ブログのタイトルを後で考える

長らく使っていたブログのタイトルを2023年3月21日に変更しました。何か思いつけば、新しいタイトルに変更します。

キャブレターのオーバーホール-その4-

2014年01月05日 | EX-4
キャブレターのオーバーホール-その1-キャブレターのオーバーホール-その2-キャブレターのオーバーホール-その3-、引き続いて最終回ということで、お楽しみの燃費を計算してみることにした。

 今回は寒さがやや厳しい山陰で走るということで、自宅周辺100km程度の距離を下記の地図のルートで走行することにした。



 オーバーホール後に走行するのは今回が初めてになるが、ざっと気づいたところとして何点かある。まず、アイドリングの音が力強くなり、回転数が安定した。安定するアイドリング回転数がおおよそ1250rpmあたりで、メータ読み上は1000rpmと1500rpmの真ん中で一番アイドリングが安定する。ここからちょっと回転数を下げると、アイドリングがふらつくためこのあたりで調整した。本当は、同調もとらないといけないが、これはまたの機会にに。

 そして、低速の加速がスロットルに付いてきて、スッと加速してくれる。スロットルをガバ開けして3速9000rpm程度まで回してみたが、以前は7000rpmあたりでもたつきがあったが、素直にレブリミット目がけてエンジンが付いてきてくれる。と、ここでとても気を良くした。

 100km程度の距離を走行と行ってもちょっとしたツーリングになる。ルートととしては、米子市内から美保関へ、次に大根島へわたることができる江島大橋を超え、そこから道の駅本庄、そして松江だんだん道路から国道9号線で出発地点へ戻ってきた。美保関へ行く途中で、7、8台のライダーとすれ違った。この寒い中、ツーリングお疲れさまという感じだ。



 冬の快晴という天気もあり、大山がとても美しかったので、美保関の灯台で写真を撮ってみた。

 さて、気温5度の中100km走行したが、ガソリンスタンドにて燃費を計算してみる。満タンまで4.58リットル入り、100km走行できたので燃費は22km/lとなった。オーバーホール前はツーリング燃費でも20km程度ということもあったので、オーバーホールはそれなりに効果があったようだ。

 今回は市街地走行が全体の6割程度占めていたので、信号での停車時間がもっと少ない環境だともう少し伸びて23-24km/l程度になるか。それでも、燃費が20km/l台に戻ってくれたので何よりだった。また、燃費の様子に注意しつつ、早めに同調をとりたいと思う。

 最後、今回のキャブレターのオーバーホールでは、部品の販売終了に泣かされた。今後この車体を維持する上で懸念される部品はピストンとピストンリングセットではないだろうか。生憎、この2個の部品は車種専用のようなので、早めにキープしていおいたほうがいいかもしれない。ピストンはそれほど摩耗することはないだろうから、ピストンリングのセットが重要な部品になると思う。個人的にはEX-4はタンク容量も大きく、燃費もそこそこいいバイクなので、できるだけ長く乗りたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャブレターのオーバーホール-その3-

2014年01月01日 | EX-4
 キャブレターのオーバーホール-その1-キャブレターのオーバーホール-その2-、引き続いてキャブレターを車体に取り付けエンジンをかけるところまで作業する。



 キャブレターを車体に取り付ける前に、インテークマニホールドを交換する。経年劣化のせいもありゴムが硬くなっていた。こういった機会でもないとインマニまで外す気にならないので、この機会に思い切って交換する。新しいインマニは弾力があり、シリンダーヘッドにはめ込みやすい。



 そして、キャブレターを車体に取り付ける際に気づいたが、冷却水のフィルターの汚れが酷いのなんのって...。パーツクリーナーで吹いた後に、また竹串でグリグリしながら汚れを落とした。そうすると、編み目が見えてきて、冷却水が流れそうな雰囲気になった。





 同様にフィルターのボディも汚れていたため、こちらも中の掃除した。フィルターボディの中の掃除は大変で、パーツクリーナーを吹きつつ、また竹串で汚れを落とした。





 EX-4は製造から年数も経過しているため、整備の状況にも依るが確認すべき場所かもしれない。ここのフィルターが詰まっていると、キャブレター本体の冷却ができなくなる。そして、ホース類も配管し、スロットル、チョークのワイヤーにオイルを通した。後は、ガソリンタンクを積んで作業は終わりとなる。



