ブログのタイトルを後で考える

長らく使っていたブログのタイトルを2023年3月21日に変更しました。何か思いつけば、新しいタイトルに変更します。

高専助教の面接受験の記録

2012年10月11日 | 就職活動

 博士取得後、既卒での就職活動の中で高専の助教に10件応募し、そのうち面接に3回出席し、1校は内定をいただいたため辞退した。高専は全国のあちこちにあるため、いざ面接に呼ばれると交通費がとてもかかる。回数を重ねると交通費もばかにならないため早めに決着をつけたい。さて、この手の受験記というものは少ないので、これまでの活動を簡単にまとめたいと思う。大学・高専の助教に関する大まかな受験記録は、この記事を参照してもらいたい。

(1) 中国地方の高専Aの助教

 募集は電気回路・電気磁気学関係だったが、電子工学科出身だったため思い切って応募した。久しぶりの電気回路に頭を唸らせつつ、模擬授業の準備を進めた。しかし、電気回路の講義の中で電気磁気学と関連がある審査員からの質問に答えられなかった。また、面接の最後で今後のアドバイスをもらうあたりは、採用の可能性はかなり低いと感じた。

模擬授業の内容

  • 事前に範囲と資料の提示あり
  • 電気回路の基礎事項
  • 時間は20分
  • 授業を想定し、導入部分を講義する

面接の内容

  • 模擬授業に関する質問事項
  • 志望動機
  • 高専での教育の抱負
  • 研究内容
  • 着任後の研究内容
  • 他に担当可能な科目
  • 高専時代の部活動
  • 外部資金獲得の意欲
  • 今後のアドバイス(面接の最後でもらう)

(2) 九州の高専Cの助教

 募集は計算機工学関係だったが、応募書類で自分の研究分野との関連を述べて応募した。内容的には、高専でも大学でも学んだ事項だったので、なんとかなるだろうと考えた。とはいえ、高専Aと同様に久しぶりの計算機工学に頭を唸らせつつ、模擬授業の準備を進めた。しかし、またしても準備不足で模擬授業の中で答えられない質問があり、撃沈した。今回は、事前に用意された資料のページ数に対して、何倍も関連する内容の読み込みが必要で、消化不良を起こした。もっと早めに事前準備をするべきだったかもしれない。

模擬授業の内容

  • 事前に範囲と資料の提示あり
  • コンピュータアーキテクチャの基礎事項
  • 時間は30分
  • 授業を行い、課題を出し、そして解答例を示す

面接の内容

  • 志望動機
  • 部活動の経験
  • 担当科目に関する研究経験
  • 着任したとして担当科目を授業できる根拠
  • 外部資金の獲得意欲
  • 就職活動(高専、学部、修士時代に)はあるか
 (3) 中国地方の高専Eの助教
 
 募集は、高専Cと似ていて計算機工学関係だったが、こちらも応募書類で自分の研究分野との関連を述べて応募した。計算機工学に必要な回路理論がテーマで、10年ぶりくらいの基礎科目に頭を唸らせつつ、授業の準備を進めた。これまでもそうだったが、関連科目のシラバスを調べ、科目内での進行状況、5ヶ年課程での位置付けを意識して準備した。授業に使用する資料は特に提示がなかったため、シラバスを調べ実際の授業を想像しつつ内容をまとめた。模擬授業の準備にあたっては、資料の作成だけでなく研究室の後輩にお願いして、模擬授業の練習を2回、単独で面接前に1回練習した。これ以上不採用になり続けると面接の交通費がそろそろばかにならないため、これで最後にする覚悟で挑んだ。

模擬授業の内容

  • 事前に授業のテーマの提示あり
  • 資料は各自の判断で用意する
  • コンピュータアーキテクチャに必要な回路理論
  • 時間は15分
  • 授業を行い、課題を出す

面接の内容

  • 模擬授業に関する質問
  • 模擬授業のコメントへの応対
  • 志望動機
  • 高専での学生指導の抱負
  • 部活動の経験
  • 担当科目に関する研究経験と抱負
  • 外部資金の獲得意欲
  • 共同研究の計画
  • 地域への貢献の抱負
  • 趣味
  • 今関心がある技術
 面接の対策としては、応募書類に書いたことを、口頭で説明できるように考えをまとめ、口を慣らしておくことを心がけた。面接は最初の数回は緊張するが、徐々に慣れ始める。また、高専で何が重視されているか、公募要領をきちんと読み、相手の要望を推測して抱負を考えた。これは、民間企業での面接準備と同様だろう。
 
