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銭の花《商魂》 ♯002

2023-06-01 21:00:00 | 日記

 山本猛夫氏という人物をご存知でしょうか。

 山本 猛夫
(やまもと たけお)
〔1921年3月5日 - 1991年6月16日)
 日本の実業家、山善創業者。

 ▼《経歴》

福井県丹生郡三方村(後に清水町を経て、福井市の一部)に生まれる。
 1935年、大阪に出て、前田軍治商店(前田機工および同社より分離した前田金属工業を経て現在のTONE)で丁稚に入り、働きながら夜間の大阪市立第二商業学校(後の大阪市立市岡商業高等学校。大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校の前身のひとつ)に学んで1940年に卒業する。
 1941年に前田金属の取締役となるが、1943年には独立して社を離れ、1947年に山善工具製販(山善機械器具を経て現在の山善)を創業して社長となり、以降、個性的な経営手腕を発揮して「モーやん」の愛称で知られ、一代で山善を有力な機械商社に成長させた。
 1991年には社長の座を次男の山本雅俊に譲り、会長となったが、程なくして死去した。
 正五位・勲三等瑞宝章追贈。
 花登筺の小説で、後に関西テレビでテレビドラマ化された『どてらい男(ヤツ)』の主人公「山下猛造」(演:西郷輝彦)は、山本をモデルとしている。
 山本の死後、山善は「山本猛夫記念奨学基金」を創設し、大阪府の大学に学ぶ学生、特に発展途上国からの留学生への奨学金の提供が行われている。

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 ▼関連項目 ー どてらい男 ー

 『どてらい男』
(どてらいヤツ)
 花登筺の小説。『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)に連載された。山善を興した山本猛夫をモデルとした立志伝である。
 第一部が全6巻、第二部が全5巻の二部構成、全11巻からなる。原作者の花登が脚本を担当してテレビドラマ化されたのが好評を博し、角川文庫(角川書店)から文庫化、また、映画、舞台、漫画にもなった。
 舞台作品は近年では、2006年10月に京都の南座で29年ぶりに再演されている。 題名にある「どてらい」とは、紀州弁で「凄い」「とんでもない」の意。近代以降の大阪をステレオタイプ化した作品の1つである。山善はこの作品を社業・社史の一部に位置づけており、テレビドラマ放映中の1975年から「どてらい市」と名付けた商談会を開いている。

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 ▼関連項目 ー 株式会社山善 ー

 株式会社山善(やまぜん)
 大阪府大阪市西区に本社を置く大手専門商社。工作機械・産業用機器・一般建材・家庭用機器などを取り扱う。大輪会の会員企業である。

 〔概要

 伊藤忠商事・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする在阪商社の一つとして知られる。
 YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売され、とりわけ扇風機の取り扱いが多い。同社のブランドとしては他に、主にデジタル家電を扱った「Qriom(キュリオム)」、住宅設備部門の「iENOGU(イェノグ)」、アウトドアグッズを扱う「キャンパーズコレクション」がある。

 なお、関西地区でパチンコチェーンやゴルフ場などを運営する「Yamazenグループ」(山善興産など)とは無関係である。

 ▼関連項目 ー TONE株式会社 ー

 TONE株式会社
(とね、英: TONE CO., LTD.)

 大阪府河内長野市に本社を置く総合工具メーカーである。1925年(大正14年)創業。

 〔概要

 「TONE(トネ)」ブランドで工具を製造販売している。ブランド名のTONEは既存工具ブランドのNileを参考として同様に河川に因むもので、かつ英語として意味を持つ名前を利根川からとって命名されたものである。2013年に商号も「前田金属工業」からブランド名へと変更された。
 「ボルティング・ソリューション」を標榜し、ボルト締結を中心に様々な工具を扱っており、中でもトルクレンチに強い。
 また目の細かい特徴的な梨地をもつ。 ホーマック・カーマ・ダイキのDCMホールディングスやカインズといった大手ホームセンターでの販売を行なっており、プロユースからサンデーメカニックまで幅広いユーザー向けに商品開発を行なっている。
 当社の源流となる「前田軍治商店」は、後に工作機械を中心とした専門商社・山善を創業する山本猛夫が同社創業前に丁稚として入っていた店であり、当時のことは山本猛夫をモデルに描いた花登筺の小説『どてらい男』でも語られる。
 なお、作品中では当時の社名に似せた「前戸文治商店」として登場する。 また、社内売上目標として、年商100億円を掲げている。少数精鋭方針のため、社員数はそのままでの年商達成を目標としている。

   〔ウィキペディアより引用〕