カラス

カラスと共に生き物の世界を覗き見る

異常気象

2005-10-31 16:48:13 | その他
 先日気象庁が「異常気象レポート2005」という物を発表した。それによると平均気温は過去100年間で2~3度程上昇しているようである。北海道の今時期は何時雪が舞っても不思議がない位寒いのだが、今年はまだその兆候がない。カラマツがやっと少し色付いて来た。紅葉も少し遅れ気味なようである。一体どうなってしまうのだろう??

 今年の気温の異常さは冬から続いていた。特に4月・5月の低温だ。それに伴い生き物もダメージを受けた事だろう。特にボソは顕著にその影響が現われたのではないかと私は推察している。ブトにも雛数に関して影響があった。

 これらは全て「気温」と関係していると私は思うのである。更に今年は雪融けが遅く4月に入ってもかなりの雪が残っていた。それに伴い植物や昆虫の目覚めも遅くなった。カラスの他にもスズメの一番子の雛数が少なかった。

 カラスの抱卵期に一体どの位気温が適切で尚且つ、カラス自身の体温維持にどの位のエネルギーが必要なのかは分からない。雛が孵化したら、その猛烈な食欲を満たす為に親は食料確保に追われる。通常なら雛が孵化する4月下旬頃には何かしら幼虫や昆虫がいて当たり前なのだが、今年はそれらの姿を余り目にする事がなかった。

 カラスはゴミだけでは子育ては出来ないのである。もしもゴミだけで子育てが出来るのなら雛数に影響が出る事はなかっただろう。仮説だがもしもカラスに予知能力があるのだとしたらこの低温現象を予測出来た筈であり、そうなると営巣時期を遅らせる事も出来たと思う。しかし実際には営巣は通常通りに始まったのである。良く「カラスが地震の前に騒ぎ出す」という話を耳にするが、そんな事は有り得ないと思う。人よりも敏感に揺れを感じ取る事は出来るかも知れない。空を飛ぶカラスの地震の影響がどれほどなのかは全く検討も付かない。

 6月になると今度は真夏並みの暑い日があった。この時期に孵化する幼虫はその数を増していた。しかしこれは確実な事ではない。昆虫の場合「大発生の年とそうではない年がある」と虫屋さんから聞いた事がある。たまたま6月の高温の時期に重なっただけなのかも知れない。それ以前の気温か何かに関連があるのかも知れない。

 そして秋になっても気温は高い日が続いた。と言っても夏のような気温だった訳ではない。しかし気象庁のデータを見ると平年より2~4度も高かった。平均で高いという事になると体感温度はもう少し高く感じていると思う。低かった4月・5月は本当に寒く感じ、5月にはみぞれが降ったのである。

 今年は以前ブログにも書いたのだが、アブラムシが大発生している。今でもまだ衰える事がない。最初は特定の場所に発生していたのだが先週あたりからは市内全域で見られるようになった。ケヤキの下にはまるで砂のようにアブラムシが積もっている。木に付く事が出来なかった者と体がスカスカになってしまった屍骸である。

画像:ブトとオオセグロカモメ幼鳥(漁港にて) 
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仲間

2005-10-30 17:38:00 | 行動
 人には誰かしら仲間や友人がいるだろう。趣味が一緒だったり、職場が一緒だったりと・・・・。酒盛りを上げたり愚痴を聞いてもらったりと本当に有り難い存在である。カラスは基本的に群れで生活する鳥ではないのだが、ある程度気の合う「仲間」のような関係が存在するようである。塒へ向かう時も番で向かう者と何羽かの群れで向かう者がいる。仲間がいないといつも一羽で行動する事になる。見ていてもそれではちょっと寂しい。

 先日いじめられっ子の変化についてお話したのだが、その後また少し変化があった。あれから多少ではあるが、鳴き声を出すようになった。更に一週間程前からいじめられっ子についてくるブトが現われたのである。前回いじめられっ子が求愛らしき行動を取ったブトとは別のブトである。口の中はほとんど黒いのでもう十分に成鳥だと思う。

 このブトは朝散歩の人がカラスに食べ物を与えている時にやって来るようになった。もちろんいじめられっ子の親の縄張り内である。しかし親の方も威嚇する気配はなかった。相手のブトもここが「いじめられっ子の親の縄張り」だと認識しているようで、反抗的?な態度は見られなかった。私は最初「移動中の若ガラス」だと思い特に気にしていなかった。しかしいじめられっ子の親が出掛けてもいなくなる事はなく、枝に止まりじっとしている事が多かった。このブトを「仲間候補ブト」と呼ぶ事にした。

 数日が過ぎいじめられっ子が移動するとさり気なくついて行くようになったのである。いじめられっ子自身は特に気にしている様子もなく、そうかといって自分から近寄ったりする事もなかった。その内段々といじめられっ子に接近するようになり一緒の枝に止まるようになった。

 いじめられっ子がプラスチックの破片を見つけて遊んでいると、仲間候補ブトは気になるのかしきりにいじめられっ子の後を追い取ろうとする。しかしいじめられっ子の方はくわえたまま走って行き地面に隠した。今度は仲間候補ブトが掘り出して遊び始め、いじめられっ子がそれに気が付き追い駆けた。

 見ているとまるで2羽で遊んでいるようにも見えた。いじめられっ子はもともと他のカラスに対して威嚇をする事はなかったのでいつもと同じなのかも知れない。しかし今回明らかにいつもと違う点は「相手から近寄って来た」という事である。いつもはいじめられっ子の方から近づきアプローチするのだが・・・・。

 親が戻って来た時、仲間候補ブトがどうするか気になっていたのだが何も変わりはなかった。しばらくして他の場所でブト達が騒ぎ出した。親はすぐさま声のする方へ飛んで行った。いじめられっ子は気になるのかきょろきょろと見上げて様子を伺っていた。仲間候補のブトも間もなく声のする方へ飛んで行った。結局いじめられっ子だけが残った。やはりまだ皆と一緒には行動出来ないのだろう。

 仲間候補ブトが戻って来て枝に止まり羽繕いを始めた。いじめられっ子はいつもの枝に止まっていた。するとまた仲間候補ブト近寄って来た。そうかといってお互いに鳴き交わすなどのコミュニケーションを取る訳でもない。不思議な関係である。その内ちゃんとコミュニケーションが取れるようになり、一緒に飛んで行く日が来るのだろうか?

画像:いじめられっ子(左)と仲間候補ブト
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思い込み

2005-10-29 17:33:34 | その他
 人は時として思い込みが激しい場合がある。一旦思い込んでしまうとなかなか外からの情報を受け入れられなくなってしまう。思い込みと同じに「決め付け」も加わると厄介な事になる事がある。私の知る限り思い込みの激しい人の場合個人的な感情も加わるので、正確な情報を埋め込ませる事は至難の業だと思っている。カラスを見ていると脳が発達しているからなのか、「これはひょっとして思い込み?」と思う事がある。もちろんこれらの行動をする際には人との関わりを抜きにしては考えられない。

 人の思い込みや決め付けが一番顕著に観察出来る場所は「公園の池」である。池といえば今はマガモ達と餌付けに励む人達で大盛況である。卓越されたパン投げの技が光ると共にパンが宙を舞う。ライバルが現われると更にエキサイトして止まる所を知らない。こんな事でエキサイトして欲しくないのだが・・・・・。

 池で餌付けをしている人の思い込みで、一番多いのが「私がパンを与えないとこの子達は死んでしまう」である。次に多いのが「マガモはパンを食べて生きている」と言う事だろう。一見すると単なる思い込みと思われるのだが、実はそうではなく大半が「自らの決め付けと、間違っている事は十分承知の上で敢えて止めようとしない」というのが事実である。本当に知らなくて思い込みをしていた人は、説明をするとちゃん理解出来るのである。もっと驚く事は「池が藻だらけで汚く、カモちゃんが可愛そう!池を掃除するように言ってくる」と言い出す人達だ。私はリピート再生のように何度もマガモの生態などを説明する。同じ事が何箇所かに「看板」として設置しているのだが、その看板はパンの袋を下げる場所になっている。

 マガモの方も「人が来たらパンを貰える」と思い込んでいるようで必ず近づいて来る。しかし一向にパンが出て来ないとUターンして引き上げる。これは学習能力があるからこそ成せる事である。マガモに学習能力がなかったらこんな行動には出ない筈である。場所によってはスーパーの袋を提げているだけで近寄って来る。ほとんどの人がパンをこれらの袋に入れて持って来るからだろう。ちゃんと学習しているのである。

 カラスの場合は食べ物をくれる人とその場所まで学習している。いつも食べ物を貰う場所に人が来ただけでも集まって来る。これは一度攻撃された場所を覚えているのと同じである。全く無関係な人は不気味に思いその場を立ち去る。時には何時まで経っても食べ物が出て来ない事に苛立ちを覚え、枝を突き終いには低空飛行までやってのける場合もある。こうなると「何もしていないのにカラスに襲われた!!」となる訳である。「人の勝手な行為によってカラスは間違った思い込みをさせられている」と言えるのではないだろうか?

 ただ不思議なのは犬連れの人の場合である。人の顔を憶える事が出来るカラスなのだが、犬連れの場合「人よりも連れている犬の方をしっかりと記憶している」カラスが多いのである。見ていると似たような犬を連れている人が来ると集まり始める。中には食べ物を与える人もいるのだが、皆が与える訳ではない。その時のカラスの表情を見ていると、顔を傾けながら相手をじっと見て確認しているようである。現に同じ犬を夫婦交代で散歩させている人がいるのだが、一人は食べ物を与えるがもう一人は与えない。それにも関わらずカラスは集まって来る。明らかに犬で認識しているとしか思えない。これは私の推察だが「犬連れの人の場合、その犬とセットで認識している」のではなかろうか?犬なしで散歩に来ていた場合カラスは集まらなかった。これらの事は今後じっくりと検証する必要性があるだろう。

画像:ハシブトガラス(日光浴)
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オアシス

2005-10-28 15:44:51 | その他
 最近は余り使われていないようだが「オアシス」って聞いた事があると思う。都会のオアシスとか、サラリーマンのアオシスとか・・・・。公園にもオアシスがある。「公園自体オアシスなんじゃないのか?」と思う人もいるかも知れない。しかしここで言うオアシスは人の為のオアシスではなく鳥にとってのオアシスである。

 公園の池の辺に窪みがあり雨水が溜まっている。朝日が当たる程度なので干上がる事はほとんどない。その窪みに溜まる水を目当てにたくさんの鳥が集まる。草が生えている窪みなので昆虫も集まる。「よくこんな所を見つけたものだ!」と感心させられる。しかしこの窪みが鳥達にとってはオアシスなのだろう。池では水深が深すぎるので水浴びも出来ない。園路にも多少は水溜りがあるのだが、見るからに落ち着いて水浴びが出来る環境ではない。

 朝日が差し込む時間は限られている。この限られた時間だけこのオアシスは満員御礼になる。このオアシスを巡る鳥達の戦略が始まる。戦略というと大げさに聞こえるかも知れないが、この小さなオアシスを仕切ろうとする「奉行」が必ずいるのである。

 数で勝負するのは言わずと知れた「スズメ達「である。常にこのアオシス周辺に集まっている。番で来る者や単独で来る者、誰かが水浴びを始めると一緒になって始める者・・・・・実に面白い。スズメが3羽程入るとこのアオシスは窮屈になる。「早く終わらせてよ!!」と言わんばかりに上の木の枝などから眺めている。そうかと思えばいきなり突っ込んで来るやんちゃスズメもいる。アオシスの中でしばしばバトルが始まる事もあり常に戦いのようである。正確がキツイのか誰かが水浴びをしていると追い出しの掛かるスズメもいる。これが「奉行」的存在だと言えるのではなかろうか?

 スズメがいても全く動じない鳥がいる。美しい囀りとネクタイ模様で有名な「シジュウカラ」である。シジュウカラは縄張り意識が強い鳥なのだが、種が違うと関係ないのだろう。巣箱ではスズメに負けてしまうが、アオシスではスズメより遥かに優位に立っていると言える。シジュウカラが水浴びを始めるとスズメ達は一旦引き下がる。シジュウカラは全身ずぶ濡れになり体が一回り小さくなっている。満足したのか飛び去って行く。

 シジュウカラが来て安心したのか他のカラ類もやって来る。ハシブトガラ・ヒガラ・ヤマガラ。シジュウカラの時とは違いスズメも一緒に水浴びをしている。もしかしてシジュウカラはあの可愛い表情とは裏腹に気性が激しいのかも知れない。

 その後日本一小さい鳥に入るだろう「キクイタダキ」がやって来た。彼らは群れでやって来てまるで家族風呂状態だ。ずぶ濡れになり小さな体はより一層小さくなる。頭の黄色部分も丸見えになり中の赤い部分も見え隠れしている。キクイタダキは秋になるとこの公園にやって来るウグイスの仲間である。ヒガラと混群している事が多い。

 鳥の他にやって来るのは「スズメバチ」が一番多いかも知れない。スズメバチは頻繁に給水にやって来る。しかしスズメバチが来て怖がるのは人のみで鳥達は特に気にもしていないようである。

 水浴び目的ではなく水を飲みにやって来る鳥もいる。その鳥はブトだ!!ブトがやって来るとスズメ達は皆引き上げてしまう。ブトの方は水を飲む事が目的でありスズメを捕獲しようなんて気は最初からないのである。しかし他の人が見ていたら「カラスが来てスズメが怖がっている。可愛そう」となるのだろう。スズメはブトが立ち去るのを待っていていなくなると何事もなかったかのように再び水浴びをする。体がまだ濡れている状態の者もいる。何度も水浴びをしているのだろう。こうして朝日の当たるほんの少しの時間だけここは鳥達のアオシスになる。

画像:スズメ(水浴び)
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2005-10-27 17:17:13 | 行動
 熟練された技や技術は日々の努力の結果生み出されるものである。最初は誰しも戸惑い失敗を繰り返す。しかしそういう経験があってこそ熟練した技が身に付くのだろう。最初から完璧にこなせる人は存在しないのである。生き物も人と同じく熟練された狩りの名手とまだ経験が浅い若手がいる。名手と若手の勝負は一瞬にして結果が出てしまうのだが、若手同士となると話は変わり面白い展開になる事がある。

 最近公園にやって来る若ガラス集団は日によっては30羽を超える。それは賑やかで嫌いな人は「何か起こるのか?気持ち悪い!」と言ってその場を立ち去るのなら良いのだが、そうではなくじっと見ている。嫌いと言いつつもカラスの行動が気になるのだろう。人という生き物は「嫌いな者ほど気になり注目してしまう」事ってないだろうか?カラスに関してはその傾向が強い気がしてならない。そうまでして注目する割にはカラスへの理解度が著しく低いと感じている。

 公園にやって来る若集団はカラスだけではない。ヒヨドリや時にはムクドリの若集団も大騒ぎしている。そして何といってもオオタカの若鳥である。さすがにオオタカはカラス達のように集団ではなく常に単独だ。カラス達の場合は木の実を啄ばんだりリンゴを落として取り合いをしたりとほとんどが遊び感覚である。それに対しオオタカは遊びではなく目的は「狩り」である。しかし運悪く公園に若ガラス集団がいた場合、オオタカはハンティングを成功させる事が困難な状況にさらされる。カラスとタカの若鳥がバッティングする事は今の時期が一番多いかも知れない。それぞれ独り立ちをして放浪しているからだろう。

 先日もこのバッティングを見る事が出来た。実は私のお楽しみの一つなのだ!!若ガラス集団はいつものように大騒ぎをしながら公園内を移動していた。すると何やら興奮した声で鳴き出したカラスがいた。皆そのカラスの方へ注目すると共に一斉に集まり出した。集まって木と木を行き来し始めた。私は騒ぎの感じから「タカが来ているんだな!」と察しが付いた。数羽のカラスが樹上の何かに向かって低空飛行している。その辺りに目を凝らして見ると、そこにはオオタカの若鳥がいたのである。若鳥と言っても体格は成長と変わりない。しかし羽色が違い胸からお腹に掛けて縦縞がある。そのオオタカ目掛けて代わる代わる若ガラス達は攻撃?を繰り返していた。

 オオタカがいるとなると成長カラスも黙ってはいない。すぐに集まり出したのだが、不思議と先頭立って攻撃に出ないのである。若ガラス達に任せているかのように威嚇鳴きと少しだけ低空飛行するだけだった。不思議である。何故だろう?若鳥の訓練させているつもりなのだろうか?いつもなら一斉に追い駆けて出て行くまで執拗に攻め立てる。

 間もなくオオタカが飛び出した。若ガラス集団も一斉に追い駆けた。その数約30羽。迫力だけは誰にも負けていない。しかしオオタカも必死である。追い駆けられながらも若ガラス集団の何羽かの尾羽を摘んだりして攻撃を加えていた。余程空腹だったのかも知れない。オオタカは悲鳴に近い鳴き声を上げながら手当たり次第に若ガラスに攻撃を加えていた。時々羽毛がひらひらと舞っていた。若ガラスの悲鳴にも似た声が聞こえる。最初は追われていた若ガラスも次第にオオタカのペースに呑まれていた。しかしオオタカが一旦木に止まるとたちまち取り囲まれてしまった。こうなったらもう狩りを成功させる見込みはない。オオタカもそう判断したのか間もなく飛び去って行った。もちろん若ガラスの後ろから付いて行った。

 オオタカが公園から出て行ったのを確認したら一先ずは安心したのか皆戻って来た。しかし未だ興奮冷めやらぬといった感じだった。時間にして約30分はバトルをしていた事になる。こうやってオオタカもカラスも技を身に付けて行くのだろう。

 追記:私ほとんどテレビを見ないのだが、「花壇を荒らした犯人はカラス」というニュースはインターネットで見た。いかにもボソらしい光景かも知れない。何時だったか球根を植えている所をじっと見ていて、人がいなくなったら早速ほじくり返していた。しかし全部やる訳ではない。何があるのか気になるのと同時に土も掘り返されるので昆虫も出て来る。カラスにとっては一石二鳥なのだろう。ちなみにブトは来年の花芽を片っ端からもぎ取っている。食べるというよりは遊んでいる感じが強い。

画像:ハシブトガラス(ホバリングしてアズキナシの実をゲット)
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生態系

2005-10-26 16:45:25 | その他
 「生態系」という言葉を知らない人はいないと思う。意味は「特定の地域の生物と、それを取り囲む物理的環境を総合して統一体としてとらえた概念」とやや難しくなってしまう。関連する言葉として「食物連鎖」が挙げられるだろう。「生態系の頂点は人である」と言われるが果たしてその通りなのだろうか?人は野生動物とは違い言葉を得た代わりに他の感性を失ったと言えないだろうか?簡単に言うと「鈍感」になってしまったのだろう。

 鳥の世界でも「生態系の頂点」という言葉を使う事がある。ワシやタカを相手に使う事が多いのだが、場所によっても変わってくるだろう。都会では生態系の頂点はワシやタカではない。恐らくカラスと思って間違いないと言える。生態系の頂点の条件に「体が大きい」という事と「肉食」であるというこの2つが必要なのかも知れない。ゴミを漁るカラスが生態系の頂点だなんて驚く人の方が多いのだろうか?しかし都会にもワシやタカが入って来る。カラスもタカに捕獲される事もある。この時ばかりはタカが生態系の頂点になるのだろう。

 同じ鳥の世界でも港に行くと生態系の頂点は「カモメ」と言えるのではないだろうか?確かにカラスもワシもいるのだが圧倒的にカモメの数の方が多い。逆にカラスの方が幾分遠慮がちに行動している様子が伺える。そう考えると生態系の頂点は一定していないという事になるのかも知れない。

 「生態系が崩れる」という事は一体どういう事なのだろう?簡単に言えば「今までそこに居なかった生き物が侵入して来る又は今までいた生き物がいなくなる事によって食物連鎖に異常を来たしバランスが悪くなる」という事だろうか?昔は北海道にも「オオカミ」が生息していた。(しかしこのオオカミ説は「ヤマイヌ」だと言う説もある。どちらが当たっているのかは分らない。)人がオオカミを何らかの理由により絶滅させてしまった。オオカミが居なくなった事でシカは大繁栄を果たす事が出来た。しかしこのシカの大繁栄は後々人の生活に影響が出るようになってしまった。農作物の食害や樹皮を食べる事による木々の枯れである。「増えたのなら駆除して減らせば良い」という考えは実に単純明解ではあるが、果たしてそれで良いのだろうか?仮に駆除し過ぎて絶滅の危機になってしまったら今度は保護して増やすのだろうか?最近では「オオカミ復活計画」も持ち上がっているそうだ。

 「生態系の頂点は人である」という事は正しいとされている。人は人以外の生き物を食べる。それは石器時代から変わってはいないのだろう。しかし石器時代の狩りは今のようにライフルも無く恐らく石で作られた道具と人の知恵のみで行われて来たのだろう。狩る目的のほとんどは「食べるため」であり、肉以外の部分は身に付ける物になったりしたのだろう。少なくても身に付ける為だけに狩りをしていたとは到底思えない。しかし現代人は違う。身に付けるためだけに生きたまま毛皮を剥ぎ取る事もやってのけてしまうのである。生態系の頂点というには疑問が生じてくる。しかし生態系の頂点とされている人の中に紛れもなく自分自身も含まれていることを忘れてはならない。

画像:ハシボソガラス
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投棄

2005-10-25 16:11:13 | ブトボソの呟き?
 今年の秋は山や川へ行く機会が何度かあり普段とは一味ちがった楽しさを味わう事が出来た。早朝から出かけ到着すると早速早起きな鳥達のモーニングコールが聞こえる。姿は見えなくても声で誰なのか察しが付く。樹幹を行ったり来たりと忙しなく動き回るカラ類。茂みがら虫の声を思わせるヤブサメ。地味ながら繁殖期の囀りが美しいウグイスやアオジ。どれも皆美声の持ち主だと思う。渡りを前に最後の美声を聞かせてくれているような気がした。時折カケスが割り込むように騒ぎ出す。残念な事にカラスの姿はあまり見掛けない。山は塒のみで早朝に里へ下りてしまっているのだろう。至る所にモグラの屍骸があった。何故こんなにモグラが死んでいるのかは分からない。

 今回一番足を運んだ山は植樹されたダケカンバやカラマツが多く秋の名物「キノコ」もある。鳥に負けない位早起きなキノコ採りの人達が来ている。笹薮を掻き分けて体に付着するダニを気にしながら地面に目を凝らし目的のキノコを見つけ出す。しかしそう簡単には見つからない。やっとの思いで見つけてもそれは既に虫達の食料と化し人が食せる状態ではない。またとても美味しそうに見えても猛毒だったりとなかなか作業は進まない。半分諦めかけた頃に目的のキノコが目に入る。キノコに後光が差して見える事だろう。この感激が堪らないそうである。私の場合キノコに付いている昆虫の方に興味津々になってしまうだろう。

 しかし綺麗な鳥の囀りやキノコだけではない。茂みなどを見ると鳥の囀りや木々の美しさを半減させてしまう物がある。今までいろいろな所へ行ったが見なかった事はない。それは「不法投棄された物」である。場所によっては山積みされていている。まるで「不法投棄コレクション」であり通常一般家庭で出される物とどう考えても個人で処分出来る物ではない便器・屋根の一部・バスタブ・シンクなどが放置?されている。これらは業者が不法投棄していた物に間違いはなさそうである。

 山は都市部の公園とは違い季節が半月ほど遅れている感じがした。都市部の公園ではもう姿を見る事がなくなったジャノメチョウが元気に飛んでいた。潅木の下にはアオダイショウがとぐろを巻いていた。見たところまだ若い個体のようだった。ヘビは生息していると言う事は自然が豊かな証拠であろう。豊かな自然が残っている嬉しさと失われてしまわないだろうか?という不安が過ぎる。不法投棄されている物を見る限りこの豊かさは永遠には続きそうもない気がして来た。

 川へ足を伸ばすと一面にカモの混群が目に飛び込んで来る。空からはオオハクチョウの声が聞こえて来る。暫くするとVの字編隊の群れがやって来る。南へ向かって急いでいるのだろうか?ガンの群れもその後に続く。何十羽というカモの群れもやって来て旋回を繰り返し水面へと降りて来る。ここで春まで過すのだろう。既に番になっている者やまだ番になっていない若い個体が入り混じる。水浴びをしたり餌を取ったりと皆それぞれ旅の疲れを癒しているようである。

 しかしここにもお約束通り不法投棄がある。さすがにバスタブや便器は見つからなかったがここでは明らかに個人が運んできて捨てた物だろう。テレビ、タイヤ・洗濯機などである。多分夜中にでも運んだのだろう。どこから運んで来たのかは分からないが、事と次第によっては素直に手数料を支払い回収してもらった方が得だったかも知れない。しかし不法投棄する人達にはガソリン代よりも数百円の手数料の方が高く感じるのだろう。

画像:オオハクチョウ 
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2005-10-24 17:12:32 | その他
 生き物の全てには口がある。口は「言葉を話す」「物を食べる」のになくてはならない物だ。鳥にも口がある。しかしそれは人の物とは違い「嘴」と呼ばれている。大きさは形も様々で嘴の形によって食べる物が変わってくる。また嘴は手や足の代わりにもなっている。鳥が巧みに嘴を使う所を見ていると惚れ惚れしてしまう事がある。

 鳥の嘴は食べる物によって形が違うのだが、我々が日頃よく目にする「スズメ」は穀物食なのでその嘴は穀物を啄ばむのに都合良い形になっている。かと言って穀物以外は口にしない訳ではない。アトリ科・ホオジロ科の鳥も同じような嘴をしている。その中でも特に変わった形の嘴中からを持っている「イスカ」は上嘴の先が左右のどちらかに曲がっている。これはマツの実を傘から取り出して食べるのに適した形になっている。見ていると実にぶら下がり上手にマツから実を取り出している。シメの嘴は顔の面積の半分以上を占めているのではなかろうか?彼らは固い実を砕く力があると言われている。確かに餌台でヒマワリの実を食べる時は口の中で上に殻だけを外して捨てている。カラ類が種を突いて中身を取り出すスピードよりずっと早い。しかし指などを摘まれたらかなり痛そうである。まるでペンチのようである。

 ヒヨドリは花の蜜や小さな昆虫を食べるのに適した細長い嘴を持っている。ヒヨドリが嘴や顔を花粉だらけにしているところを目にする事がある。なかなか可愛い!!ヒヨドリはナナカマドなどの赤い小さな実も食べる。実を一度加えて上へ放りキャッチして食べる。その技はお見事と言うしかないだろう。カラ類はその嘴で木の幹にいるアブラムシやカイガラムシを小まめに啄ばんでいる。イスカと同じくマツの実にぶら下がって食べる事もある。またシラカバの種も好んで食べている。シラカバの下にいると大量の種が降って来る事がある。ツグミに代表されるツグミ科の鳥も嘴が細長い。大型ツグミは落ち葉を掻き分けてミミズなどを捕る。小型ツグミはヒタキ科の鳥に似ている所があり飛び降りて昆虫を捕り元に戻る。

 カラスの嘴はどうかというとブトとボソでは全く形状が異なる。ブトはご存知の通り太くたくましい嘴である。その先は少し下向きに尖っておりマツの実を取り出す事も可能である。しかしカラ類ほど細くはないのでマツボックリ自体ボロボロになってしまう。また肉を引きちぎる力も相当なものである。雑食性の強い鳥の嘴は万能でなくてはならないのだろう。

 ボソの嘴は細くブトと比べると短いのが特徴だ。この特徴を生かし地面から上手にミミズやアリを啄ばんで食べている。また屍骸を食べる際もこの細い嘴が有効だろう。細かい部分もきちんと食べる事が出来る。そう考えるとブトは力を利用して食べる事が得意で、ボソは力よりも細かい部分まで食べる事が得意と言う事になる。一緒くたにして仕舞いがちであるが、全く違う鳥であると言えるのではないだろうか?

