カラス

カラスと共に生き物の世界を覗き見る

タイミング

2006-07-08 21:17:22 | その他

 世の中タイミングが良い時と悪い時があり、悪い時になると「何故、こんな仕打ちを受けなければならないの?」と悲観してしまう。タイミングの悪さは人だけではない。カラスにもタイミングが悪い時がある。しかしカラスの場合はタイミングが悪いと、生活そのものまで破壊されてしまう事がある。その発端のほとんどを人間が作り出している事も忘れてはならないだろう。

 カラスの雛が巣立ち順調に成長してくれたら問題はないのだが、若干巣立つのに早かったのかな?と思える雛がいた場合は少なからず何か騒動が起こるものである。その騒動が威嚇程度であって、しかも人がそんなに往来しない場所でなら問題はないだろう。しかしこれが都心部や公園ともなるとたちまち大騒ぎになり、辺りは騒然としてしまうのだからどうしようもない。

 先日の記事にあるようにタイミングが悪いとカラスの場合は「捕獲」という最悪の事態に陥ってしまう。捕獲といっても成鳥を捕獲する事は不可能に近いのでほとんどの場合は雛である。巣立ってタイミング悪く地面に下りてしまい最後には捕獲されてしまうのである。巣立って間もない雛の場合、危険という事を全くと言って良い程理解していない。捕獲される時も逃げる事なく実に呆気なく捕獲されてしまう。

 しかし捕獲される経緯となると少々考えものである。通常公園などの場合は一般市民が勝手に捕獲申請は出来ない。個人で捕獲申請が出来るのは民有地に限られるのである。しかし公園以外の場合、例えば歩道になると役所へ連絡するというよりは何故か「警察」になってしまうのである。警察は通報があった以上は対処しなければならない。警察としてはこの事態を一早く解決したいと思うのだろう。警察から役所へ連絡が行き、業者がやって来るという仕組みになっているらしい。つまり警察が来てしまうと雛の捕獲は確実となってしまうという事だ!!

 カラス騒動で一体全国でどの位の確立で警察が呼ばれるのかは分からない。雛の捕獲という最悪に事態に陥らなくても方法はある。しかしほとんどの場合そんな余裕などないし、周りの人の理解も必要であり、理解していたのならば最初から警察に通報なんてしないだろう。雛を守るという行為が一生続くのなら仕方がないと思うが、繁殖期のほんの一時の事ではないか!!もう少し寛大な気持ちになって貰いたいものである。

画像:ハシブトガラス(伸びをする)


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1 コメント

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何事も一歩づつ、ですね! (影の住人)
2006-07-09 19:58:45
動物愛護さえききとして進まない此の日本! 一歩一歩です。「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」 しかないのでしょうが、「鳴かぬならやつけて仕舞おうホトトギス」になりたくなりますね。 先ずは我慢我慢!

<自身がありませんが!>
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