備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

FRANK WILDHORN &FRIENDS 2019 (放送分)

2020-08-09 18:25:37 | ライブビューイング(舞台関係)
紹介共に、最初に登場する作曲家。
既存の作品のオープニングを使わず、
普通に出てきて、小咄を展開する。

誰に仕込まれた、その話芸(笑)

”Finest Hour”『LOST BOY』
全員。

一曲目から初披露。
『Artus』の”Schwert und Stein”
に似た疾走感、溢れる一曲。

ま、よくある、ワイルドホーン節。

というか、上演予定に無い作品なんだけど、
なにか、改題されたヤツなのか、コレ。

2週間後にNYでやったライブでは、
最後に披露したそうで、記者曰く、
ピーターパン?と。

益々、分からん。

マシュー→レオン→ジャッキー
そして、展開部分では、作曲家自ら歌う、
最初、誰?コーラス?と思ったら(笑)

で、同じメロディでも、
歌い手によって、半音下がる。
特に、レオンがソロで歌った時に、
微妙に下げるので、かなり違和感。

ん、そのメロディで合ってる感?


”鷹のように”『スカピン』
レオン@ショーブラン

ワイルドホーンには、
2作ほど出演しているが、
主役じゃないけど、当たり役の一つ。

トップになってからは、
この音域では歌ってないし、
退団してからは、まず無い音域。

いわゆる、幻の役。


”ハリケーン”『デスノート』
マシュー@月
以前のコンサートで、披露予定曲だったのに、
削られてしまった、”デスノート”の英語版。

デモ版と同じ歌詞、メロディ。
日本版では、2020年版公演で、
やっと、上げてたメロディの部分。

韻を踏んだ歌詞が聴けるのは、
英語版だけか、ちょっと、
ラップみたいに歌う。

”愚かな愛”『デスノート』
ジャッキー@レム

デモ版よりは軽い。
というか、本編よりも、
ジャズっぽい演奏をするワイルドホーン。

ストリングスが入るので、余計にコンサート仕様。

死に神から少女への無償の愛、
というよりは、一途な女性の(叶わぬ)愛、
を歌ってる感が有るのは、ジャッキーの表現問題?

”君はどこに”『スカピン』
レオン@ショーブラン

まさかのショーブラン縛り。
パーシー曲とか歌うかと思ったけど。

やはり、昔取った杵柄、感。
役の気持ちを掴んでいるので、
途中の『マルグリット』という台詞が実感。

そう、ショーブランって、
間抜けな刑事じゃなくて、
ストーカーなんだよな、と。

で、最後に
『レオンのマルグリットが観たいよね』
と、リップサービスなのか、有り得そうな一言を。

”Change the World”『笑う男』
マシュー@グウェンブレイン

"世界を変える"という邦題。
え、これが代表曲なのか。

最初から訴え掛ける印象だけど、
サビに入っても、あまり、世界に
訴えかける感が無いアレンジ。

キレイに歌うと、こういう印象になるらしい。

”罪な遊技”『ジキハイ』
ジャッキー@ルーシー、
マシュー@ハイド

最初、ピアノで入るので、
ジャズっぽい雰囲気かな、
と思ったら、ストリングスで、
一気に妖しい世界観に。

ジャッキーに歌謡曲要素がなく、
ミュージカルの緊張感を更に。

なのに、マシューがハイドでなく、
色男感溢れる歌い方で、
最後とか、踊っちゃうし。

命の駆け引きでなく、恋の駆け引きに。
ハイドの狂気感、大事。

”時が来た”『ジキハイ』
マシュー@ジキル

ハイドがアレなんで、
ジキルは決意の歌でないらしい。
途中とか、変なアレンジ入れるし。

ノリが完全にカテコのジキルで、
死んで、成仏したようなジキル。

この曲をここまで、ゆっくり
歌うと、決意の曲に聞こえない事実。

”This is who I am”『アリスインワンダーランド』
ジャッキー@アリス
レオン@マッドハッター

『1789』っぽいイントロで、
女性二人が掛け合いで歌っていく。

ワイルドホーンは女性二人が
結構、有るけど、大抵バラード。

こういう、テンポの早い曲は珍しいかも。

UKツアーから入った曲で、
ケリー@アリスが大変に想像しやすい一曲。
ジャッキーもロック系なので、余計に。

で、帽子屋をレオンが歌う
という事はやはり、そういう伏線か。


第二部
”Thief”
ジャッキーが途中参加。

これも、2週間後のNYのライブで
やったらしいけど、サックスグループ用に
書き下ろした新曲で、ミュージカルでは無いのかも。

展開部分を入れる辺り、
ジャズっぽくなっても、
安定のワイルドホーン節。

で、見せ場では自身の演奏も。

あんだけ、第一部でずっと弾いてるのに、
二部の冒頭で、まだ弾くか、作曲家。

ここで、突然、
シュワルツコーナーに。

”Corner of sky”『ピピン』
マシュー@ピピン

ここに来て、初めて本役曲かも(笑)
ギターとストリングスと、
キーボードが無い?

