2004年、日本映画
出演:宮沢りえ, 原田芳雄, 浅野忠信
監督:黒木和雄
原作:井上ひさし

~「Yahoo! 映画」より~
<解説>
井上ひさしの同名戯曲を、『TOMORROW/明日』『美しい夏キリシマ』など、戦争をテーマに市井の人々の姿を描いてきた黒木和雄監督が完全映画化。彼の戦争レクイエム三部作が、本作でついに完結する。原爆で父や友を失い、自分だけが生き残った罪悪感に苛まれる娘を宮沢りえが熱演。わが子の幸せを思い死にきれず、愛娘の前に現れる心優しき父親を原田芳雄が演じる。後世に語り継がれるべき悲劇を真摯に伝える入魂の一本。
<あらすじ>
3年前広島に落とされた原爆で家族や友を失い、一人暮らしをする美津江(宮沢りえ)の前に、突然亡くなったはずの父(原田芳雄)が現れる。彼女は父に勤務先の図書館で会った青年(浅野忠信)の話をする。
原爆関連の映画です。
NHK-BSでの放映は2011年8月6日。
広島へ原爆が投下された日です。
録画しておいた映画を減らさなくちゃと軽い気持ちで見始めた映画ですが、奇しくもその日は2014年8月6日(何ときっかり3年後)。
単なる偶然以上のものを感じました。
戦争で生き残った人たちには、不条理な罪悪感が芽生えます。
「生き残りやない、死に損ないや」
これは、他の番組(ドキュメンタリー)で太平洋の戦地から生還した兵士の口から出た言葉です。
この映画の主人公にも、このような思いが見え隠れします。
戦争は、人を殺し、生き残った人たちにさえも罪悪感という深い傷を残す犯罪です。
しかし、アメリカは今でも原爆投下を正当化しています。
1日で10万人の市民を焼き殺した東京大空襲を正当化しています。
現在、アメリカが外国での戦争活動に参加し、市民がまきぞいになるとそれなりの反省の弁が聞かれます。
しかし、やめようとしません。
勝者の論理ですね。
アフリカの貧困は、元を正せば欧米の植民地政策です。
その反省の弁も聞かれません。
“勝ち組”は博愛の精神で手をさしのべますが、それは後ろめたさの裏返しなのでしょう。
そんなことを想わせる映画でした。
★ 5点満点で4点。
宮沢りえさんは本作でキネマ旬報主演女優賞を受賞しました。
出演:宮沢りえ, 原田芳雄, 浅野忠信
監督:黒木和雄
原作:井上ひさし

~「Yahoo! 映画」より~
<解説>
井上ひさしの同名戯曲を、『TOMORROW/明日』『美しい夏キリシマ』など、戦争をテーマに市井の人々の姿を描いてきた黒木和雄監督が完全映画化。彼の戦争レクイエム三部作が、本作でついに完結する。原爆で父や友を失い、自分だけが生き残った罪悪感に苛まれる娘を宮沢りえが熱演。わが子の幸せを思い死にきれず、愛娘の前に現れる心優しき父親を原田芳雄が演じる。後世に語り継がれるべき悲劇を真摯に伝える入魂の一本。
<あらすじ>
3年前広島に落とされた原爆で家族や友を失い、一人暮らしをする美津江(宮沢りえ)の前に、突然亡くなったはずの父(原田芳雄)が現れる。彼女は父に勤務先の図書館で会った青年(浅野忠信)の話をする。
原爆関連の映画です。
NHK-BSでの放映は2011年8月6日。
広島へ原爆が投下された日です。
録画しておいた映画を減らさなくちゃと軽い気持ちで見始めた映画ですが、奇しくもその日は2014年8月6日(何ときっかり3年後)。
単なる偶然以上のものを感じました。
戦争で生き残った人たちには、不条理な罪悪感が芽生えます。
「生き残りやない、死に損ないや」
これは、他の番組(ドキュメンタリー)で太平洋の戦地から生還した兵士の口から出た言葉です。
この映画の主人公にも、このような思いが見え隠れします。
戦争は、人を殺し、生き残った人たちにさえも罪悪感という深い傷を残す犯罪です。
しかし、アメリカは今でも原爆投下を正当化しています。
1日で10万人の市民を焼き殺した東京大空襲を正当化しています。
現在、アメリカが外国での戦争活動に参加し、市民がまきぞいになるとそれなりの反省の弁が聞かれます。
しかし、やめようとしません。
勝者の論理ですね。
アフリカの貧困は、元を正せば欧米の植民地政策です。
その反省の弁も聞かれません。
“勝ち組”は博愛の精神で手をさしのべますが、それは後ろめたさの裏返しなのでしょう。
そんなことを想わせる映画でした。
★ 5点満点で4点。
宮沢りえさんは本作でキネマ旬報主演女優賞を受賞しました。