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銭の花《商魂》 ♯011

2023-08-29 21:00:00 | 日記

 ■タンスにゴン!!

 大日本除虫菊株式会社
 (だいにほんじょちゅうぎく)
登記上の商号は大日本除蟲菊株式会社
 大阪府大阪市西区土佐堀に本社を置く、殺虫剤など衛生薬品の製造・販売をおこなう日本の日用品メーカーである。



 《概要》

  「金鳥」「KINCHO」(きんちょう)の商標名で知られる。
 正式な社名より商標が浸透している状態であるが、創業のきっかけを忘れないため、「大日本除虫菊」の社名は堅持している。
 また、2020年現在でも東京証券取引所を含め、国内外の株式市場に上場していない。みどり会の会員企業である。
 企業スローガンは、「昔も今も、品質一番の金鳥」。
 アース製薬、フマキラーと並んで、家庭用殺虫剤では日本の主要シェアを誇る。
 金鳥蚊取り線香は、東南アジアでも市場占有率は高く、ほぼ日本と変わらぬ包装で市販されている。
 自社の製品で多くの害虫を殺虫している事から、毎年1月に、加盟している業界団体の「日本家庭用殺虫剤工業会」で虫供養を実施している。

 《沿革》

 ・1885年(明治18年)

 和歌山県でみかん農園を営んでいた上山英一郎を、慶應義塾大学時代の恩師・福澤諭吉の紹介でアメリカ・サンフランシスコの植物会社社長のH・E・アモアが訪れる。
 珍しい植物種苗の交換を約束される。

 ・1886年(明治19年)

 アモアより、ビューハク(除虫菊)を含む各種の種苗が届く。

 ・1887年(明治20年)

 除虫菊の第一回収穫、試験的に除虫菊を製粉。
 蚤(ノミ)取り粉の製品化に成功。

 ・1890年(明治23年)

 除虫菊と澱粉を混ぜ合わせた棒状の蚊取り線香「金鳥香(きんちょうこう)」を発売。

 ・1902年(明治35年)

 「渦巻き型蚊取り線香」を発売。

 ・1905年(明治38年)

 「日本除蟲菊貿易合資會社」設立。

 ・1910年(明治43年)

 上山英一郎に勅定藍綬褒章受章が授与される。
 「金鳥」の商標を登録。

 ・1928年(昭和3年)

 フランス・ペルメル創案の家庭常備薬「ペルメル」を製造販売。

 ・1934年(昭和9年)

 「キンチョール」発売。
 発売当初は家庭用噴霧器に入れて使用する液体タイプであった。

 ・1935年(昭和10年)

 商号を「大日本除蟲菊株式會社」に変更。

 ・1936年(昭和11年)

 東京支店開設。

 ・1942年(昭和17年)

 大阪市西区土佐堀に本社移転(現在の本社所在地)。
 上山勘太郎社長が東南アジア出張中、シンガポールで航空機事故に遭い死亡(享年53)。

 ・1943年(昭和18年)

 創業者・上山英一郎没(享年81)。

 ・1952年(昭和27年)

 「キンチョール」が日本初のエアゾール式殺虫剤として発売。

 ・1959年(昭和34年)

 ・サンポールの旧製造販売元だった「日本電酸工業株式会社」が東京都足立区にて設立。

 ・1967年(昭和42年)

 金鳥蚊取り線香のテレビCMに歌手の美空ひばりを起用。

 1969年(昭和44年)

 日本電酸工業の商号を「サンポール株式会社」に変更。

 ・1970年(昭和45年)

 ワンタッチぞうきん 金鳥「サッサ」発売(殺虫剤以外の部門にも進出。
 多角経営のきっかけ)。

 ・1973年(昭和48年)

 金鳥「蚊取りマット」、金鳥「電子蚊取り器」発売。

 ・1974年(昭和49年)

 サンポール、会社更生法を申請。

 ・1975年(昭和50年)

 サンポール、会社更生法をまとめ再建へ。

 ・1979年(昭和54年)

 サンポール、アメリカのクロロックス社と提携。

 ・1980年(昭和55年)

 使い捨てカイロ 金鳥「どんと」発売。

 ・1982年(昭和57年)