 模擬授業の準備と実施で意識したことをまとめると下記の点である。面接を受ける度に実施した授業を反省し、常に意識するようにした。研究発表のプレゼンテーションと要領は同じである。
  • 5ヶ年という教育課程における担当講義の位置付け
  • 自分だったらどのように1コマの授業を展開するか
  • 授業で学生に基礎力を身につけてもらうために意識すること(授業中の復習、レポート、演習等)
  • 例や要点を押さえ、他の科目の進行状況を加味したわかりやすい説明
  • やはり練習は必要。準備が大変かもしれないが2回くらい練習すると話す内容がまとまる
  • 資料の読み込みは重要。準備開始が遅いと、内容によっては消化不良を起こす
  • 授業の準備にあたっては、回路計算、設計等は実際に手を動かし、確認して理論を思い出す
  • 模擬授業の時間は限られているため、何を伝え、板書し、口頭で話すかの取捨選択
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大学助教の面接受験の記録

2012年10月11日 | 就職活動

 博士取得後、既卒での就職活動の中で大学の助教に3件応募した。この手の受験記というものは少ないので、ここに簡単にまとめたいと思う。大学・高専の助教に関する大まかな受験記録は、この記事を参照してもらいたい。

(1) 関東地方の国立大学Aのテニュアトラック助教

 初めて大学・高専の公募に応募したところになる。書類選考通過後、メールで連絡をいただいた。

面接内容

  • これまでの研究内容、着任後の計画、教育の抱負に関してプレゼンテーション30分
  • 質疑応答30分

 質問内容(思い出せる範囲)

  • 志望動機
  • これまでの研究内容に関する既存研究の違い(公聴会で聞かれそうな既存研究との比較)
  • 着任後の研究計画で、研究の実行可能性
  • 大学院生の指導経験があるか
  • 一部英語での面接(質問者、申請者共に英語で話す)
 書類選考通過後の1週間後、初めての大学ポストでの面接ということもあり、準備不足が露呈しところどころ満足な回答をすることができなかった。審査員にかなり突っ込まれることもあり、詰めの甘さが目立った。不採用になって当然といったところか。面接の途中で、英語で受け答えをする部分があったが、予想だにしておらずとても戸惑った。大学院によっては英語で講義することもあるため、常日頃の英語力の練成は必須だろう。
 
(2) 関東地方の公立大学Bの助教
 
 大学としては2校目で、書類選考通過後、電話で連絡をいただいた。

面接内容

  • 面接時間は20分

 質問内容(思い出せる範囲)

  • これまでの研究内容
  • 着任後の研究計画で、研究の実行可能性
  • もし担当科目を持つことになったら、どんな内容か
  • 課外活動の経験など
  • 民間での就業経験はあるか
 受験した大学の特色柄、民間での就業経験がなかったのが大きいかもしれない。また、今後の研究内容でアイデアの新規性を完結に述べれなかったのは反省点だった。説明し始めたところで、説明を遮られた。準備不足が露呈したと思う。
 
(3) 関東地方の国立大学Cのテニュアトラック助教
 
 大学としては3校目で、書類選考通過後、メールで連絡をいただいた。

面接内容

  • これまでの研究内容、着任後の計画、教育の抱負に関してプレゼンテーション50分
  • プレゼンテーションの後、質疑応答は30分

 質問内容(思い出せる範囲)

  • これまでの研究内容
  • 現在の研究の今後の発展性
  • 着任後の研究計画で、研究の実行可能性
  • 大学院生の指導経験があるか
  • もし担当科目を持つことになったら、どんな内容か
  • 担当予定の科目は、授業や研究で学んだ経験があるか
  • 課外活動の経験など
 博士論文の公聴会さながらの発表時間であったが、あまり深入りせずに理解してもらえるよう研究内容の発表を準備した。民間企業を含め面接の回数を重ねているため想定質問や、一般的な質問に対する受け答えもそれなりにできるようになってきたところだった。担当予定の科目に関する質問がやや深入りして厳しい印象があった。これまでの研究内容や着任後の研究計画に関する質問も、過去に質問されたこともあり対策をしていたので個人的にはそつなく回答できたように思う。全体的に問題なくこなしたつもりではあったが、審査委員側に当たり障りなく流されたというところが本当のところだろうか。
 
