新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
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総選挙まで「ゆ党」に惑わされるな「まっとうな野党」

2021年10月02日 11時26分00秒 | 衆院選挙

昨日、正式に自民党の役員人事が発表されたが、ネット上では早くも「馬脚が現れた」と喧しい。

 
正確に言えば馬脚が現れたのではなく、昔の馬の顔を変えただけで、明らかに「既視感」を国民に与えていた。
 
的確な表現をしているひとがいた。

野党からもこんな声が上がっていた。

それにしても、あえて野党から「突っ込みどころ満載」の顔ぶれを揃えたものである。
 
自民新執行部は『政治とカネ』再燃の船出 甘利氏、麻生氏、小渕氏…問われる説明責任
 
       
                 【東京新聞より】
       
岸田氏は党本部で記者団に、甘利氏の疑惑に関して「捜査が行われ、本人も秘書も不起訴の結論が出ている。(起用に)迷いはなかった」と明言した。
 甘利氏は経済再生担当相だった2016年、口利きを求める建設業者から自身と秘書が受け取った計600万円のうち300万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが発覚。閣僚辞任で幕引きを図り、説明を尽くしていないと批判されている。
 だが、甘利氏は安倍晋三前首相、麻生太郎副総理と盟友関係にある。総裁選でも岸田陣営の選対顧問として活動し、重職で起用されるとみられていた。
 幹事長として初めて臨んだ記者会見では「複数回会見し、答えられなかったところは文書で出した」と反論し「(当時は)事情を全く知らされていなかった」と改めて潔白を主張した。
 立憲民主党の安住淳国対委員長は国会内で記者団に「甘利氏はいずれ国会で説明すると話したまま、一切せずに今日に至っている」と批判し、国会の政治倫理審査会への出席や予算委員会の証人喚問に応じるよう要求。来週に野党4党合同の検証チームを立ち上げると明らかにした。
 岸田氏は四役以外でも、森友学園問題の再調査を否定する麻生氏を党副総裁に内定。経済産業相だった14年に関係する政治団体が主催し支持者らが参加した観劇ツアーの支出が収入を大幅に上回ったことが発覚して閣僚辞任に追い込まれた小渕優子氏を組織運動本部長に任命した。

とりわけ、幹事長になった甘利明はあきらかに「睡眠状態」を維持しているかのような会見での対応であった。
 
『寝耳に水』甘利氏、現金授受問題で潔白を主張 『質問出尽くすまで答えた』国会での説明に後ろ向き」 


こんな事実は永遠に消えることはない。
 
まあ、今回の自民党役員人事は、国会での予算委員会で追及される機会が予想される「脛傷」持ち連中を党内に押し込めた人事ということであろう。
 
来週後半あたりには、岸田文雄新内閣の顔ぶれが発表されるらしいが、どんなネーミングが飛び出すのか見ものである。
 
いっぽう、自民党のメディアジャックが3週間以上も続き、すっかり国民からは「埋没」したのかと心配されている野党共闘。
 
来週の国会での「首班指名」では「枝野幸雄」と合意されている野党だが、「名前だけ野党」の国民民主党はあくまでも「玉木雄一郎」とするそうなのだが、共産党嫌いの連合頼りの極小政党なので、総選挙後は限りなく小さくなることは明らかであろう。
 
この国民民主党よりももっと露骨に与党にしがみついている維新の会は、「ゆ党」と揶揄されて久しいのだが、この党は典型的な「新自由主義」を標榜している政党である。
 
標榜することは勝手なのだが、岸田文雄が総裁選の最中、「新自由主義的」政策の見直しを唱えていた。
 
これに対しては日本維新の会の副代表でもある大阪府の吉村洋文知事はこんなことを言っていた。
 
吉村知事『岸田さんのやり方で日本が成長するとは思わない』対決姿勢強める
 
そしてさらにはこんな過激な発言もしていた。
 
吉村知事『対立軸は明確に』岸田新総裁に抵抗姿勢『自民に正面からぶつかる』」  
   
大阪府知事として「強いリーダーシップを。大阪府も地方として国と協力していく」と語った吉村知事だが、維新の会の副代表としては「自民党の派閥政治でトップが決まる。派閥政治の力っていうのは、本当に強いと改めて思いました」とした上で、「党員の票とは真逆の方向で、派閥の力で総裁が決まる。裏を返せば、野党の力が弱い」とした。
 その上で、「自民1強の中で、反対だけの野党、文句を言うだけの野党ではなく、まともな現実的な野党として、自民党と正面からぶつかっていく」とし、「岸田さんのやり方で日本が成長するとは思えないです。立憲とか共産とか、とにかく反対、真逆なことを言う。一部の人から拍手喝采を受けますけど、多分これはずっとその立場で固定化するだけ。そこから伸びしろはない」と、厳しい言葉で語る場面もあった。
 さらに、維新として「それで地位が安定しているので、それでいいかもしれませんが多くの国民の皆さまは、現実的な政治を求めている。もっと日本維新の会が頑張らないといけない。10名程度の弱小政党。次の総選挙に向けて、自民党と真っ正面からぶつかっていきたい」と、改めて決意表明した。
 また、「新自由主義路線」の見直しを政策に掲げた岸田新総裁について「民間の力を最大限に活用しようというのが、僕自身の考え方」とし、「3本目の矢のところで規制改革はできなかったが、アベノミクスの方向性は正しかったと思う。民間を国がコントロールするんだというのは、僕は違うと思う。そこは明確な対立軸になります」と疑問視し、否定的な見解を示した。
 広島出身の岸田新総裁には、「僕も母親は広島。半分は広島の血が入っている。岸田さんも優しい方」としながらも、「強い野党をつくっていかなければならない。総選挙に向けた対立軸は明確になった。正面からぶつかっていきます」と、野党として徹底抗戦していく考えを明かした。

 
維新の会は今回の自民党総選挙ではまさに自民党内の1派閥に過ぎないことを隠そうともせず、形式的には野党のくせに河野推しを公言していた。
 
それは、菅義偉が河野太郎氏を押していたことと、河野太郎が菅義偉と同じく、「小さな政府」「新自由主義」を信奉していたからであった。
 
 だからこそ、コロナ禍軽視で経済優先だった菅政権の時期に日本で新型コロナで1万5000人以上の人が亡くなり、その日本で最も多くのコロナ死者を出したのが吉村府知事の大阪維新が牛耳る大阪府だったという事実は決して否定することはできない。
  
そんな維新は、国の財政出動を重視する岸田文雄氏が自民党総裁になったことに戸惑い、今度の総選挙では急に自民党との対決姿勢を見せて、埋没を防ごうとしているようにも見られる。
 
しかし、口では抵抗姿を見せながらも、「強いリーダーシップを大阪府も地方として国と協力していく」、「コロナの感染対策と社会経済を両立させる重要な時期だと思うので、ぜひ強いリーダーシップで引っ張っていってもらいたい」と明らかな矛盾の塊である。
 
しかし、まともな野党に対する批判だけは一貫しており、「ゆ党」振りは健全なようで、選挙戦略では、共産党攻撃をして野党共闘に水を差し、最終的には岸田文雄政権を支えようとしているのだろう。
 
今まで、自分たちは安倍政権・菅政権が通常国会を延長せず臨時国会を開かず、全く立法も政策立案も放棄してしまうことに毎回賛成して、国会で一番さぼってきたくせに、どの面下げてこんな野党批判を言えるのだろうか。
 
どうやら、今度の総選挙では政策論争で本来の「与野党対立」を際立たせ、「玉木雄一郎」や「吉村洋文」らに引導を渡さなければならない、とオジサンは思う。
 
  

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