 アメリカのクロロックス社、サンポールに資本参加、「サンポールクロロックス株式会社」に変更。

 ・1983年(昭和58年)

 タンス用防虫剤 金鳥「ゴン」発売(ピレスロイド成分の防虫剤としては世界初)。

 ・1985年(昭和60年)

 創業100周年。
 「サンポールクロロックス」が当社の傘下に入る。

 ・1988年(昭和63年)

 新本社ビル(大阪市西区土佐堀)落成。

 ・1990年(平成2年)

 「キンチョウリキッド」発売。
 サンポール株式会社の経営を譲り受ける。
 国際花と緑の博覧会(花の万博)に「グリーンアドベンチャー」出展。

 ・1997年(平成9年)

 タンス用防虫剤「ゴンゴン」発売。
 アメリカ・クロラックス(英語版)社の「コンバット」シリーズと家庭用クリーナーの販売権を取得。

 ・2002年(平成14年)

 「カトリス」発売。

 ・2003年(平成15年)

 「カトリス」の商品名を「蚊に効くカトリス」に変更。

 ・2005年(平成17年)

 住友製薬より大衆薬販売子会社・住友製薬ヘルスケアを買収、同社はダンヘルスケアに社名変更。

 ・2007年(平成19年)

 「虫コナーズ」発売。

 ・2009年(平成21年)

 「ゴキブリがいなくなるスプレー」発売。

 ・2010年(平成22年)

 「蚊がいなくなるスプレー」発売。
 和歌山工場(和歌山県海南市)竣工。
 長居球技場(大阪市東住吉区)のネーミングライツを取得し、「キンチョウスタジアム」とする。

 ・2011年(平成23年)

 大阪広告協会主催の「第54回大阪広告協会賞」を受賞。
 長年に渡りCMで多くの流行語を生み出したのが受賞理由。

 ・2012年(平成24年)

 蚊取線香「金鳥の渦巻」が「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞。
 「キンチョール ハエ・蚊ハンター」「ゴキブリハンター」発売。

 ・2015年(平成25年)

 上山英介会長逝去(享年78)

 ・2017年(平成29年)

 当社が保有する「日本における殺虫剤産業の発祥を示す資料」が日本化学会により化学遺産として認定される。

 ・2021年(令和3年)

 第70回日経広告賞大賞受賞

 関連項目

 ★ジュビロ磐田 - Jリーグ ユニフォームスポンサー(1998年〜2005年)
 タンス用防虫剤『ゴン』と、当時所属していた中山雅史選手の愛称「ゴン」を掛け合わせた事に因む。
 中山は実際に『ゴン』のテレビCMに出演し(CM出演自体はユニフォームスポンサーになる以前から)、桃井かおりと社交ダンスを踊る(「ダンスにゴン」≒「タンスにゴン」のシャレである)などしていた。

 ★セレッソ大阪 - Jリーグ ユニフォームスポンサー
 2010年7月より同チームへのスポンサードを開始。

 ★長居球技場
  セレッソ大阪へのスポンサードと同時に2010年8月より同チームのホームスタジアムとなる大阪市長居球技場の命名権を取得、「キンチョウスタジアム」と命名された。

 略称は「金鳥スタ」。スタジアムの入場門、メインスタンドの屋根、及び電光掲示板付近に「KINCHO」のロゴが入った看板・横断幕が設置されている。
 但し、FIFA(国際サッカー連盟)主催サッカー国際試合(AFCチャンピオンズリーグなど)では命名権行使が禁止されている為、国際試合開催時は正式名称に戻され、全ての「KINCHO」ロゴ入り看板・横断幕も撤去される。
 契約期間は当初2010年8月1日から2013年12月31日までの3年5か月間とされていたが、さらなる契約更新により2018年12月31日までの8年5か月間まで延長された。

 ★大阪エヴェッサ
  ホームゲームでのゴールスポンサーで上の部分はダングゴー!ゴー!、下の部分はタンスにゴンゴンとなっている。

 ★上山千穂(テレビ朝日アナウンサー)
  創業者の曾孫。

     〔ウィキペディアより引用〕