 大学助教の面接を3回ほど受けると、研究内容や着任後の研究計画で不足している点が段々と見えてきた。毎回、面接が終えるたびに反省点を振り返り、研究を進めたり、調査をしアイデアを整理し、次回の面接に活かすのが必要なことだろう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

民間企業の面接受験の記録

2012年10月11日 | 就職活動

 博士取得後の春から、既卒として就職活動した。就職活動の初期は民間企業で働くことを考え活動した。就職活動の過程で3社の採用試験を受験したので、ここにまとめたいと思う。民間企業に対する就職活動の大まかな記録は、この記事を参照してもらいたい。就職活動では決まった時点で就業するのではなく、某特別研究員の任期を満了してから就職したいと考えていた。

(1) 企業A(企業向けISPとネットワークソリューション)

2012年3月3週目 某企業向けISP(企業A)に博士既卒で応募可能か問い合わせる。可能との返事をもらう。翌年4月採用で応募する。

2012年3月4週目 企業Aの会社説明会に参加し、1次面接(人事面接)を受験する。選考通過の連絡を受ける。

面接の内容(思い出せる範囲)

  • 志望動機
  • 自己PR
  • 長所、短所
  • 企業の業務内容のイメージ
  • 会社を知った経緯
  • なぜ民間企業に就職したいの
  • 興味ある職種(ネットワークエンジニアかシステムエンジニア)
  • 時間にして15分程度
  • 緊張を和らげてくれる面接の導入
  • 面接者は1名

2012年4月3週目 企業Aの2次面接(技術面接)を受験する。選考通過の連絡を受ける。

面接の内容(思い出せる範囲)

  • 志望動機
  • なぜうちの会社か
  • 自己PR(緊張でうまく言えなかったが、助け舟で再度時間をもらえ、なんとかアピール)
  • 長所と短所
  • 将来うちでどのような仕事をしているか
  • プログラムの経験
  • 興味ある技術や人物
  • 大学院に進学した理由
  • 研究内容
  • 現在の研究をどのように発展させたいか
  • なぜ民間企業に就職したいのか
  • 時間は30分
  • 面接者は技術部門2名

2012年5月2週目 企業Aの最終面接(役員面接)を受験する。不採用通知をもらう。

面接の内容(思い出せる範囲)

  • 志望動機
  • なぜうちの会社か
  • 自己PR
  • 研究内容
  • 研究分野に関連する事項
  • 大学院に進学した理由
  • なぜ民間企業に就職したいのか
  • 時間は15分
  • 面接者は人事と技術の役員1名ずつ

(2) 企業B(コンテンツ配信会社)

2012年3月3週目 企業Bに博士既卒で応募可能か問い合わせ、可能との返事をもらう。研究室のプロジェクトにかかりっきりだったため、会社説明会には参加しなかった。また、エントリーと同時に学部時代に開発したゲームを、自己アピールの作品として送付した。

面接の内容(思い出せる範囲)

  • 志望動機
  • なぜうちの会社か
  • 自己PR
  • 長所と短所
  • 作品の開発の動機、苦労した点
  • 得意なプログラミング言語
  • コンピュータに興味を持った理由
  • プログラミングのどこが面白いのか
  • 時間は30分
  • 面接者は人事と技術1名ずつ

 小学校、中学校のことをやたらと深掘りしてきた。論理的に話せるかどうかみているのだろう。しかし、このネタで面接にだんだんと付き合う(というのは買い手市場で高慢だが)ことに虚しさを感じてくるのが正直な感想だ。

2012年4月4週目 企業Bの1次面接(人事と技術面接)を受験する。不採用通知をもらう。

(3) 企業C(ISP、モバイル通信、ネットワークサービス向けソフトウェア)

2012年5月4週目 企業Cに就職情報会社経由で応募し、会社説明会にする。会社説明会で選考倍率200倍という説明を受ける。一体、どこの数字からこの選考倍率になるのだろうか。説明会にいた人数は20人未満だった。ひとまず、無事に書類選考を通過する。

