カラス

カラスと共に生き物の世界を覗き見る

恵み2

2006-11-04 19:33:11 | 

 毎年この季節になると秋の味覚が楽しめる。それは人だけではなくカラスとて同じ事である。今しか味わえない旬の味覚を堪能するのもたまには良いかもしれない。

 収穫が終わった畑ではボソがたくさん集まり、土中に潜む昆虫を食べている光景を目にする機会が多くなる。運が良ければ100羽単位のボソを堪能できる。

 このボソはキャベツの中に入り込んでいた。虫食いの痕跡もあるので遅くに孵化した幼虫がいるのかもしれない。この姿、可愛いと思いませんか?画像では見えないのだが、実はこのボソの視線の先にはもう1羽ボソが潜り込んでいるのである。

 河川敷へ行くと産卵をしてその命を全うしたサケがあちらこちらで見られる。ちなみにこの手のサケを「ほっちゃれ」というのだ!!産卵の為に川を遡るので鼻の部分が潰れてしまっている状態である。このほっちゃれを食べるのは主にオオセグロカモメとカラス達である。このブト君はこんなに大きなサケを独り占めしている。

 その光景を恨めしそうに見ているブト軍団。チャンスがあれば食べたくて仕方がないのだろう。ほとんどが若ガラスだった。頑張れ!若ガラス君!!

 公園でも秋の味覚を堪能しているカラス達がいる。この若ブト君はコリンゴをくわえて何やら楽しそうである。この後このコリンゴを大事そうにくわえて飛んで行ってしまった。

 これは先日お騒がせ雛の兄弟と共に群れていたブトである。この時はキノコを食べていた。カラスは毒キノコを食べても毒素を分解できる「酵素」を持ち合わせているという。

 これは池の周辺で見つけたご馳走である。見たところ「鶏肉」のようだった。大好物である。

 食べてばかりでは喉が詰まる。そこでちゃんと水を飲む事を忘れない。飲んでいる姿が実に可愛いと思うのである。

 これは秋の味覚というよりは「人からの恵み」と言うべきかもしれない。通行人がブトの為に「どら焼き」と提供していた。このブト君、これ以上口に入れる事が出来ない程詰め込んでいるではないか!!まだ足元にも残っている。このどら焼きを提供した人はカラスに気を使いわざわざ半分にしていた。実に細やかな心配りである。

 昆虫の姿がなくなるこれからの季節は木の実が鳥達の主食になる事が多い。木の実もその年により実りに差が出てくる。特に山の実りが少ないと普段は里へ降りて来る事のない生き物達が食べ物を求めて降りて来る。人との接触を避けてくれれば良いと願うばかりである。これ以上悲劇を生み出さないようにと・・・・・。 

コメント (12)
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