 嘴は食べる事のみならず「手の代わり」も担っている。巣作りの時に嘴なしでは巣は作れないだろう。また羽繕いの際にはブラシ代わりにもなる。鳥はとても綺麗好きであり、食べた後は必ず嘴を木の枝などに擦り付けている。汚れるのが嫌なのだろう。マヨネーズを食べた後は妙に嘴が光っている。フクロウなどは「嘴を綺麗にしたらもう食事が済んだという事だ」と聞いた事がある。しかしカラスの場合は食べている最中でも嘴を擦り付け綺麗にしている。

画像:嘴比較
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雌雄

2005-10-23 19:19:15 | 行動
 人を含め生き物には性別が決まっている。人口は多くても性は2つしか存在しない。「♂と♀」である。人の場合、性別は一目瞭然であり間違える事は余りないだろう。昆虫の場合♀の方が大きかったり、♂の方が華やかだったりする。しかし他の生き物には見た目では雌雄判別が困難な種もある。性転換する種も存在する。

 鳥の場合は♂♀で大きさの違いがある種は限られている。タカなどの猛禽類は♀の方が大きい。スズメ目の鳥の中でもウグイスは♂の方が大きいと言うのだが、雌雄並べて見たら判るかも知れないが単体で見たら判らないと思う。しかしほとんどの種が♂の方が派手で囀り、♀は地味な色合いで囀る事はほとんどない。♀の場合地味なのには理由があるのだ。♀は抱卵するので派手で目立っては天敵に狙われやすいからと言われている。

 実に現実的な話になるが、「交尾をしている時に上にいる方が♂だ」言う場合がある。それは確かに正しい事だと思うのだが、それでは余りにも夢がないような気がしてならない。求愛給餌も♂から♀なのだが、それはその行為を見て初めて判別出来るので交尾と変わらない気がする。もしかしたら♀から♂への求愛給餌もあるかも知れない・・・・・。

 カラスの場合は見た目で雌雄判別をする事は非常に困難である。ただし繁殖期は♀しか抱卵しないのでその時だけは判るかも知れない。私は繁殖期になり♀が抱卵している時に♂の身体的特徴を探して判別するようにしている。カラスの場合は年中番で行動する事が多いのでそのチャンスは幾らでもある。足にコブなどがあったら判別しやすいが余り足にコブがある個体はいない。
 
 しかしそれだけでは面白くない。他の鳥同様に見た目で何とか判別出来やしないかといろいろと模索している。羽の色合いや傷では換羽してしまったら判らなくなってしまう。鳴き声も多少の違いはあるかも知れないが今の所良く判らない。繁殖期になると独特の囀り?のような声を出す事があるが、これは2羽とも出しているので判別には繋がらないだろう。

 残るは「嘴」だった。番をじっくり比較して見ると嘴の大きさや形に多少の違いがある事が解かって来たのである。全てのカラスの番を比較して見ている訳ではないので自信はない。

 ブトの場合♂と♀の嘴を比較すると、♀の方が小ぶりで上嘴の盛り上がりも滑らかだと思う。更に多少ではあるが♂の嘴の方が薄っぺらい気がしている。最初は上嘴の先の尖り方に違いがあるかと思っていたのだがそれは関係なかった。身体つきも多少ではあるが♂の方が大きく感じる。

 ボソの場合ははっきり言って良く判らない。しかし身体つきは明らかに♂の方が大きい気がする。たまたま私が観察しているボソ達だけがそうなのかも知れないが・・・・・・・見た目での判別は難しい・・・・・・。

 何時かきっと見た目で簡単に判別出来る日がやって来るかも知れない。しかし今は地味ではあるが、番の比較で判別して行くしか方法がないのである。どなたか見た目で簡単に判別出来る方法をご存知なら是非とも伝授して頂きたいと思う。
 
画像:ハシブトガラス番 
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反応

2005-10-22 18:40:52 | その他
 人や生き物の行動や反応を見ていると意外な発見をしたり、時には驚かされたりと刺激があって良いかも知れない。生き物の行動や反応は本能的要素が高いが人の場合理性を伴う要素が高いと言えるだろう。

 公園という場所は多くの親子連れで賑わう。特に週末はその数も多い。それに伴いカラスへの反応も実に面白いと言おうか時には呆れてしまう場合もある。私は時々公園の遊具広場に集まる親子連れの行動や反応を観察している。

 ある日遊具広場にベビーカーを押しながら若い母親がやって来た。特に珍しい光景でもない。しかしその時に一羽のボソが母親の前に降り立った。ボソを見るなりその母親はまるで銃口を向けらた獣のように凍り付いてしまった。ボソはただ目の前にある水溜りで水を飲んでいるだけであった。その後ボソは「ガァーガァー」としわがれた声で数回鳴いた。すると母親は子供を抱きかかえて地面にしゃがみ込んでしまった。

 ボソがいた時間はせいぜい3~4分だったのだが、母親にとっては何時間にも感じた事だろう。ボソが飛び立つと様子を見ながら子供をベビーカーに乗せて歩き出した。その表情と言えばまるで蝋人形のようで生気が失われていた。たったこれだけの事でここまで反応があるとは思わなかった。見ている私の方が凍り付いてしまった。こんな事では外へ出られないのではないだろうか?増してやカラスのいる公園にやって来るなんてそもそも選択が間違っているとしか言えない。

 子供が数人芝生広場へやって来た。しかし芝生広場にはボソの番がテクテ歩きながら地面採食を楽しんでいた。子供達はボソを見るなり「カラスめ!!あっち行け~」と言いながら手当たり次第に小石を投げ付けていた。子供が投げ付けて石はボソに当たる事はなくボソは一先ず飛んで枝へ移動した。これで終わりかと思っていたのだが更に続きがあった。子供達の母親が後からお喋りに花を咲かせながらやって来たのである。子供達は透かさず「カラスがいる。怖くて遊べない」と
言い放った。すると母親は辺りを見回して「カラスなんていないでしょう?」と子供に言った。子供は「あそこにいるよ!」と言って枝を指差しながら再び小石を投げ付けた。その光景を見て「危ないから石を投げるのは止めなさい!」という言葉が出るものかと期待していたのだが、その細やかな希望は無残にも打ち砕かれた。注意をするどころか子供の勇敢?な行動を誇らしげに見ながら「カラスがいるから向こうへ行かない?」と言いながら子供を連れて移動したのである。

 この2つの事例は多少行動が違っていても日頃結構見られる事である。子供が「石を投げ付ける」という行為に対して「注意をする」という行為が全くない。そもそも何かに物を投げ付ける行為自体危険を伴う可能性がある。子供が石を投げる訳だから辺りに人がいるかどうかなんて確認する筈もない。仮に人に当たったらどうするつもりなのだろうか?