 今、住んでいるところは寒冷地ということもあり、3年使った中華バッテリーに別れを告げ、古河製のバッテリーを積んだ。そして、セルを回す。面倒だったため、冷却水はこの時点では入れていない。もし、エンジンがかからなかった場合には、またキャブを外す必要がある。セルの休止を入れつつ、セルをひたすら回す。

 しかし、うんともすんともエンジンがかからない。ひとまず、フロートチャンバーまでガソリンが降りてきているかどうか、ドレンから確認してみる。そうすると、ポタポタと滴が垂れてくることから、ガソリンが来ていることは確認できた。もう少し、セルを回してみる。もちろん、チョークは全開だ。そして、やっとのこさエンジンの唸りと共にタコメーターの針が動き始め、暖機が始まった。

 エンジンが掛からなかったらどうしよう、と思っていた矢先で、ひとまず組み立てには問題がなさそうな感じだ。軽く空吹かしてみて、6000rpmくらいまで吹ける。あとは実際に走行してみて様子を見るしか無い。アイドリングもチョークを緩め、アイドリングストップスクリュを調整することで、安定してアイドリングするようになった。

 キャブレターのオーバーホール前と違う点は、排気ガスのガソリン臭さが幾分改善されたことがある。エキパイからの排気ガスの匂いが生ガス臭かったが、それが治まったのは今回の整備が功を奏しているのであろう。あと、アイドリングも比較的安定している。

 日を改めて、冷却水を入れ、実際に走行して燃費を計ってみたいと思う。あと、バタフライバルブを目視で合わせているため、同調もきちんと合わせる必要がある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャブレターのオーバーホール-その2-

2014年01月01日 | EX-4

キャブレターのオーバーホール-その1-に引き続いて、キャブレター本体を分解して、清掃・部品交換をしてから組み立てた。その1の記事では、ジェットニードルを取り出すところまで分解をしたが、今回はフロートチャンバーのほうも作業をした。

 フロートチャンバーのほうを見ると、粉末状のガソリンの汚れがこびり付いていた。何が原因でこうなったのか。今のバイクを引き取ってからほぼ毎日乗ってきたが、経年で汚れが堆積して行ったのだろうか。それとも、前の所有者からこのようなじょうきょうだったのろうか、原因は定かではない。



 ゴム関係の部品、ジェット類を外してキャブレタークリーナーで部品を清掃する。今回はクリーナーにヤマハのスーパーインジェクション&キャブクリーナを使った。結論から言うと、このクリーナーだけでは部品の汚れは溶解せず、必要に応じてこすったり、磨いたりしないと汚れは落ちない。定評のあるスーパーキャブレタークリーナー(泡タイプ)をお勧めしたい。



 クリーナーを吹くと、それなりに部品の汚れは落ちるようで、茶色の液体がバットに現れた。このまま1晩ほど浸け置きにした。本当は、洗浄液にどぶ漬けするのがよいのだろううが、生憎薬品の処理とかも考えると市販のキャブクリが限界か。

 部品を洗浄液から取り出した後、部品をパーツクリーナーで吹きながら磨いて汚れを落とす。割と汚れは素直に落ちる。どうしても落ちない汚れは、竹串でこすりながら、汚れを落とす。竹串は適度に硬いため、いろんなところで使える便利道具だ。フロートチャンバーのこびり付いたガスケットを剥がすのにも役に立った。

 ジェットニードルは汚れがこびり付いていたが、洗浄し、汚れを拭き取ることで綺麗になった。目視で目立った減りはない。本当は中古のキャブレターからジェットニードルとニードルジェットを外し、それを流用しようと試みた。しかし、2個のキャブのうち片方の部品がニードルは曲り、ニードルジェットが本体から外せないため諦めた。



 両方のボディをパーツリストを参考に組み立てる。パッキン等のゴム類はすべて新品に交換した。パイロットスクリュは標準の戻し量の2回転にした。





 上の写真2枚は、両側のキャブレターの組み立て途中のものだ。



 分解時に固着して外れなかったビスもあり、新品にこれも交換した。特に外すのに難儀した部分のねじにはモリブデングリスを塗布した。これが効果あるかどうかはわからないが、次回分解するときがあれば楽に緩んでほしい。



 ホース類も新品に交換し、組み立てた。バタフライバルブの同調は目視で蛍光灯の光の入り具合を見ながら、左右で同じ程度になるように調整した。本来であれば負圧をそろえるように同調を撮る必要があるが、ひとまずこれで調整しておく。

 キャブレターが組み上がったので、車体に取り付けエンジンがかかるかどうか確認する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする