初雪が降りめっきり寒くなってしまった。水辺の生き物の姿も様変わりして、忙しく動き回っていたイソシギの姿もなく、換羽して冬羽になったオオセグロカモメの姿が目に付くようになった。しかしいつも疑問に感じているのだが、カモメの換羽っていつどうやっているのだろう? カラスみたいにはっきりと分かる感じではなく、ある日突然冬羽になっているという感じでとても不思議である。色だけが変わっている感じにも思える。
水辺には今年遡上が少なかったと話題になっていたサケのほっちゃれがあり、それをお目当てにオオセグロカモメとカラスが集まっていた。
最初はオオセグロカモメが食べていたのだが、ちょっとした隙にブトが頂く事になった。
やがてブトだけになった。横でよだれを流していたのは若ガラスだった。
しかし再びオオセグロカモメがやってきた。驚いて飛び立つ個体もいた。今まで何度もほっちゃれに群がるカラスやオオセグロカモメを見てきたが、一緒に並んで食べている光景は見たことがない。一度で良いから見てきたいなぁ。
フェンスにはボソの姿があった。本当はほっちゃれが食べたいのだろう。しかし相手がブトとオオセグロカモメなのでおこぼれを待つ方が賢明かもしれない。
ボソはボソでくるみ割りを楽しんでいた。
大きなカシグルミだ。これは意外と簡単に割れるようである。
割った後は美味しく頂く。
何だか、このポーズがとても気に入ってしまった。
割った後に水に浸しているボソもいた。
そしてゆっくりと頂く事に・・・・・。ボソって本当にクルミが大好きである。ボソのクルミ割り場になっている所があり、たくさんのボソが飛んではクルミを落としているのである。見ていても飽きないね。
雪が降り寒くなってしまったのだが、カラスを筆頭に水辺に集まる鳥たちはみんな元気いっぱいである。もうしばらくしたら大浴場も賑わってくる。今年も大浴場に集まるカラスたちを眺めるのが楽しみである。
おっかない大セグロカモメもみんなで当たればへっちゃらだね。でも眼飛ばされちゃった(笑)。食べ残しでもおいしそうに食べられるとやっぱり欲がでちゃうんだ。
とても明るくて楽しげな鳥達の姿。なにか随分昔の思い出の中にあるような光景です。こんな場面を見る限り人間社会でカラスの置かれている厳しい状況など想像もできません。
今年、東京のコアジサシ集団営巣地ではカラスの影響で殆ど巣立てなかったとの新聞記事が目に止まりました。できるだけ沢山のコアジサシを呼び寄せて営巣させれば、カラスの威嚇につながって巣立ち率も高くなるはずと締めくくってはいましたが・・。
おりしも近隣の区では野良猫やカラスへの罰則付き餌やり禁止条例が可決されましたし、先日はテレビでも餌付けで大量のカラスを集めている人の特集を組んでいました。常識と良識に訴えても餌付けを止められず、法的に規制するのも止むを得ないほど酷い例もあるのはわかります。これに追随する自治体も今後増えるでしょう。実際検討している区もありますし。
餌付け問題は餌付けを停止すれば、そこにその鳥達が来なくなれば解決することではありません。餌がなくなっても居心地のよい場所という記憶はずっと引き継がれます。これがカラスならば都市部を拠点に徘徊して自給自足をするようになるだけです。調達される餌が生ゴミや餌付けのパンから野鳥の雛、外飼いの小鳥や金魚などに拡大すればもっと憎まれる対象になるのでしょうね。
カラスだけでなく鳩も猫も常に身勝手で非常識な人間の犠牲者なのです。今後どう変わっていくのか、気になっています。
本当に楽しそうでした。クルミ割りにしてもそれぞれに個性があります。幼鳥は特に面白いですね。
芝生の上に何度も何度も落としています。当然の事ながら割れません。
時々ですが、落としたクルミを奪われる事があります。奪った本人はまるで見本でも見せるかのように
クルミ割りを始めます。その光景を幼鳥がじっと見ていたりして・・・・・。
こうして割り方を覚えて行くのでしょうね。頑張って欲しいです。
荒川区の条例には注目していました。とうとう決まりましたね。
でもいろいろと問題もあるようですね。餌付けを止めてもカラスはいなくならないでしょう。
多少ではありますが、移動おwするので減ったと感じる場合がありますけどね。
問題は数というよりは「人馴れ」などにあるのだと思います。特にカラスの場合は人馴れしてしまうとどんな人のところにも近寄って行ってしまいます。
それが軋轢を生み出しているのです。その辺りの問題を含みで餌付けに関しては考えてゆかなくてはいけないのでしょう。
今度同じような条例が増えて行く事も考えられますが、慎重に検討しなくてはいけないと思います。
餌付けと餌台についてとか・・・・・。