2007年の記事「2007・巣立ち13」のいじめられっ子親の登場である。
私のブログで欠かせないブトの一組でもある。
2007年以降繁殖の失敗続きで可哀そうな事も多いいじめられっ子親。
でもこうして縄張りを捨てる事なく元気に暮らしてくれる事が一番嬉しい事である。
今まではMFで一番乗りで繁殖をしていたのだが年々繁殖開始が遅くなってきた。
今年は4月中旬だった。
まぁ、ブトの繁殖開始としては普通なんだけどね。
♀が抱卵している間♂は食糧を調達して来る。
上の画像もそうだけど誰かにもらった「サケの切り身」を嬉しそうに解体していた。
私がじっと見ていると盗られると思ったのか樹上から地面へと移動した。
盗らないから安心して~!
美味しそうに食べているいじめられっ子親♂。
嘴が汚れているけどあとで綺麗にふきふきするから良いのだ。
そして6月中旬に1羽の雛が誕生した。
巣立ち前は2羽の雛がいたようだけど・・・・・・。
実はいじめられっ子親の縄張りってとても暗い場所にあってなかなか綺麗に撮影が出来ない。
この雛の画像も巣立って1ヵ月程度経った雛である。
すっかり立派になっている。
毎回いじめられっ子親はトラブルが起こりやすいのだが今年は巣立った事さえ分からない程静かだった。
人からの手出しもほとんどなかったか大人しいのである。
久しぶりにいじめられっ子親の可愛い雛の姿を見る事が出来た。
一人っ子だから甘やかされて凄いのである。
秋までにちゃんと修行出来るかな?
「2008・巣立ち9:成長2」のブト君。
去年は街路樹に営巣して撤去されてその後何か所かに巣材を運びいれた物の繁殖には至らなかった。
今年はどうだったのかな?
繁殖も順調に進み威嚇も苦情もないまま巣立ちが近付いて来た。
雄叫びを上げるブト君。
とっても立派なブトだよね。
そして6月の中旬の3羽の可愛い雛が巣立った。
余り良い画像がないけど・・・・・。
雛は巣立ち後の状態もとても良くて地面に下りるような事もなく静かだった。
多分、育雛中のストレスもなかったから雛の成長も良かったのだろう。
親子で電線の上にいる。
ここまで立派に成長していたらもう心配はない。
通常はこのように何も起こらないのである。
でもちょっとこの雛ちゃんは痩せているかな?
そろそろ換羽も始まるし余計に羽がスカスカになってくる。
こうして今年も何事もなく静かに繁殖が出来たブト君。
もう少ししたら雛が遊ぶ姿が見られる。
それを一番楽しみにしているのはこの私だったりして。
気が付けば7月の中旬を過ぎていた。
更新したい事はたくんさんあるけど中々時間が取れないのが残念。
しかしこうして読んでくれる人がいて嬉しい限りである。
今回紹介するブトは初登場である。
今までは毎年無条件で撤去されていたのだが今年は何とか巣立ちさせてあげる事が出来た。
公園の一部にロープ柵をして仕切り至るところに注意看板が設置された。
このブト君の存在を知ったのはもう5年程前の事だ。
縄張りにしている公園はいわゆる「街区公園」と言って対象は子供である。
子供が中心にあんるとカラスはお呼びではなくなるのが常である。
しかしそれはおかしな話だ。
このブト君、近くの街路樹にダミー巣を造り人目をごまかしていた。
相当用心している証拠である。
これは巣材を集めている姿。
でもこれはダミー巣の巣材である。
本命の巣は昨年の2回目の巣をリサイクルして使っていたのである。
そして6月の中旬に雛が4羽巣立った。
今年の繁殖状況を考えると4羽は快挙である。
おねだり怪獣の登場である。
4羽も雛がいると親も食べ物探しに大変そうだ。
しかし近所に人がサンマや生肉を提供しているようだった。
嫌って石や枝を投げ付ける人もいればこうして餌付けをする人もいる。
カラスはいつも人に翻弄されているのである。
これは巣だって2週間が経過した雛。
すっかり立派である。
顔が見えないけど食べ物を細かくしているところ。
雛の食欲は旺盛だからね。
大き口を開けておねだりする雛。
この頃に雛って無邪気で可愛い。
でもすぐに壊れてしまいそうなくらいに繊細である。
今年やっと巣立ちをさせる事が出来たブト君。
威嚇行動もなかった訳ではないけどターゲットは決まっていたようである。
もちろん石や枝を投げ付ける人物である。
来年もめげずに頑張ろうね。
2008年の記事「2008・繁殖5:成長」のブト君。
昨年は巣立ち直前に巣を撤去されて雛が転落して大パニックに陥った。
そんな酷い事をするなんて理解の欠片もない行為である。
今年はどうだったのかな?
