CPNN(平和の文化ニュースネットワーク):国連の「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(2001~2010)

生命尊重・非暴力・助け合い・良く聞く・地球環境・寛容と連帯・男女平等・民主主義の記事を配信します。

「クレイマー、クレイマー」

2005-11-24 20:22:39 | 映画・ビデオ
レポーター・Shin

1979・アメリカ
原作:エイベリー・コーマン
監督・脚本:ロバート・ベントン
時間:105分 レンタルビデオでレンタル可

ある日、自分を見出すためと妻から別れを告げられる夫。それから父と子の共同生活が始まる。
それまでは子育てや家庭の事には無関心で仕事一筋だった父親が、子育てと仕事の両立をさせようとする。料理や買物もろくにしてこなかった父親の行動にあきれる子ども。そして、だんだんと仕事にもミスが出始める。
また、一方で子どもとの信頼関係を強くし本当の父親となっていく。そんな父子の信頼関係が出てきたところに…
父親の子育てというのも今日でこそ、一定の理解がされているが、79年という時代背景で作られたということもあり、この作品以降似たようなものが作られていると聞き、まさに時代を先駆けたものだと思う。
父親の子どもに対する愛情、妻に対する態度の反省。まさに今日のジェンダー問題や二人で子育てするとはどういう意味なのかを問うものである。
ジェンダーというと多くが女性差別に関わる事だが、この作品を見て、男性に対する差別にも気づかされた。
現に、男性が育児休暇をとるというのも理解がされにくい。男性が子育てに参加したいという想いが反映されにくい社会ではないだろうか。またそのような社会だからこそ子育てに悩む女性がつくられるのではないだろうか。
二人で子育てするという、一見当たり前だが、なかなかできないものについて深く考えさせられた作品である

モデレーターのコメント
1979年の作品という古い映画を題材にしていて、現代の女性差別に注目されがちな”ジェンダーの問題”を男性にも焦点をあててレポートしている所など非常に面白いと思います。この作品が作られた約20年以上前から今日に渡り解決されていない社会における男性の育児参加、 「自由に生きる」こととは何か?21世紀に向けて現代を生きる私たちにとっても大きな課題であると考えさせられました。     

ピースキー (3)助け合い (6)寛容と連帯 (7)男女の平等


最新の画像もっと見る

コメントを投稿