2012年6月3週目 企業Cの1次面接(人事面接)を受験し、選考通過の連絡を受ける。面接の前日に就職情報会社で、面接の練習をしてもらう。

面接の内容(思い出せる範囲)
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 長所、短所
  • 他人からどう思われているのか
  • 企業の業務内容のイメージ
  • 会社を知った経緯
  • 研究内容
  • 研究内容と志望企業との関係
  • なぜ民間企業に就職したいのか
  • どのように企業に貢献したいか
  • 希望する職種(研究開発、ソフトウェア開発、ネットワークエンジニア)
  • 時間にして30分程度
  • 面接者は人事2名
 対応した一人の面接者が慣れない様子で質問をしてきた。練習台代わりに面接をしてもらった感じがした。また、もう一人は椅子に深く持たれかけて、聞く気のない様子で、会社の顔としては疑問を持った。

2012年7月1週目 企業Cの2次面接(技術面接)へ行き、選考通過の連絡をもらう。 

面接の内容(思い出せる範囲)
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 長所、短所
  • 研究内容
  • なぜ民間企業に就職したいのか
  • どのように企業に貢献したいか
  • 趣味
  • これまでのプログラミング経験
  • 小学校時代の人物像
  • 高専・大学院に進学した理由
  • なぜコンピュータに興味を持ったか
  • 将来の技術者像
  • 希望する職種(研究開発、ソフトウェア開発、ネットワークエンジニア)
  • 時間にして30分程度
  • 面接者は人事役員1名、技術部長1名
 こちらも企業Bと同様に小学校時代の人物像について聞いてくる。質問の意図はどうとでもこじつけることができるだろうが、面接を受ける側としては気持ちがいいものではない。高専・大学の面接ではこのように感じたことはなかった。
 
2012年8月2週目 企業Cの最終面接(役員面接)へ行く。最終面接とだけ思いきや、最終面接の後にR&D部門のマネージャーと技術面接をすることに。不採用通知をもらう。ここでかなり心が折れる。
 
最終面接の内容(思い出せる範囲)
  • 10分間のプレゼンテーション(30年後の自分について)
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 長所、短所
  • なぜ民間企業に就職したいのか
  • 高専、大学院に進学した理由
  • プログラミング経験
  • 希望する職種
  • 希望する職種に配置されなかった場合の考え
  • 時間にして30分程度
  • 面接者は社長、技術の役員1名、人事の役員1名
 プレゼンテーションを10分間行ったが、プレゼンテーションの内で述べた思い描く技術者像と職種に関して質問が多かった。職種に関しては、面接で数回志望を述べてきたにもかかわらず、伝わっていなかったのだろうか。そういうわけで、最終面接の後に続けて面接することになった。
 
4次面接の内容(思い出せる範囲)
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 研究内容
  • プログラミング経験(この話題に関して20分)
  • 趣味
  • 企業への質問時間(20分くらい)
  • 時間にして1時間弱
  • 面接者は研究開発部門のマネージャー
 4次面接はありがちな展開かもしれないが、受験者に気の向くまま、自由にアピールをさせて不採用にするためのものだったのではないかと思う。面接する側も1時間弱の時間と20分もの質問時間を用意して対応した。入念に準備し、長時間面接をしての不採用というものは、準備する時間、交通費等を考えると辛いものがある。

 企業Cは、かなり戦略的で、製品も面白い発想をしており、志望した民間企業の中で一番働いてみたいと思う場所であった。しかし、求職者の観点からすると疑念を抱く点もいくつかあった。例えば、研究開発部門のマネージャーが、会社説明会で話があった事業戦略について知らなかったのは閉口する。

 最後になるが、博士の新卒、既卒問わずどこの企業でも聞かれる質問といえば「なぜ、民間企業に就職か」というものだ。この質問はどこへ行っても聞かれるため、論理的に自分の考えを述べれるように準備する必要がある。自分は、会社の志望動機と研究の関連を交えつつ、自分の考えを述べた。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

