カラス

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イワツバメの災難:続報

2006-11-08 19:07:58 | その他

 5月の記事「イワツバメの災難」の続報である。友人からのメールでこの事態を知る事となり、驚きを隠せなかった事を思い出す。私も微弱ながらメールを出した。しかし何といってもご当地でこの現場を目の前で見ていた友人の切なさと頑張りがイワツバメ達の繁殖場所を守る事が出来た事は言うまでもない。

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 この画像をご見てお気付きだと思うのだが、イワツバメのネットは撤去されたのである。繁殖期終了後の10月上旬の事だった。今年、イワツバメは「巣にネットを張られる」という災難に遭いながらも、この場所を捨てる事なく子育てをしたという事だ。

 この施設の運営を行っているのは「教育委員会」である。最近何かと話題になる事が多いのだが・・・・・。今回の災難の原因は「イワツバメの糞害」という事だった。しかし実際には然程の被害もなかったようである。

 何処の自治体でもある事なのだが「事が大きくなる前にさっさという事を聞いてしまえ」という投げやりな態度が目に付いてしまう。しかしこれではいけないのだと思う。苦情があった場合には出来る限り事実関係を調査した上で判断して頂きたいと思う。

 このような事はカラスの巣撤去にも言える事である。たった一人の人間の苦情で呆気なく巣が撤去されるという事が当たり前のように起こっている場合もある。全ての状況を把握するのは無理かもしれない。しかしもう少し「カラスの命」の重みを感じて欲しいと思う。

 ちなみにこのイワツバメのネットは「来年以降、設置の予定はない」との事である。一先ずは安心である。頑張ったね、イワツバメ達、そして彼らを見守った多くの人達・・・・・。「本当にありがとう!!来年また来るね!!」と越冬先の東南アジアから彼らの声が聞こえてきそうである。

コメント (12)
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