デスクトップPCはツクモで部品を買って組み立てたいわゆる自作PCを使っている。OSはUbuntuをメインで、必要なときに仮想マシンでWindows 11を使っている。今回、CADソフトを使いたく、追加でWindows 11のライセンスを購入し、Windows 11をSATA接続のSSDにインストールを試みた。しかし、インストール中のエラーの解決が大変だったため、メモ書きとして残したい。
インストール中に発生したエラーは、Windows 11をインストールするディスクを選択して次の画面に進むと、Windows 11のインストールに必要なファイルのコピーや、ディスクへのインストールが行われる段階だった。エラー画面は、下記ブログの記事のものだ。エラーメッセージとして「インストールの次のフェーズに進むためにコンピューターを準備することができませんでした」である。
手がかりになるメッセージがこれ以外にないため、色々と調べてみると、にわかに信じがたいが、インストール対象のディスク以外のものが接続されているとインストールできない、ということらしい。今回は、SATA接続のCrucial製1TBを調達し、マザーボードと接続して、Windows 11をインストールしようとした。
インストール時のエラーでつまずいているときは、まさか複数台の接続が影響を及ぼすということは予想だにしなかった。BIOSの設定に入り、Windows 11のインストール要件に必要なTPMを設定してみたりしたが、状況は改善されなかった。真っ先に怪しいなと思ったのは、新品で調達した1TBのSSDが初期不良ではないか、ということを考えた。Ubuntuから起動し、SSDに100GB程度ファイルを書き込んでみたが、特に怪しい挙動はなかったので、この線はないかなと思った。
気を取り直して、エラーメッセージをもとに調べてみると、前述した「インストール対象のディスク以外のものが接続されているとインストールできない」という状況を解決した記事にたどり着いた。ちなみに真面目(?)にトラブルシュートしているMicrosoftコミュニティの記事は、ディスクの初期不良やパーティションテーブルのデータが残っている点を指摘し、回答しているが解決にはいたっていなかった。
参考記事 インストールの次のフェーズに進むためにコンピューターを準備することができませんでした。と表示されてしまいます。助けてください。 - Microsoft コミュニティ
インストール対象外のディスクを外して解決するなんて、そんなばかなことがあるか、と思いつつ重い腰を上げてディスクを取り外すことにした。インストール失敗時のディスク構成は下記の通り。
- NVMe M.2接続のSSD 2台 UbuntuをSoftware RAID1で構成
- SATA HDD 2台 Software RAID1でバックアップ用
SATA HDDは電源ケーブルを抜いて対処した。2本のうち1本はNVMe M.2 SSDはソケットから抜かないといけないので、ネジ外して、SSDを取り外した。もう片方のNVMe M.2 SSDは外そうにもCPUファンの下に固定用のネジがあって、面倒なことにCPUファンを一度外して、SSDを取り外した。
再度、PCを組み立て直し、インストーラを起動して、インストールしてみる。あら不思議、エラーが発生することなく、何事もないかのようにインストールすることができた。Microsoftの方でもこの現象が発生するのはおそらく把握しているだろうから、インストーラの改善をしてもらいたい。また、今回のような現象が出て、ディスク関係に原因が思い当たる場合には、試してみると解決につながるかもしれないので、参考にしてもらいたい。
参考リンク
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