博士既卒の民間企業への応募可否

2012年10月10日 | 就職活動

 博士取得後の春から、既卒として就職活動した。当然だが、就職活動では自分が行きたい会社を決めることが大切になってくる。博士既卒として、民間企業に就職することを考えると博士新卒の選考プロセスとは異なることもある。また、最も重要な問題点は、そもそも行きたい会社が博士卒を受け入れているかどうかということだ。

 会社によりけりだが、博士既卒を博士新卒としての採用で受けさせてくれるところもあれば、別プロセスで中途採用に近い形で選考するところもある。また、そもそも募集が修士までだったりすることがある。このあたりは、志望する企業に応募するときにどのような形で選考を進めるのか確認したほうがよい。

 もし、修士のみの募集であっても思い切って、採用試験を受けれるかどうかは問い合わせたほうがよい。問い合わせないで悶々とするよりは、聞いてみたほうが可能かどうかはっきりする。意外にも博士既卒でも採用試験を受けさせてくれ、結果的に入社できる場合もある。

 論じるまでもなく日本において博士新卒、博士既卒というものは多くの企業で学部、修士の採用活動のように定型化されているわけではない。自ら積極的に就職活動を進めていく必要があると感じた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公募書類作成で気をつけたこと

2012年10月10日 | 就職活動

 大学・高専の助教の公募に応募したが、指定された内容の書類を作成する必要がある。公募書類の内容は、新卒採用で会社へ提出するエントリーシートと大幅に異なるが、作成の注意点は同じだと考える。また、学振特別研究員の申請書類と注意点にも通じる。

 書類作成時に意識したことは、簡潔にわかりやすく書くように心がけた。自分自身、これを常に意識して文章を書いた。しかし、頭で理解するのは簡単だが、実践となると難しい。指定書式によって、字数の制限が少なかったり多かったりする。許容された字数制限の中で必要に応じて材料を取捨選択し、文章を構成した。書式の指定によっては2000字程度でわりと紙面があることもがあるが、字数に応じて文章を再構成し必要な説明等を書くようにした。字数に余裕があるからといって、話題が散らばらないように気を配った。

 文章のわかりやすさに関係しているが、申請書類で指定されることの多い研究、教育、学生指導等の抱負は具体例を挙げて書くように心がけた。もちろん、字数の制限が厳しい場合にはどうしても抽象的な文章になってしまう。この場合には、要点(言いたいこと)を押さえるように書いた。字数に余裕がある場合には、具体例や関連する事柄を交えつつ説明を書いた。申請書類の抱負等は、大学や高専、ポジションの特徴を調べ、意図している点を考え、執筆するように心がけた。

 公募書類というものは一度書いてしまえば、次に作成するときには大幅に労力を削減することができる。だいたい公募で提出が求められる書類というものは、組織ごとに大差がない。だからといって手を抜いていいわけでもなく、やはり大学や高専、ポジションの特徴を調べ、公募ごとに書類を準備することになると思う。仏恥義理先生のおっしゃるとおりだと思った。とても手間ではあるが、着任予定のポジション、学科などに応じて自分の研究を交えつつ書類を作成した。

 まとまりにやや欠けるが、公募書類の作成ではやはり入念な調査と準備が必要だと感じた。(また、あとで書き足したい)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

博士既卒での就職活動の記録

2012年10月10日 | 就職活動

 博士を取得し、既卒として民間企業、大学と高専を中心に就職活動を行った。博士既卒で民間企業を含めて就職活動を行った例というものは、ブログ等で検索しても記事をあまりみかけるものではない。たいていはどちらかに絞って就職活動することが多い。ここに自分の活動記録をまとめたいと思う。

 まず、簡単に就職活動時の自分自身の状況について簡単にまとめたいと思う。高専を卒業後大学へ進学し、工学系(情報工学)の分野で研究をして、3月に学位を取得した。また、某特別研究員のDC2だったので、学位取得後にPDへの切り替えを行い就職活動をした。

 なぜ、既卒で就職活動をしたかというと一言で言うと出来が悪い学生だったからだ。優秀な学生であれば、修了できるかどうか心配せずに就職活動ができる。自分は、学位申請をするかどうかを前年の7月に指導教員と話し合ったが、修了できるかどうが瀬戸際だった。結果的に、学位申請は行ったが、修了できるかどうかはわからなかった。学位取得をせずに就職する気はなかったので、学位取得に目処が立つまでは就職活動はしなかった。そのため、学位取得に目処が立った3月になったところで就職活動を始めた。