人の曲は弾かないのか。
と思ったら、途中から参加。
一応、弾くのか、ピアノ。

なお、マシューのピピン。
スローテンポでも、
スゴい苦悩が伝わってくるピピン。
有る種、厨二感が。

最後とか歌い上げないアレンジで、
余計に悩みに悩んだピピンに。


”自由を求めて”『ウィキッド』
ジャッキー@エルファバ

これは最初から弾く、作曲家。
しかし、そのアレンジでは、いくら、
一番、長くエルファバを演じていても、
歌いにくく、ような…。

でも、力業で歌い上げるジャッキー姐さん。


”ほしいものは”『マタハリ』
レオン@マタハリ

この曲なのか。

列車の曲、だよね。(楽屋の曲かも)
いきなり、歌い始めるので、
ちょっと、テンションを上げるのが大変そう。

結構、短い曲かな、と思ったけど、
途中にキッチリ、展開部が有る曲だった。


続いて、コメディコーナー(笑)
”Living in the shadow”『ヴィクター&ヴィクトリア』
ワイルドホーンwithジャッキー

マサカ、このコーナーが有るとは(笑)
7小節だけ歌う、ウィーンのフレンズコンサートでも、
CDに収録さてるヤツで、この前のヤツではやらなかったヤツ。

引き継ぐ時には『スゴい』
とジャッキーに日本語で言わせるネタも。

ラストに”あんな人が”感が。
初期の楽曲だけにその影響が。


”世界は二人を忘れない”『ボニクラ』
マシュー@クライド、ジャッキー@ボニー

クライドが濁声という衝撃。
ワル、というと、こうなるのか。

そして、ボニーに、
一昔前の映画の雰囲気が。

”Never to love”『エクスカリバー』
マシュー@ランスロット

ギターソロで入る、
叶わぬ恋を歌う円卓の騎士。

そうか、Mark Sibert路線だったのか、
と、ここで初めて気づく(遅い)

『エクスカリバー』だと、これを歌うのか。
単に英語歌詞が無いだけという可能性もあるけど。

どうせなら、ジャッキーとで、
モルガナとマリーンの曲とか聞きたいのだが。

”Finding Wanderland”『アリスインワンダーランド』
ジャッキー@アリス

こう、最初から、ワンダーランドを
見つけてるアリスっぽいし、
そもそも、探しても居ないような、
むしろ、ハートの女王では?
という、貫禄のあるアリス。


”この命の最期に”『マタハリ』
レオン@マタハリ

そうだよね、この曲だよね、やはり。
韓国版よりも、1オクターブくらい、
低いような気もするけど、
それでも、銃殺刑に向かうマタハリで、

『ネバセイ』や『ひかりふる路』
でも、似たような決意曲が有るけど、
そのオリジナルの方々とは違う、元男役
だからこそ、映える曲というのが有るらしい。


”4.9 Speed of Sound”『四月は君の嘘』
全員。

マシューとジャッキーが、
一緒に一段ずつ階段を降りるという、
いきなり面白い演出で、
最期にまた、疾走感の有る一曲を。

FNS歌謡祭でも披露された曲。
アンサンブルで歌った方が映える曲
では有るのは分かるけど、
英語で歌うと、この二人だけでも全然イケる。


Matthew James Thomas
ワイルドホーン作品、未出演者。
でも、友達らしい、その1。

最初の英語がスゲー微妙、
と思ったら、イギリス圏の人だったらしい。

ともかく、役に入った歌い方をしない。
(演じてない事を差し引いても)

ミュージカル歌唱では無い。
でも、まー、歌ウマな若手。


Jackie Burns
ワイルドホーン作品、未出演者。
でも、友達らしい、その2。

口が大きく、ポップス歌唱な歌い方。
出演作品は少なくとも、イディナ・メンゼル
の系譜という表現が似合いすぎる。
(ケリー・エリスの方が馴染みが有るけど)

役は演じて無くとも、
その役とは違う役が見えてくる。
(それが良いのかは別問題)

なので、観てても面白い。


柚希礼音
最初と最期に英語で。
ソロ4曲がショーブランとマタハリ、
それに、女性デュエットを英語で。

と、完全に適材適所で参加。

こういう参加だと、
日本人がコンサートに参加しても、
不平とかが出ないんだろうな、と。

MCとかも、チラっとしか、
写らないけど、ポイントを
押さえた、登場の仕方だし。

本当にフランクのお友達感が有る。
(実際にそうなのかも知れないけど)

独語圏からお友達を呼んだ、
コンサートのシリーズ。

日本人主体のワイルドホーンコンサート
も、しばらく、上演してないのに、
2019年は海外のお友達を呼んで、
二回も結構したらしい、友達コンサート。

一回目は平日で、
なくなく諦めた。

二回目はチケットは有ったのに、
台風直撃により、中止。
(正確にはオーブのJCSコン、
というか、ロバートを選んだ)

そしたら、コッチは映像に。

出演者は三人だけでも、結構、
コスパが高いコンサートだったらしい。

例え、作品出演者が居なくとも、
実力が有れば、結構、オイシい。
というのが、証明されるコンサート。

セトリも、それなのか、
というツッコミだらけだけど、
生で聞いてみたい曲では有るし。

デフレチケットが出回ったし、
もう一つの企画は途中で、ポシャったけど、
台風直撃がなければ、次につながるコンサートだったかも。

やはり、お友達、次第か。
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