが逆に凄い。新感線にこの手のアイドルが出るのは初めてみたが、こんな扱いになるのか。

森奈。歌は宝塚というよりは土居さんに見られる歌のお姉さんチック。ただ、セリフ廻しは宝塚かな。それでも、歌・芝居が両方違和感無しというのは貴重。普通にこまつ座の音楽モノで観たいかも。

山本。マイクの拾い方が良いのか、地声の音域なのか、声量がある様に聞こえる。キャラ的にわざとらしい役なので、セリフ廻しも気にならない。しいて言えば、今までのイメージが良い意味で変わった。

藤木。新感線の舞台でキャストのトリに来る役者がここまで地味なのは珍しい。やはり、ダブル主演が先にあるからか。それでも、小悪党な宰相は合うし、あの声を気にしなければ、歌も外さない。結構、真面目に踊ってるし、あの仰々しいセリフ廻しも填まっている。

橋本。前回のダメ夫も良かったが、今回の女装三連発は凄かった。というか、劇団だと、こんなネタキャラまでやってしまうのか。

高田。女性客演が三人いるので、抑え気味。悪の側近ポジションが妙に似合う。しかし、最後の飛び道具はなんとも。

粟根。ここ最近では一番、出番がありで、なおかつ美味しい役。味方で行くのかと思いきや、実は悪役という粟根氏の狡猾キャラが見れてかなり満足。ちゃんと、殴られるときには、スローモーションで補助付き。三回やっても、全て面白いのが、やはり三の線?


前作のノリを期待すると、イマイチだが、新感線は和物よりもこちらの洋物の方が好きかも。天海さんが思ったよりも、出番が多くこんなにアンヌに焦点があたるとは思わなかった。
ホーカルがツインボーカル。二人とも声質が違うのに、あまり綺麗にハモらないのが、残念。系統が違うからか?それでも、五右衛門側とアンヌ側で分かれているので、それぞれ持ち場がある。個人的には、教祖の声が好きかも。
今回、客席登場シーンは映像が写し出される。二階席だと、かなり嬉しい演出。他の舞台でも是非取り入れて欲しい。
今回も映像過多。特に、セットと映像がリンクするのは凄いが、若干、ドラクエ風味。それでも、あのドアッブになってく演出はおもしろかった。

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