ブログのタイトルを後で考える

長らく使っていたブログのタイトルを2023年3月21日に変更しました。何か思いつけば、新しいタイトルに変更します。

バキュームゲージ自作とキャブレターの同調

2008年06月21日 | CB125T
 エンジンのオーバーホールをしてからというもの、左側のシリンダからアイドリングの時に少しキンキンと音がする。バルブタイミングは合っていることは確かめているので、左の混合が薄くなっていてノッキング(プレイグニッション)なのかなとか考えた(左のプラグはわりと白い)。それと、相変わらずエンジンが低回転域でギュルルンと音がするので、はてどうしたものかという状況だ。右と左でちょっとマフラーの暖まり具合の違いもあるし、キャブレターの同調をとってみることにした。

 CB125Tの場合、キャブレターの同調をとろうとすると、普通は2個のバキュームゲージが必要となる。でも、世に出回っているバキュームゲージは4連かシングルだけになる。さて、2個の場合はどうしたらいいか。4連バキュームゲージを買って、いつの日か持つかもしれない4気筒バイクに備えつつ使うか。でも、それはもったいない。

 というわけで、シングルのバキュームゲージを買って、様々な方が試されている金魚ホース向けの分岐を使って、キャブレターの同調をとることにした。バキュームゲージと金魚用エアバルブを購入して、自作されている方は多い。数多くのサイトでそのノウハウが公開されていて、とても参考になる。

 バキュームゲージはいろいろと安い製品を探したけど、バキュームゲージアダプタがないとバキュームゲージが接続できないので、アダプタ付きの製品を買うことにした。最初はバキュームゲージを単体で買って、バキュームゲージアダプタを別で買おうとしたけど、それだとアダプタは興和精機製を選択しなければならずトータルコストを考えるととても高い。

 で、選んだバキューゲムゲージはストレートのバキュームゲージセットにした。このセットにはCB125TにフィットするM5の10cm位のアダプタが付属している。しかし、この長さのものは1本しか付属してない。CB125Tは2気筒だから2本必要になる。ダメもとでストレートにM5のアダプタを1本単品で買えないか問い合わせたところできるとの返事が来た。しかも、1本の値段は180円程度で、興和精機の1本あたりの価格に比べるととてつもなく安い。

 注文は、バキュームゲージセットとM5のアダプタを1本追加した。ここまでで、送料は別として3200円くらいで収まっている。バキュームゲージはレギュレータ付きなので、脈動もなく計測ができるそうだ。で、製品が届いた。



 これに、金魚用のエアバルブを使って、2気筒で調整できるようにする。



 ホースを適当な長さにカットして、接続してバキュームゲージが完成した。作業時間にして5分だった。これだけの費用と時間でキャブレターの調整ができるものなら本当に安い。

 

 早速、自作した2気筒向けバキュームゲージでキャブレターの同調をとってみることにした。バキュームゲージにホースをつなぐ作業の前にCB125Tで買い物へ行って、帰ってきたばっかりだったので、エンジンの暖機は十分にできている。タンクを外して、バキュームゲージを接続した。

 キャブレター同調をとっている間の燃料供給は、タンクを外してしまっている以上なんとかしなければならない。私はジェットオイラーにガソリンを入れて、それをキャブのフューエルフィルタに接続して、供給することにした。ジェットオイラーも120円そこそこなので、本当にホームセンター様々だ。

 そして、バキュームゲージのレギュレータとバルブはすべて閉めてエンジンをかける。まぁ、問題もなくエンジンはかかる。

 

 ここから先は、画像がないのだけど(もう一度調整するときに撮影したい)、状況を書いてみる。本当は写真を撮りたかったけど、なんかアイドリングを長時間するのは近所迷惑な気がしたので、短時間のアイドリングで調整した。一応、ノーマルマフラーだけど、エンジンの音がCB125Tはわりかしうるさい。もうちょっと広い場所で、キャブレターをもう一度再調整したいと考えている。

 エンジンをかけてから、バキュームゲージのレギュレータを解放する。そうすると、結構面白い具合に針が振れる。そこから、レギュレータを調整すると脈動が治まりぴたりと針が止まる。うーむ、これはすごい。それから、右と左のバルブを開けて、負圧の差をみてみる。そうすると、針3本分くらいしか差がない。