 就職活動を行うにあたって自分自身の意志として、民間に進むか、アカデミアへ残るか白黒つけれないでいたため併行して選考に応募した。

 以下、時系列で就職活動の流れをまとめみた。

2012年3月3週目 某企業向けISP(企業A)と動画配信会社(企業B)に博士既卒で応募可能か問い合わせる。両方OKの返事をもらい応募する。

2012年3月4週目 企業Aの会社説明会に参加し、1次面接(人事面接)を受験する。選考通過の連絡を受ける。

2012年4月3週目 企業Aの2次面接(技術面接)を受験する。選考通過の連絡を受ける。

2012年4月4週目 企業Bの1次面接(人事と技術面接)を受験する。不採用通知をもらう。

2012年5月2週目 企業Aの最終面接(役員面接)を受験する。不採用通知をもらう。

2012年5月4週目 某ISP(企業C)に就職情報会社経由で応募し、会社説明会にする。書類選考を通過する。

2012年6月3週目 関東地方の国立大学Aのテニュアトラック助教、中国地方の高専Aの助教に応募する。企業Cの1次面接を受験し、選考通過の連絡を受ける。高専Aは不採用通知をもらう。

2012年6月4週目 大学Aの面接(プレゼンテーション30分、質疑応答30分)へ行く。不採用通知をもらう。関東地方の高専Bの助教に2通、九州の高専Cの助教に応募する。高専Bから2通に対する不採用通知をもらう。

2012年7月1週目 関東地方の公立大学Bの助教に応募する。企業Cの2次面接(技術面接)へ行き、選考通過の連絡をもらう。

2012年7月2週目 中国地方の高専Bの助教に応募する。

2012年7月4週目 大学Bの面接(面接20分)へ行く。不採用通知をもらう。関東地方の国立大学Cのテニュアトラック助教、九州の高専Dの助教に応募する。
 
2012年8月1週目 高専Aの面接(面接30分と模擬授業20分)へ行く。不採用通知をもらう。不採用通知をもらい過ぎて、そろそろどこでもいいから決まれと思い始める。
 
2012年8月2週目 企業Cの最終面接(役員面接)へ行く。最終面接とだけ思いきや、最終面接の後にR&D部門のマネージャーと技術面接をすることに。不採用通知をもらう。ここでかなり心が折れる。
 
2012年8月4週目 中国地方の高専Eの助教に応募する。
 
2012年9月1週目 大学Cの面接(プレゼンテーション50分、面接30分)へ行く。不採用通知をもらう。
 
2012年9月2週目 高専Cの面接(模擬授業30分、面接30分)へ行く。不採用通知をもらう。
 
2012年9月3週目 関東地方の国立大学Dのテニュアトラック助教に2通応募する。
 
2012年9月4週目 九州地方の高専Fの助教、北陸地方の高専Gの助教、中部地方の国立大学Eの特任助教にそれぞれ応募する。書類送付後、高専Eの面接(模擬授業15分、面接45分)へ行く。採用通知をもらい、内定を受理する。
 
2012年10月1週目 大学Eからは面接の連絡がある。高専Eから内定通知書が届き、書類の確認後、選考中の大学・高専に選考辞退の連絡をする。
 
 数字としてまとめると、大学・高専への公募は16通出した。そのうち書類選考通過は8通、実際に面接へ行ったのは6回、面接の辞退が2回、書類選考の辞退が5通となっている。
 
 結果的に高専から内定をいただいたので、高専助教の道へ進むことにした。もともと高専出身だったので高専の様子もわかり、工学に興味がある学生とシステムやモノの研究開発をやりがいを感じて進められそうだったのがある。途中、民間企業の最終面接で2回落とされているが、これは自身の面接での対応に問題があったと今では思う。
 
 民間企業の面接は計8回受けているが、結果としてこれはいい意味でとても練習になった。自分の考えを整然と話す練習の機会だったといえる。この面接で鍛えられた喋り?は、大学や高専の面接でも十分に役立った。
 
 それぞれの民間企業、大学、高専での面接に関しては、別の記事にまとめたい。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする