カラス

カラスと共に生き物の世界を覗き見る

異常気象2

2007-01-31 17:48:56 | その他

 今年の冬はいつもと違い何だかおかしい。北海道の今時期といえば毎日氷点下が当たり前で、雨なんて想像も出来ないのである。数日前は大雪で一気に平年を上回る積雪になった。しかし今日は雨が降っていた。気温も高く降り積もった雪は一気に融け出した。溶け出した雪は行き場がなく、歩道は池と化している。木の下などは土が丸見えで、一見すると3月下旬の光景である。暖冬という話であるが、可哀想なのは「雪祭り」だろう。せっかく作っている雪像もこれでは融けてしまうに違いない。

 北海道は雪が積もる事により、昆虫や植物が越冬出来る環境になる。雪が土を覆う事により、温度がある程度一定に保たれ、表面を覗いては凍りつく事はない。しかし今年のように土が丸見えになってしまうと宜しくないのである。暖かいとはいえ、最低気温は氷点下になり土は凍り付いてしまうのである。

 私は毎年必ず同じ場所に越冬しているある昆虫の事が気になっていた。秋になるとこの昆虫は集合し集団で越冬態勢に入る。この昆虫とは「シロジュウゴホシテントウ」である。名前の通り「星が15個あるテントウムシ」である。一般的にテントウムシは肉食性が多いのだが、同じ肉食でも彼らは「菌」食べるのである。園芸をやっている人なら一度はお目にかかった事があると思うのだが「うどん粉病」の菌を食べるのである。

 しかし今年は彼らが越冬に入ってから何度かプラス気温になり、越冬している場所の雪が融けてしまっていた。秋に丸まった落ち葉や木の幹の間で越冬していた彼らは、なんと目覚めて動き出しているではないか!!これはいけない。再び気温が下がると彼らは動けなくなるだろう。その時に上手く越冬出来そうな場所にいれば良いのだが、中にはとんでもない場所に移動してしまっているかもしれない。そうなるとそのままそこで越冬ではなく息絶えてしまうのではないか?再び雪が降り気温も下がった時、彼らがどうなっているのかとても心配だった。全部を確認する事は無理だったが、ある程度の数は幹の中で越冬していた。このまま無事に越冬して欲しいと願うのである。

 異常気象という言葉を頻繁に耳にするようになったのはここ数年の事だろう。確かに昨年の夏の少雨といいこの冬暖冬といい、異常気象と言わざるを得ない状況だろう。「そのうち地球は砂漠化してしまう」という話も聞いている。このまま気温の上昇に歯止めが掛からなければ南極の氷は融け出して小さな島は海の底へ沈んでしまう事だろう。海水の温度が上昇すれば、そこに生息しているプランクトンや魚が絶滅し、それらを食べ物にしている鳥類や哺乳類がダメージを受けるに違いない。食べる物がなければ繁殖も出来ない・・・・・つまりやがては近親交配になり種は絶滅してしまうだろう。

 オゾン層の破壊もそうだが、人間がこの世に誕生した時点から地球環境破壊が始まったのかもしれない。そう考えたらこれから地球環境が改善される見込みはなく、悪化の一途を辿るしかないのだろうか?毎秒毎に破壊は進んでいるのだろうが、今ある自然の中で強かに生き抜いている生き物達をしっかりと見据えて行きたいと思うのである。

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ゴミステ解析12:追記

2007-01-29 06:28:08 | ゴミステ

 「ゴミステ解析12」のゴミステに変化があった。「ブラックイーグル」が登場して、その効果を期待していたのだが・・・・・・。

なんと、カラス撃退の最強兵器だった「ブラックイーグル」がなくなっているではないか!!きっとブラックイーグル君は「こんなところで越冬するのはイヤだ~」と言って旅立ってしまったのだろう。気持ちはよ~く解る!!無理もないだろう。こんな雨風にさらされながら日々ゴミを見ていなくてはいけないのだから・・・・・。今はこの通りテグスだけが空しく残っている。今度はどんな新兵器が登場するのかとても楽しみな私である。

カテゴリー「ゴミステ」

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準備2

2007-01-24 05:56:22 | 行動

 日々カラスを観察していてもその謎めいた行動に頭を悩ませる事がある。どんな生き物にも言える事なのだが「どんな行動にも無駄な事はない」という事である。人間側の勝手な判断で「なんて無駄な事をするのだろう?」と思ってはいけないのである。

古巣の側にいる番

 毎年冬になり若ガラス集団の姿も少なくなるこの時期、縄張りの持ち主が必ずといって良い程行う行動がある。その行動をなんと呼んで良いものやらとこれまた悩んでしまうのである。しかし何か自分なりにこの行動に何か名称を付けないと記録にも困ってしまう。その行動とは「昨年の古巣に入り込み枝を入れたり、嘴で掃除でもしているような行動」なのである。縄張りの持ち主以外が行うのならば「下見」と言っても良いのだろうが、持ち主自身が行っているのだ。「縄張り誇張前の準備?」とでも言った方が良いのかもしれない。

古巣をチェック

雄叫びを上げる

 カラスが毎年同じ巣を修繕して使うのならば「下見」でも構わないのだが通常カラスは古巣を使わない。しかしこの行動を行うのは持ち主だけではない。若ガラスの一部も同じ行動をする事がある。巣の持ち主と若ガラスの行動に違いといえば「巣に立って縄張り宣言のような雄叫びを上げる」事だ。持ち主は古巣に入り込んだ後に翼を広げながら雄叫びを上げている。その側らには♀と思われる個体がいる。

 もっと驚く事に、先日あのいじめられっ子が親の古巣に枝を運び入れていたのである。いじめられっ子は今年の春が来ると5歳になる。昨年からやっとカラスらしく鳴き交わしを行い、♀に求愛を始めたばかりである。このいじめられっ子が親の古巣とはいえ枝を運び入れるなんて凄い事ではないか!!

枝を運ぶ若ボソ

 更にボソの番と一緒にいる若ボソも同じように枝をくわえて運んでいた。このボソは枝で巣作りをするかのように積み重ねていたのである。この若ボソ、水飲みボソの第2婦人のような関係になる可能性が高いのである。つまり一夫多妻?もしかしたら多夫一妻の可能性もある。これからどうなるのかとても楽しみなボソ達である。

古巣をチェック

 この古巣へのチェック行動は至る所で目撃している。やはり行動は同じで最後に雄叫びを上げていた。あと一ヶ月もすると縄張り防衛が盛んになり、若ガラス達は追い出されてしまう可能性が高い。伴侶のいないいじめられっ子に上手く相手が見付かるのかが気掛かりである。

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ゴミステ標語看板

2007-01-19 22:22:05 | ブトボソの呟き?

 ゴミステ標語看板を作ってみました。クリックすると拡大します。

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烏物15

2007-01-13 20:38:14 | 烏物

 烏物第15段です。

 今回は「碓氷峠熊野神社」です。「碓氷」は「うすい」と読みます。この神社は群馬県と長野県の県境になっています。でも住所は長野県になっていました。(^^)

 これは「諸願成就御守」です。なかなか渋めの作りになっています。キーホルダーになっています。車のキーに付けるとカラスが守ってくれそうな気がします。

 「交通安全ステッカー」です。上にキーホルダーと合せて使うと鬼に金棒間違いなしです。(^^)

 「ヤタガラス根付け守り」です。クリスタルの中を覗くとヤタガラスが見えます。小さな鈴も付いています。素敵な作りです。

 

 「烏牛王札」です。牛王神符はいろいろな熊野神社で授与されています。この神社のは朱印が押されていないので、ちょっと寂しいかもしれませんね。

 「必勝御守」です。色は青・白です。

『碓氷峠熊野神社』

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気の毒な鳥2

2007-01-12 21:25:17 | 行動

 毎日たくさんのカラスを見ていると、怪我をしていたり、生まれつきなのか奇形と思われるカラスに出会う事がある。見ていて一番辛そうに思えるのは、翼に何らかの支障を来たしている場合だ。これは見ていても本当に辛い。だって鳥は飛ぶ為に翼があるのだから、その翼が傷ついて飛べないとなると余りにも気の毒ではないだろうか?

 先日ゴミステ周辺に集まるカラスを見ていた時の事だ。それぞれにお気に入りの食べ物をくわえて、周辺の屋根や電線に止まり食していた。

 電線に止まっているブトを見ていると足元に何かがキラキラと光っている。一体何だろう?

 わっ~!何とこれは「テグス」ではないか!!

クリック

 じっくりと見てみるとテグスがしっかりと指に食い込んでいたのである。実に痛々しそうである。このブト君、まだ口の中に赤みがある若だった。テグスが食い込んでいる為に、指が団子状に固まってしまっているようである。

 このブト君の指に何故このようにテグスが食い込んでしまっているのか?という事になる。これは「虐待によるもの」という見方も出来る。しかし私はこの食い込み方から察して「幼鳥期、まだ巣にいる時点でテグスが食い込んでしまった」というのが近いのでは

 では一体どうやってテグスが食い込んだのだろうか?それはカラスの巣作りに関係していおり、親が巣作りの際にテグスを一緒に運び入れてしまったのではないだろうか?敢えてテグスを選んで運んだとは思えない。

 それが何らかのタイミングで孵化した雛の足に絡み付いてしまいそのまま成長してしまったのだろう。親は雛の足に絡み付いていたテグスの気が付いていたのだろうか?仮に気が付いていても、取る事が出来なかったのかもしれない。きっと巣立ち後はなかなか上手く歩こく事が出来なくて、苦労したのではなかろうか?

 しかし今こうしてこのブト君は立派に独り立ちをして数羽のカラスと共に行動している。親の苦労も報われたかもしれない。捕まえてテグスを外してやりたい衝動に駆られるのだが、野生のカラスを捕まえる事はほとんど不可能だろう。このブト君、痛々しそうに見えるのだが至って元気そうだった。ブト君、少々足が不自由だけど頑張ってね!! また何処かで会えるかな?

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カラスニュース

2007-01-10 17:57:18 | ブトボソの呟き?

 カラスニュースです。今日はどちらも「カラス撃退」です。

『カラス被害防ぐ・磁気パワー』新年早々非常に物騒なニュースです。何かとカラスの話題に事欠かない富山市からです。

 ついでに富山市のカラス対策にや市民の意識調査の報告書があります。報告書の13ページの中ほどに「城址公園の一角に囲いをし、有毒なものが入っている餌を置く」という事が書かれています。これって今回の「クロウハンター」に近い発想ではないかと思います。

「第2回カラス意識調査結果報告書」特に13ページをご覧下さい。

「富山市カラス対策調査結果について」

『カラス撃退なるか・呉市で実験』こちらも以前カラスの事で話題になりましたね。カラス避けに新兵器が登場しました。でも細かく切って洗顔用の泡立て器に使った方が重宝するかもしれません。

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お知らせ

2007-01-07 11:43:46 | ブトボソの呟き?

 「JANJAN」に記事がアップしました。読んでみて下さいね。

『JANJAN』記事へ飛びます。感想を聞かせて頂けたら嬉しいです。

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イワツバメの災難2:続報

2007-01-06 19:25:49 | その他

 「イワツバメの災難2」の事件にようやく法の手が入ったようである。この事件に関しては相当数のクレームがホテル側に入っていたようである。当事者にしてみたら「こんなに大騒ぎになるとは思っていなかった」と痛感しているのだろう。その後このホテルの評判がどうなっているのかは分からない。

『フン被害でイワツバメ捕獲、箱根のホテルなど書類送検』

『動画ニュース』

 イワツバメを含むツバメ類の営巣に関しては「糞害」が取り沙汰される事が多い。「何が何でも我慢をしなさい」とは言わない。しかし工夫次第では糞害はある程度解決出来るのではないだろうか?他にも同じように糞害で頭を悩ませている施設があるのかもしれない。しかし安易な手出しは法に触れるという事を念頭に置いて頂きたいと思うのである。

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幕開け

2007-01-04 07:07:58 | 行動

 新しい年がやって来たといっても私の生活に何ら変化はなく、いつもと同じ行動パターンである。しかし公園には人影がほとんどなく貸切りに近い状態だった。天候にも恵まれこの数日は快適なカラス日和となったのである。

 先月戻って来た雛を失ってしまった子煩悩ボソ夫婦である。この日は夫婦揃っての日向ぼっこである。本当に仲の良い夫婦だ。この後♀が地面採食を始めた時、♂はじっとその様子を見ていた・・・・・まるで♀を見張っているかのようである。

 この日は公園内に数羽の若ガラス達が来ていた。その中に尾羽の一枚が白い個体を発見した。最初は何か付いているのかと思ったのだが、そうではなかった。明らかに白い羽である。尾羽に中ほどの部分なので、完全に尾羽を閉じてしまったら全く分からなかった。ボソの部分白化個体は意外と多く見られるのだが、ブトでは珍しい。

 私は青空をバックにカラスを撮影するのが大好きである。こんなに綺麗な青空に映える鳥はカラス以外には考えられないと思える程美しい。このボソ君、鳴いた時に見えた口の中から察するとまだ若い個体だろう。

 近くのゴミステでは遅ればせながら、年越しそばを頂くブト君がいた。お味は如何?でも顔が隠れていて誰だか分かりませんね。

 このブト君、坂の上でカップを滑らせて遊んでいるようにも見えた。最初は偶然にカップが滑ったのだが、その後自分の意志で足を乗せて押し付けていたのである。好奇心旺盛なカラスらしい行動である。感心、感心!!

 次は大浴場へ足を伸ばす。この日は120羽程のカラス達で賑わっていた。みんな気持ち良さそうである。

 仲良く番で水浴びするブト君夫婦。凄い水しぶきだと思いませんか?

 上空ではトビとブトのバトルが繰り広げられていた。でもお互いに然程真剣ではなさそうである。これがオジロワシだったらもっとたくさんのカラス達が一斉に参加して来る。

 天候に恵まれたこの3日間、カラス達とゆっくりと過ごす事が出来て大満足である。今年もカラス生活が続くのだ。今年は彼らがどんな表情を見せてくれるのかとても楽しみである。カラス君達、今年もヨロシクね!!

 ところで皆さんは初詣には行かれただろうか?私も近くの神社に初詣に行くのだが、そこで毎年「おみくじ」を引いている。中に「七福神」や「招き猫」が入った物だ。これを「お財布などの入れておくとお守りになるので良い」とされているので毎年そうしている。

 しかし、ある日気が付くとこの「お守り」がなくなっているのである。一体何時なくなってしまったのか検討も付かない。他にもこんな経験をしている方はいないだろうか?

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新年

2007-01-01 07:03:15 | ブトボソの呟き?

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