3月の下旬に造巣を開始した。
今年は巣を2個作り人目をごまかしていた。
両方の巣に出入りしていたのである。
ほとんどの人は目立っていた巣が本当の巣だと思っていたようである。
実際には全く見えない場所にあった巣が本当の巣である。
親は常に見張りを怠る事はない。
ダミーの巣に出入りする行動も繁殖後半に入るまで止める事はなかった。
そして6月の中旬に3羽の雛が巣立った。
しかしすぐに1羽が捕獲されて殺されてしまった。
理由は「雛がフェンスに止まっていて親が威嚇している」という事だった。
フェンスに止まっているのなら何にも問題がないと思うのだが理解度の低さと対応の悪さがこんな結果を生み出してしまったのである。
親には悲しんでいる時間なんてない。
残りの兄弟の育雛に没頭するしかない。
巣立ち時点でかなり立派な雛だった。
巣立って2週間以上が経過しているので地面に雛がいても親の威嚇もない。
最もこの姿を見て「雛」だと判別出来る人自体が少ないのである。
兄弟で遊びに没頭する。
私はこの時期が一番好きである。
花壇の花は雛のオモチャである。
雨上がりは至る所に水溜りが出来て水飲み場になる。
妙にでかく見える嘴。
まだまだあどけない表情の雛。
見える物全てに興味津々。
親が戻って来るとたちまちおめだり怪獣に変身する雛達。
親は捩じり鉢巻きで食べ物探し。
雛の食欲は旺盛である。
いつでもどこでもおねだり怪獣になる雛。
あっ、何かに釘付けになっている。
雛を夢中にさせたのはこのマツボックリである。
雛は暫くくわえては突くという事を繰り返していた。
こうして食べ方何かを学んで行くのだろうね。
今年は雛を1羽捕獲されるいう災難に遭ってしまった。
数年前までは巣を撤去されていた事を考えると巣立ちさせる事が出来たのだから良しとしないといけないのかもしれないね。
この家族にはこれからもがんばって欲しいなぁ。
昨年の記事「2009・巣立ち4」のブト君。今年も公園内のブトの巣立ち一番のりだった。
営巣場所は人の出入りが多く威嚇する人間も多いので巣立ちの頃は毎年大変である。
そんな中、雪融けが始まった3月中旬に造巣を開始。
このブト君、毎年必ず3月15日になると造巣を開始する。
縄張り内にスケジュール表があって印でも付いているみたい。
これは誰?
♀や雛達に一生懸命に食べ物を運ぶ♂の姿である。
食べ物と一緒にこうして水を含ませて運ぶのである。
ツヤツヤしていて立派な♂でしょ?
そして6月の中旬に2羽の雛が巣立った。
今年は雛が少ないね。
4月5月の悪天候を考えたら巣立ちさせる事が出来ただけででも凄いよね。
親は巣立ちした雛の為に栄養のある食べ物を探し続けている。
これはドバトの翼の部分。
どうやら隠していたようだ。
正面から見ると雛だって分からないね。
でもこの角度だったら明らかに雛。
ブトの雛は妙に頭でっかちである。
日に日に立派になって行く雛。
暑い日は口を開いてしまう。
まだまだ口の中は赤い。
そして巣立ちご2週間が経過する頃になると地面に下りて来て日光浴も始める。
とても気持ち良さそうだね。
このブト君は今年も無事に繁殖を成功する事が出来た。
お隣のブト君は巣立ち前に巣を襲撃されて雛が死んでしまったのである。
証明は出来ないけど今年は食べ物が不足しているせいか捕食が多いような気がしている。
秋の独り立ちまで可愛い姿を見せてくれるに違いない。