 となると、思っていたほど同調はずれていなかったことになる。2年間キャブレターは開けたり、同調をとったことがなかったけど、結果としてはそう狂っていなかったことになる。ただ、アイドリングを長時間やったわけでもないし、細かい点だがエアバルブとホースのつなぎ目が緩いからそこからの漏れも気になるところだ。

 ちなみに調整はマイナスドライバーで同調用のねじを回した。しかし、同調用のねじは回しにくい位置にある。タンクを降ろしても、フレームが邪魔で真上からねじを回して同調を調整することができない。フレームのど真ん中に同調用の穴を開けるのは、強度の面からどう考えても無理なので仕方がない。

 しかし、アイドリングの音がうるさく感じて、おちおちとキャブレター同調をとることができなかったので、作業をやめた。またの機会に改めてやろうと思う。これから、キャブレターの同調をやろうという方は、ぜひ広い場所で作業されることを勧めたい。意外に長時間アイドリングさせていると、神経質かもしれないけど結構うるさく感じる。

 なにはともあれ、今回のバキュームゲージ自作はストレートでゲージとアダプタが安くそろったのでとてもリーズナブルだった。

 あとで振り返って、エンジンからのキンキン音やギュルルンの問題はなんなのかを考えてみた。仮に今回のキャブレター同調の結果が正しかったとする。つまり、それなりに同調がとれていたとする。それで、シリンダからキンキン音が鳴るってことは、別の原因で混合が薄くなっているということになるのだろうか。多分、キンキン音は広い意味でのノッキングだと思う。でも、いろいろと調べてはいるけど、はっきりとわからない。

 で、ひとまず、今回の結果を踏まえて素人なりに思ったのはスロージェットが詰まってるから、アイドリングから低回転領域は混合が薄くて、ノッキングみたいになっているのかなとか思った。スロットルが開いてくると、メインジェットから供給されるから混合はきっと問題ないのだろう。

 左のマフラーの方がキンキンに暖まるくらい燃焼がいい。単に混合が薄いからそうなっているかもしれないけど。いずれにしても、プラグの焼け具合やマフラーの暖まりを考えると、左が相対的に薄くなっている(と思う)。ま、ひとまずもう一度キャブレターの同調をとろう。それから、考えよう。 それでもだめだったら、バルブタイミングをもう一度確認して、キャブレターの掃除を考えようか。

 話がまとまらなかったので、またエンジンからのキンキン音とギュルルンについては考えてみたいと思う。 
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タコメーターケーブルのねじをなめた!

2008年06月01日 | CB125T
 クランクケースに固定されているタコメータケーブルのねじが抜けなく困った。いつもクランクケース側のタコメータケーブルのねじは、緩く締めても熱が加わるせいかうんともすんともいわなくなるくらい固く締る。だから、インパクトドライバーでねじを競り上げるんだけど、今回ばかりはそれも歯が立たない。

 最後にねじを緩めたのはいつだったか忘れたけど、ねじの頭が少し減ってきたし、いつも固く締るからモリブデングリスを塗ってから締めなおすかなと考えていた。その作業を最近やろうかなと思った矢先、それをやる前にねじが回ってくれない...。

 まいったなぁ、今はいいけど、クラッチディスクを交換する時は、否応なしにこのクランクケースに固定するタコメータケーブルのねじを緩めないといけないわけで、そのときにめんどくさいことになる。

 とりあえず、これまでラスペネを吹いたり、KTCのドライバーで回そうと試みたりした。それでもねじはとても強情な根性を持ち合わせていて、回ってくれない。それから、ベッセルの貫通ドライバーを打ち込んだり、ポンチでガンガンとど突いたものの結果は変わらなかった。

 うーん、玄翁が軽いのだろうか。もうちょっと重たいプラスチックハンマーに代えてみようか。あと、タガネを引っ掛けて回していないので、タガネを試しみるか。

 いっそのこと、ねじの頭を飛ばしたいところだ。そうしたほうが早いような気もする。逆タップは、この状況で打ち込むと折れそうな気がする。ねじが固着しているからだ。

 ひとまず、ポンチをねじの頭に打ち込んで、なんとかマイナスの溝を作ってから、再度インパクトドライバーで回してみるかなぁ。相手がクランクケースだけに下手に作業するととんでもないことになりそうだ。まぁ、素直にバイク屋に持っていけば済む話ではある。
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