ブログのタイトルを後で考える

長らく使っていたブログのタイトルを2023年3月21日に変更しました。何か思いつけば、新しいタイトルに変更します。

「Winnyの技術」を読んでみての雑感

2005年10月31日 | 新月
 一部で話題になっている「Winnyの技術」を読みました。作者自ら執筆している本ということもあり、実際にそのソフトウェアの設計思想に触れることができる貴重な本です。本として出版されたことにより、その技術的な情報は信憑性という点では非常に説得力のあるものでした。

 これほどまでに巨大なネットワークを構築するまで広がったソフトウェアは国内では、これまでありませんでしたから、執筆者本人の主観的な意見も伺えるとても貴重な本だと僕は思います。んで、やっぱり興味深いのはソフトウェアの設計思想と設計ですかね。

 Freenetをモデルに開発をされているようで、Freenetと対比している点が興味深い点です。特に「どのように匿名性を実現するか」というところでしょうか。あと、転送の効率ですね。新月の開発に参加して匿名性について考えたことがあったので、とても気になるテーマです。といっても、内容は以前から知っている通りだったので、知識の整理といったところでしょうか。

 転送の効率はFreenet方式だと、ネットワーク全体へ負荷が高くなるから他の方法を、ということでプル型という方式にしていました。新月はこの考え方を取り入れていますね。改めて確認って感じです。この解釈は新月での興味あるものだけ更新する、という考え方に通じますね。

 とりあえず、雑感ですか、新月はWinnyからアイデアを得ていることが多いですね。似ている部分が多いです。というか、まぁ、しょうがないといえばそれまでなんですけどね。ただ、開発の目的は新月とWinnyはまったく異なりますね。新月の開発の発端はまったく、ファイル共有とはまったく別のものです。

 ところで、Winny、Freenet、新月でも気になるが、匿名性です。この場合の匿名性というのは「誰が何をしているか」ってことなんですが、特に「表現の自由」です。表現の自由は以前調べものをして、いろいろなサイトを読みましたが、僕にはとても難しかったです。もっと易しく解説しているサイトが読みたいと思ったものです。僕は新月でもっとも気になることは掲示板としての表現の自由ですね。
コメント
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