カラス

カラスと共に生き物の世界を覗き見る

飛べるという事6:その後2

2009-02-28 06:17:00 | 行動

 気になっているあの飛べないブト君に会いに行って来た。大雪が降った後だったので何となく心配でもあった。先日いた場所へ行く。しかし誰もいないようだ。暫くその場でじっとしていたのだがブトはいなさそう。

 諦めて歩き出したら、背後で何か気配がした。振り向くと1羽のブトがいた。そう、あの飛べないブト君だ。多分気の毒に思っている人がこの場所で餌付けをしているのだろう。人の気配がしたので出てきたのだと思う。

 良かった。元気そうだ。きっと何処かに隠れていたのだろう。

 ブト君、本当に尾羽がないね。ヤンバルクイナみたい。何となく笑える体型だ。(^^;

 移動する時は雪の中を漕ぐようにして歩くブト君。

 雪に顔を突っ込んで食べ物を探す。顔に雪が付いていてとっても可愛いよ。

 この後ブト君はもの凄い速さで移動して木の枝に飛び移った。更に枝伝いにどんどんと高い位置へ移動してお座りをして休憩に入った。私は元気そうなブト君を見て安心して帰る事が出来た。

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ゴミステ解析19

2009-02-25 07:15:00 | ゴミステ

 ゴミステ解析第19段である。このシリーズは息が長い。(^^) 今回は良い物も使い方を誤るとその効果は得られないという典型的なゴミステである。

 マンションなどの集合住宅に多いタイプの「ボックス型ゴミステ」である。一見するときちんと使われているように感じるのだが決してそうではない。本来なら蓋が完全に閉まっている筈である。

 ほ~ら、はみ出したゴミ袋を引っ張り出して、大宴会の始まりである。今日のお客さんは若年層が多いようだった。

 大賑わいだね。歩道はゴミで塞がれた状態。通行人がこの光景を見てしかめっ面をしていた。中には頭を抑えながら通行する人もいた。(^^;;

 こういう時にカラスの個性が発揮される事が多い。特に好奇心の旺盛さなどははっきりと分る場合が多い。

 満足そうに雄叫びを上がるブト君。

 お客の出入りは頻繁である。

 君はだ~れ?

 へへへー、ブト君でした。ずいぶんと嘴の先が尖っているね。

 ブトはこうしてホバリングをしながら巧みにゴミ袋を引っ張り出す。下でギャラリーが息を殺して観戦している。

 袋から何かを見付けて飛び去った。

 上に乗って様子を見ているブト君もいた。

 このゴミステも含め正しく使われて初めてその効果を発揮する場合が多い。せっかくの優れものも使い方次第では宝の持ち腐れになってしまう。そしてもう一言付け加えるのならマンションの規模に対して、ゴミステが小さいすぎるという事だろうか?

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飛べるという事6:その後

2009-02-20 07:30:53 | 行動

 気が付いたら2月も後半に入っていた。特に忙しいという認識はなかったのだが更新していなかった事に気が付いた。画像の処理が済んでいなかったので中々ブログに着手出来なかった。

 先日の飛べないブトの事が妙に気になってしまい何度か様子を見に行って来た。発見した日の次に行った時には姿は見掛けなかった。どうしたものかと気にしながら探したのだが見付からなかった。

 その後ついに飛べないブトと再開を果たす事が出来た。最初に発見した時の場所から数百メートル離れた所にいた。

 ブト君、相変わらず翼も短く、尾羽もない。未だに飛べないようだった。でも背中の鱗模様がとっても綺麗。栄養状態は良さそうである。

 時々上空を旋回して騒いでいるカラス達を見上げていた。きっと一緒に遊びたいのだろうね。

 飛べないブトの元気そうな姿を見て一安心。後は翼や尾羽が伸びて飛べるようになるのを待つだけである。最近は冷え込みが厳しいから体力を消耗してしまいそう。また様子を見に行くからね。その時にまた元気な姿を見せて欲しい。

 

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飛べるという事6

2009-02-05 19:02:45 | 行動

 鳥は飛べて当たり前であり、飛べないという事は最終的には死を意味する事になる。しかし野生の世界を覗いていると意外に大くの飛べない鳥がいるという事を知らされる事になる。

 このブト君、一見すると普通のカラスに見えるね。

 でも良く見てみると翼と尾羽がほとんどない。

 こうして見ると良く分る。風切羽は完全になくなっている。一体どうしてしまったのかな?

 「あんまり見ちゃイヤよ」って感じかな?

 このブト君は口の中が赤い子供だった。飛べないカラスは枝伝いに移動をしている。飛べないので塒への移動も出来ない。仲間に入ろうともしないで、いつも一人で行動している。人間感覚で考えうると寂しそうに思えるのだが、かえって一人の方が気楽で良いのかもしれない。このブト君が何年くらい生き延びる事が出来るのかは全くわからない。弱者にとって自然界は本当に厳しく切ないのかもしれない。

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