 これは親子連れに限らず小学校の生徒などが行っても教師からは何の注意もない。それどころかゴミまで捨てて行く始末である。カラスがいるだけで進路を変える親子もいる。これらの行動は全て「過剰反応」と言えるだろう。都会に生活の場を構えている以上カラスに出会わない確率の方が遥かに低い。そんなにカラスに出会いたくないのなら夜になってから行動する事をお勧めしたい。カラスが嫌いなのは仕方がないと思うが余りの過剰反応に呆れてしまうと言うか悲しくなってしまうのである。

画像:ハシボソガラス
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駆除

2005-10-21 17:13:37 | その他
 毎年紅葉の便りが届く頃になると必ず話題に上がる事がある。それは「ヒグマ出現」である。これらの現象は地域によってはニホンザルだったり、イノシシだったりと季節によっても違いがあるだろう。しかしその結末は「駆除」が最も多いと感じているのは私だけだろうか?農作物被害が膨大な金額になり当事者の方々の困惑も良く理解出来る。しかしその要因については余り論議される事がない。根本的な要因を追求して行かないとなかなか解決への道のりは遠く同じ事の繰り返しになってしまうだろう。

 今年は野山の実りが良くないのかヒグマの人里への出没頻度が高い。同じく標高の高い場所を好むカケスも人里へと行動範囲を広げている。ヒグマは北海道で生息する哺乳類で最大級の雑食性の強い生き物である。テレビ等でヒグマがサケを捕獲しているシーンをご覧になった事があるだろう。お土産屋に行くとサケをくわえた木彫りのヒグマの置物が販売されている。ヒグマは北海道を代表する生き物なのだ。しかしそれとは裏腹に現状は余り優遇されていない。

 この問題はヒグマだけではなく夏になると話題に上る「スズメバチ」にも同じ事が言えるだろう。人との距離が密接になってしまった要因を作ったのは我々人間なのである。要因を作ったのならばきちんと責任をもって解決して行かなければならない。しかしそれは「駆除」ではなく「共存関係を築く」という方向に進んで行きたいものである。「駆除を絶対するな!!」とは言わない。命に関わる危険がある場合は駆除もやむを得ないだろう。

 ヒグマが何故人里へ頻繁に降りて来るようになってしまった要因として、「そもそもヒグマの生息地である山へ開発の手が入りヒグマの生息環境が悪化した」「人がどんどん山の奥へと踏み入れゴミを放置し、ヒグマが食べ物の味を覚えて降りて来てしまった」と言う事が多いと言われている。人もヒグマも美味しい物を食べたいと言う気持ちは同じなのかも知れない。

 ヒグマの足跡や糞が見つかるとたちまちその周辺は閉鎖になる。そしてハンターが銃を構えてパトロールを開始する。しかしこれにも疑問がある。ほとんどの場合足跡や糞が発見されるのは日が上ってからであり、白昼堂々と糞をしている姿を目撃された事がない。そう考えると昼間より夕方から早朝に掛けてヒグマは活動しているのではなかろうか?隠しカメラに映っている時間も夜中だったりする事が多い。それらを踏まえて考察する必要性があるのではないだろうか?

 スズメバチはカラス同様「危険な生き物」として刷り込まれている。実際にスズメバチに遭遇してみないと解からないので無理もないだろう。しかしニュースなどで「山でスズメバチに刺された」と聞くのだがそもそもその時期に山へ入るのだからスズメバチがいて当たり前な事である。それらを全く考慮せずに生徒を山へ引率する教師が実に多いのが現状だ。スズメバチが里山へ降りて来た要因もヒグマとほぼ同じと思って間違いはないようである。

 スズメバチの巣作りを最初から見ているととても巣を落とそうという気にはならない。スズメバチは最初女王一匹で巣作りし・産卵・幼虫を育てる。やがて蛹になり働きバチが羽化するとやっと育児から解放されて産卵に専念出来るようになる。よく「スズメバチは肉食」と言われるのだが肉食なのは幼虫期で、羽化した働きバチの食べ物は「樹液や花の蜜」である。その証拠として「スズメバチトラップ」の中身は「人工的に作った樹液に似た液体」である。このトラップの中を見ると他の昆虫も捕獲されている。スズメバチ以上の大きさなら入れないのだが、小さかったら幾らでも入ってしまう。たまに綺麗なハナカミキリ類が入っているのを見た事がある。

画像:コガタスズメバチの巣
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掃除

2005-10-20 17:15:30 | その他
 人は自分の部屋などを定期的にきちんと掃除をする。放っておくと足の踏み場もなくなり衛生的に好ましくないだろう。鳥も巣の中は極力清潔を保つようだが、種によってはダニがたくさんいる場合もある。

 数日前に巣箱の掃除をした。巣箱の掃除は結構お楽しみがあるので良い。使っている巣材や巣の形、そして孵化しなかった卵など・・・・・・。しかし私が巣箱掃除で一番楽しみなのは鳥がいなくなった巣箱にいろいろな生き物がいる事である。ほとんどが昆虫なのだが、クモや他の節足動物もいるのだ。

 巣箱の蓋を開けると最初に目に付く生き物は小さなクモである。これは網状の巣を作らない地蜘蛛の仲間になるのだろうか?このクモたちは正しく「蜘蛛の子を散らす」ように動き出す。次に目に付くのがワラジムシたちである。たまにダンンゴムシがいる事もあるが、こちらではまだダンゴムシの数は多くはない。このワラジムシ君、巣箱でちゃっかりと子育てをしている。まだ色が薄く小さなワラジムシがたくさん動き回っている。巣箱の高さは4~5mはあるのだが一生懸命よじ登ったのだろう。

 そして巣材を出すのだが、一つの巣箱に2~3組が営巣していた形跡がある。巣が何個も重なっているので分かる。巣材を出すと今度はもっといろいろな昆虫が出てくる。巣箱の壁面には先程のクモの卵塊(らんかい)になるのだろうか?白い綿状の物が幾つもついている。巣箱の蓋や裏側には以前登場した「マイマイガ」の卵塊がついている。今年は昨年以上にマイマイガの卵塊を見かけるのだが多いのだろうか?取ってしまうのも気の毒なのでそのままにしておいた。

 忘れてはならない昆虫がいる。それはハンサミムシである。この公園ではハサミムシは「キバネハサミムシ」のみしか生息していないようである。見た目で簡単に判別が出来る昆虫である。多分このハサミムシ君もここで卵を産み子育てしていたのだろうか?しかしそうなると疑問が出てくる。ハサミムシは子育てをする事で有名なのだが、♀は土中で卵塊を守り、幼虫が羽化すると親の体を食べ尽くすのである。しかしあまり深く考えると作業が進まないのであっさりと流して考えるようにしている。

 あとは恒例のアミメアリのような小さなアリ達である。以前巣箱にスズメバチが巣を作っていたと聞いた事がある。掃除をする頃には巣は崩壊している時期なので見つけてもそんなに驚く事はないだろう。しかし巣箱の大きさでは巣も小さくて風通しも良くなさそうに思える。雨・風をしのぐのには非常に良いかも知れない。最初に巣を構えた女王バチの選択により巣の運命は決まってしまう。

 次に面白いのは使っている巣材である。この公園の巣箱は全てスズメに占領されている。カラ類も最初は物色しるのだがたちまちスズメによって阻まれてしまい合えなく退散せざるを得ない。巣箱はスズメの天下と言っても過言ではない。

 巣材のほとんどが枯れ草なのだが、犬の毛・紐・お菓子のセロハン・細かい枝・鳥の羽根である。鳥の羽根で一番多いのがドバトである。その他はマガモ・ヒヨドリ・スズメなどの小鳥である。意外とカラスの羽根も多く使われているのだ。産座の部分には羽毛が多く使われている。今年の繁殖期頃にヤマシギがオオタカに捕食されて羽根が散らばっていた。綺麗だったので回収したのだが、ちゃんとスズメも巣材として回収していた。
 
 しかし面白い事に全ての巣箱にヤマシギの羽根が入っていた訳ではない。ヤマシギが捕食された場所から半径15m以内の巣箱に限定されていた。これから推察するとスズメのおおよその行動範囲が掴めるかも知れない。巣箱を中心に縄張り自体がどの位で採食場までの距離や、巣材を調達する距離などそれぞれ違いがあるとは思う。しかし明らかにそんなに遠くまでは行かない事が分かった。と言ってもここは公園なので巣材に困る事はないだろうから、そんなに遠くまでは行かなくても済むという結論になってしまうかも知れない。機会があったら色つきの毛糸などを置いておくと面白いかも知れない。

 巣箱を掃除しているとカラスが興味津々で見に来ている。古い巣材にはまだたくさんの昆虫がいるので茂みに置いてくるのだがすぐさまカラスが引っ張り出して遊んでいた。巣箱掃除を終えた設置し終えると早速スズメ達が巣箱点検をしていた。

画像:スズメ
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制裁

2005-10-19 16:36:44 | 行動
 「制裁を加える」と言うと何か政治的なニュアンスで捉えられるかも知れない。しかし約束事や決まりを守らないと時として制裁を加えられる事もある。それが国際レベルになると戦争へ発展してしまうのだろう。

 もうすっかりレギュラーになってしまったいじめられっ子一家の続報である。この家族の行動は本当に面白い。他にこんな家族は見た事がない。 水飲みボソ一家とはまた違った良さがある。

 相変わらず出戻り雛は親の縄張りを頻繁に出入りしている。縄張りにいない時は数百メートル離れた住宅地や商業地にいる。カラスにとって非常に都合の良い状態のゴミステもあるので食べる物には困っていないようである。見た目も痩せていないし羽の色艶も良好だ。

 ある朝の出来事なのだが、親といじめられっ子が地面をうろうろと歩き回っていた。その時出戻り雛が入って来た。親はすぐに気が付いたようで出戻り雛のいる近くへ飛んで行き様子を見ている感じだった。出戻り雛の方は親の姿を見た途端に「おねだり」を始めたのである。最初は親も無視していたのだが、おねだりの声を聞くとホルモンの関係なのか未だに給餌したい衝動に駆られるらしい。貯食しておいた食べ物を発掘して少し低い枝へと移動した。その姿を追うように出戻り雛も移動して来た。そして羽をバタつかせながらより激しくおねだりを始めた。給餌したい衝動に駆られているのはやはり♂の方だった。♂が出戻り雛へ給餌しようとしたその瞬間に物凄いスピードで一羽のカラスが飛び込んで来て、雛を蹴り飛ばしたのである。そのカラスは♀の方だった。出戻り雛は「カァーアッ!」と叫びながら縄張り外へ飛び去った。
 
 いじめられっ子時もそうだったが♀は厳しく♂は甘いのである。最後の最後まで給餌をしていたのは♂の方である。いじめられっ子が独り立ちを出来ずに繁殖期を迎えた年に「赤ちゃん返り」してしまった時も積極的に給餌に励んでいたのも♂だった。♀はおねだりをされても無視するかあまりしつこいようなら威嚇鳴きをして追い払っていた。ただ今回の出戻り雛といじめられっ子では状況が違うだろう。いじめられっ子は冬目前まで全く飛べなかったが、出戻り雛は足がそっくり返ってはいるものの生きていく上でほとんど支障がない。この辺りの事情が関係しているのではないだろうか?

 いじめられっ子に関しては特に追い払う気配はなくたまに食べ物の取り合いで軽く蹴りを入れられる程度である。いじめられっ子自身も逃げるような事はしない。先日変化があってから今まで鳴き声というものを出さなかったのだが、違う場所でブトの威嚇鳴きなどが聞こえるとちゃんと鳴くようになった。大躍進である。

 時々若ガラスが数羽縄張り内に入って来る事がある。その時はいじめられっ子も優位に立っている。若ガラスはいじめられっ子が食べている物が欲しくて近寄ると威嚇をするのである。数年前までは輪になっていじめられていたとは思えない勇ましさである。こんな感じで気の合う仲間が出来たらちゃんと独り立ちが出来るかも知れない。先日の感じから行くと♂かも知れない・・・・・・確信はないのだが。

画像:出戻り雛(ハシブトガラス)
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訪問者

2005-10-18 18:08:13 | その他
 公園にはいろいろな訪問者がやって来る。しかし時と場合によっては来て頂きたくない訪問者も存在する。渡りが始まっている今日この頃では嬉しい訪問者がひょっこりといたりして楽しませてくれる。人の訪問者の場合に限り公園に来てリフレッシュという事だけではなく二次的な要素も含まれる。それは「木の実などを拾う事」である。こちらの要素の方が重要度としては高いかも知れない。人の食に対する意欲には頭が下がる思い?である。

 木の実が目的で公園を訪問するのは鳥達である。木の実が熟し始めたこの時期は一本の木に次から次へと可愛い訪問者で賑わい見ていても飽きない。

 最近数本の木にターゲットを絞り数時間ではあるがどんな鳥がやって来るのか観察してみた。昨年まではあまり人気がなかった木の実も今年は人気ランキングに上った木がある。それは「アズキナシ」である。見た目はちょっぴり赤くていかにも鳥が好みそうな実なのだが、何故か春になっても残っている事が多い。場所によってはナナカマドより人気がない。渡って来て日が浅いやせ細ったツグミが夢中になって食べている。ツグミは春になる頃には渡りで消費する体力を補うかのように丸々と太るのである。
 
 しかしこの木に最近はツグミの他にもカラスを始めカラ類・スズメが良く集まっている。カラスの場合は体が大きく体重もあるので枝にぶら下がったような状態で食べている。特にブトが多いようである。ブトのあの大きな嘴の先に小さな赤い実がくわえられている姿は微笑ましく感じてしまう。しかし木には実の他にアブラムシがたくさんいるのだろう。実を食べる専門とアブラムシを食べる専門に分けられる。これはケヤキにも同じ事が言える。ケヤキにはメジロ・カワラヒワ・カラ類・ヒヨドリ・スズメ、キクイタダキ、もう移動してしまったようだがムシクイ類か群がっていた。

 カラマツには堅果採食が得意なシメや間もなくやって来るイスカが来る。最近はカワラヒワがその大部分を占めている。カワラヒワ自体が実のようになりぶら下がっている。マツ類にもアブラムシがいて共存関係にあるとされているアリもたくさん歩き回っている。そのアリを目当てにアカゲラが来る。アカゲラは幹も突いて中から幼虫を出して食べる。そのヒット率の高さには驚かされる。幹を突いて微妙な音の違いで幼虫がいるかどうかが判るのである。狭い穴の中に潜んでいる幼虫にとってはキツツキ以外の天敵は存在しないのではなかろうか?

 シラカバにも多くの鳥が来る。カラスも面白い事にシラカバの実を食べる。落ちている糞のそれらしき痕跡があるし食べているところも見ている。しかしカラスの場合は撒き散らす事の方が面白いらしい。しかしそれを楽しみにしている鳥が下で待ち構えているスズメがいる。スズメにしてみたら下のいるだけで実が降って来る訳だからこれを逃すような事はしない。スズメは意外と賢い方法で採食をしている事が多いと思う。ちなみにカラスの大好物だったミズキやホオノキの実は丸裸になってしまった。今は既に落葉は始まり貧弱な姿になってしまった。

 更に面白い現象が起こっている。それは「ボソと人とのクルミバトル」である。人が見つけやすいクルミは舗装された園路に落ちている物が多い。草や落ち葉に埋もれてしまっては保護色になってしまいなかなか見付けられない。しかしボソはそんな事は全く苦にする事なく難なクルミを見つけ出す。そしてすぐに食べる事もあるが、貯食する場合が多い。その貯食している所をじっと見ている人が私以外にもいるのである。その人はボソがクルミを隠した後すぐに掘り返し持って行ってしまう。それを何度も繰り返している。その根性には敬服してしまうのだが、後で食べようと戻って来るボソの事を考えると気の毒な気がしてならない。

 ボソがクルミを自分だけで食べられる確立は低いのかも知れない。ブトに奪われる事もあり、人に奪われる事もある。ブトに奪われるのは仕方がない。総合的に判断すると巣落としの頻度や、餌の強奪などボソは災難が多いのかも知れない。

画像:ハシブトガラス(ナナカマドでバトル)
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ピーク

2005-10-17 15:19:52 | その他
 「ピーク」という表現は日頃から良く使われる言葉である。紅葉のピークとか混雑のピークとか・・・・・。ピーク=Peakとは「山の頂上」と言う意味だ。つまり「ある状態が一番盛んな時」を意味する。

 今はいろいろな事がピークに達している。紅葉もそうだし、それに伴う人の混雑もそうである。生き物にも今あるピークに達している者がいる。彼らはとても小さな生き物であり、特に人に被害がある訳でもないので話題にも上らない。

 その生き物とは「ワタムシ」という名称で呼ばれる事が多い「アブラムシ」の仲間である。北海道では「雪虫」と呼ばれる「トドノネオオワタムシ」というアブラムシが有名である。彼らが出現すると「2週間以内に初雪が降る」とさえ言われているが確実ではない。たまたま最低気温が急激に下がる時期と合致しているに過ぎないような気がする。

 しかし今年は彼ら以上にピークを迎えているアブラムシの仲間がいるのである。それは「ケヤキヒトスジワタムシ」と言って「ケヤキハフクロフシ」という「虫こぶ」を形成する昆虫である。彼らは「ケヤキ」にしか産卵しないようである。名前からしてそうなのだが・・・・。

 「ケヤキ」はニレ科ケヤキ属の落葉樹である。分布は本州・九州・四国である。では何故北海道にあるのかというと大きな公園などでは植樹されているのである。アブラムシが海を隔てて移動して来る事はあり得ないので、苗木に卵が付着して来たのだろう。海を隔てても彼らは負ける事なく子孫繁栄に全力を注いでいる。

 毎年この時期になると彼らは大群になって隙間がない位飛び交いケヤキの樹皮は部分的に黒く染めたようになる。良く見てみると彼らが折り重なっているのである。彼らは春に羽化しケヤキの葉の裏側から吸汁して虫こぶを形成する。虫こぶを破り今度はササやタケの根へ移動し単為生殖する。有性世代が10月に再びケヤキに戻り♂と交尾をして卵を体内に持ったまま樹上で死亡する。冬季の風雪により体皮は裂けて翌春には卵が露出するらしいのだが生態についてはあまり自信がない。

 6月頃にケヤキの下にいると彼らが出る際に破った虫こぶの一部が降って来る。屋根などに落ちると「パチパチ」と音が聞こえて来る。アブラムシの生態は実に謎めいている。何故そのような形で子孫を残すのだろうか?通常の昆虫のように最初から有性世代では都合が悪いのだろうか?そう考えると実に不思議な生態の昆虫である。

 しかし春に彼らが形成する虫こぶは鳥にとってはこの上ない大切な食料である。スズメ・カワラヒワ・ムシクイ類がこぞってケヤキに集合して虫こぶを啄ばんでいる。食べても食べても食べ尽くせない程の虫こぶがある。たまにヒヨドリやムクドリもやって来る。フライングキャッチが得意なヒタキ科の鳥はあまり見掛けない。習性上合わないのかも知れない。 カラスには少々物足りないと言うかじれったいのだろう。虫こぶを食べるというよりはそこの集まっている鳥を狙っている方が多いかも知れない。

 しかし今の時期は虫こぶの中は空っぽな筈なのだが、以前として鳥が啄ばんでいる。実は数年前に開いていない虫こぶを分解して見た事がある。虫こぶの中には小さなカメムシが入っていた。顕微鏡で拡大して見ると「クロハナカメムシ」と言うハナカメムシの仲間にそっくりだった。彼らは虫こぶの中に入り込みアブラムシを食べているのである。多分今集まっている鳥達はこのカメムシを食べているのだろう。

 公園の中でもケヤキがない場所では彼らの姿は全くと言って見掛けない。ヤチダモには雪虫が同じように集団で産卵している。この不思議な光景はこの公園ならではの現象であり、貴重とも言えるのではないだろうか?しかし残念な事にこの事実に気が付いている人はほとんどいないのである。誰もが皆「ただの雪虫」だと思っているらしい。もったいない!!

追記:ケヤキヒトスジワタムシ=別名ケヤキフシアブラムシ

画像:飛び交うケヤキヒトスジワタムシ(雪虫と混群)
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