四万十川レコード 公式ブログ

四万十と言う小さな町に生まれ、思春期に音楽に目覚めそして今も、長い長い音楽の旅をしています。

家がない ~幼生の町の記憶~

2011-12-08 17:06:49 | コラム
ありますよ家は、住む家位はあります僕にも(笑)
正確には僕が昔住んでいた家、子供の頃に住んでいた家の事です。
ありゃ、これだと僕の実家が無くなった様にも取れる。
違いますねスイマセン、建て直した今の家の前の家の事です。
古い家、僕がもの心ついた頃に住んでいた古い家。


 by:Angus柒


たま~に幼い頃の夢を見たりします。
家の中に僕はいます、その夢に出て来る家が古い家なんですね風景が。
今の実家も親父が建て直してから20年位になるので十分古い家ですが(笑)
建て直した今の実家で僕は暮した事が有りません。
もう大人になってましたから、都会(こっち)で生活をしています。
だから夢の中に出て来る実家は古い家のものになるのでしょう。


 by:Angus柒


ボロ家でね、広かったけどボロかった(笑)
戦前に僕のおばあちゃんの小春さんが3000円で買ったと言ってました。
子供の僕は「安っす~いっ!」と驚いたっけ‥
まっ土地付きで3000万と言う値段ですか、今なら。
土地も相続でオジサンが半分売っちゃたので今の土地は狭くなりましたね。
100坪くらいはありました、昔は。


 by:Angus柒


小学校の前の僕の家。
風邪で学校を休んでいる時には声が聞こえて来ましてね。
登校や下校の時間になると友達の声が聞こえて来てね淋しかったです。
病気の僕は今日は皆と一緒に居なかったから
何か置いてけぼりを食った様でね淋しかったです。

僕の一番嫌で哀しい記憶。
2~3歳の頃のものだと思います。
タオルケットをお腹に巻いて昼寝していた僕が目醒めます。
昼寝をする前には一緒に居た筈の母が居ません‥
僕は泣きながら母を捜します‥
そして洗濯をしていた母が僕の泣き声に気がついて戻って来てくれます。
そんな記憶、哀しくて淋しい嫌な記憶。
不思議な事にその家は古い家の前に親父の仕事の都合で住んでいた借家。
勝間にあった家の記憶です。

人は記憶を何時の間にか何処かに置いてきたまま年を取ります。
そして無性に今はもうある筈のない景色に会いたくなります。
YUSIMAの「幼生の町」はそんな記憶を書いた歌です。
そして「丘の上の公園」から見降した町の風景を知っているのは
YUSIMAのパートーナーの松田だけです。
小さな町の小さな公園、今は忘れ去られて訪れる人もいない公園。
そこにから見降した町の景色を僕は何時までも忘れられないのです。