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何様のレストラン

食べ物に執着している人間の、食べ物中心のブログ。イラストレシピもあります。

「ライス どうやって食べる?」感想

2014-09-01 15:16:21 | 日記
「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」の第4話(第2夜のBパート)は
「ライス どうやって食べる?」です。

洋食でライスが出た時の、ライスの食べ方がテーマです。
ああ…あれば物議をかもしますよね…。

~ライス どうやって食べる? ストーリーと感想~

ジローはライスをフォークの背に乗せて食べていますが
「誰もこんな食べ方をしていない事は、薄々感づいていた…」そうです。

ライスを口に入れようとして、ボトッとテーブルの上に落してしまうジロー。
そんな彼を見かねて、みふゆは「無理してフォークの背に乗せて食べなくても良い」とアドバイスします。
ファミレス(多分)で二人が一緒にステーキセットを食べている所から、第4話目は始まります。

み「こんな風に、腹ですくって食べても良いし、
  じゃなかったら、フォークを右手に持ち替えて食べたって…」
ジ「俺は親から『フォークの背に乗せて食べろ』と教わったんだ。」既にスイッチが入りかかっています。
み「私もそう教わったけど、欧米の人はそんな食べ方しないんだよね。」


これは、、、私と家人とまったく同じパターンです。


・欧米ではご飯を食べる習慣ないでしょ?
・こんなの絶対食べにくい。
・決められた通りにするだけがマナーじゃない
…と言うみふゆ。

箇条書きにしてしまうと嫌な感じを受けるかもしれませんが、別に知識をひけらかしたいとかそう言うのではなく。
みふゆはジローが食べやすくなるよう、思いやって言ってるんです。(少なくとも私はそう感じました)


そんなみふゆの言葉が、耳に届いているのかいないのか。
ナイフとフォークを握りしめてプルプル震えるジロー。
彼の脳裏には、故郷の母が外食でライスの食べ方を教えてくれた
在りし日の光景が浮かんでいました

「えぇが、ジロー。ライスはこう、フォークの上さ乗せでな、
落どさねようにぎゅっと押しつけて、こうやって食べんだど。な?」
優しそうなお母さんですね。
ジロちゃん東北出身でしたか。

ジローは滝のように涙を流し「お前に…何が分かる…」と呟きます。
お母さんの映像にエフェクトがかかっているし、もしや既に他界しているのかと思いきや
バリバリ存命中です。(後に分かりますが)

この時のジローの心情を考えると(国語の長文問題風に40文字程度で)
「お母さんから教えてもらったマナーが間違っている!
と指摘されたと思い、悔しがっている」って事で良いんでしょうか?


青ざめる、みふゆ。
ジローのこだわりが発動している事に、ここにきて気付いたようです。


ジ「お前に…お前なんかに…
  俺の気持ちが分かってたまるかぁぁ~~!」絶叫inファミレス。

そして……。
み「気が付いたら、ジロちゃんはいなかったわ…。」
まさかの、みふゆが取り残されるパターン
がキタ━━━(゜∀゜)━━━!!


場面は変わって、みふゆはジロちゃんとのケンカについて友人の千夏に相談しています。
「何でいつも、こうなっちゃうんだろう」

ジロちゃんのこだわりが強すぎるせいだと思いますが…。
千夏は「面倒くさい男ね」とバッサリ。やっぱりそう思いますか?
千「今度そいつに会わせなよ。私がガツンと言ってやるから!」気が強くて、頼もしそうな子です。


そして二人でライスの食べ方について話します。
千「私も右手にフォーク持ち帰るのが面倒で、やり方変えたんだよね」
み「え?」

千「右手にフォーク、左手にナイフだからややこしくなるのよ。
  だから私は最初から、それぞれ逆の手で持つことにしたの。
  そうすれば、肉を切った後、右手でダイレクトにライスに行ける。
  すごく楽ちんよ。」



ええええ。それは、肉を切る時だけ、左利きになるって事ですか?難しそうです
みふゆも同じ考えだったようで「そんな事、すぐにできるもんなの?」と聞きます。

千「もちろん最初は、うまく肉が切れなかった」

この子も語り始めました…。登場人物全員、よく語りますね。

千夏は、何度も繰り返し練習する事によって、会得できた、
やってやれない事はない、と笑顔で言います。

千「さあ、私たちも繰り返し繰り返し、練習!
  オーディションまで時間ないよ。」
千夏の笑顔に励まされたのか、みふゆも表情を柔らかくして「うん!」と答えます。

オーディション?もしかして、二人とも女優志望とか…?

違いました。
千夏が「魑魅」、みふゆが「魍魎」、
二人合わせて「魑魅魍魎」というお笑いコンビでした。
ただの友人では無かったんですね。カオス。

ジロちゃん、どこでみふゆみたいな良い子を捕まえたのかと思ったら、
エンターテインメント繋がりだったのか…。
みふゆ…OLか女子大生だと思ってた…。


一方、ジローはと言うと。
ショーに行くのに毒フラワーの頭を忘れかけて、近藤さんに注意されます。
「顔のない花形スターなんて、しゃれにならんからな」
注意の仕方まででカッコイイ近藤さん。

車での移動中、近藤さんを相手にジローもまた相談します。

近「フォークの背にライスか…。俺も昔はそうだった」
ジ「じゃあ、今は?」
近「フォークを右手に持ち替えて食べる。」
ジ「(フッ…)やはりそうですか。
  でも、いちいち持ち替えるなんて、非効率ですよ。」
近「俺も、いきなりそこに至ったわけじゃない。
  人は、三段階を経て、フォークを右手に持ち替えるんだ!」


お待ちかね、近藤さんのターンが来ました!

ここで近藤さんは、お玉とフライ返しを手に取ります。どこにあったんですか、それ。
お玉をフォークに見立てて右手に
フライ返しをナイフに見立てて左手に持って、話を進めるようです。
ちなみに、ライスの代わりは消しゴムです。

文字だと分かりづらくなるので、ここでは、フォークはフォークで進めます。

まず、「第一段階!」
ナイフでフォークの背にライスを乗せて食べる。
「しかし、食べにくい。」

そこで、フォークをひっくり返し、腹にライスを乗せて食べる事を試みる。
これが「第二段階」
鬼気迫る表情で、近藤さんの手元をじっと見つめるジロー。
「しかし、まだ食べにくい。」
フォークの腹を上にして持つ場合、お箸のように持ちたいから、だそうです。
分かります。

しかし、そこまでするんだったら
「いっそ右手に持ち替えて食べようじゃないか!!」
…と言うのが「第三段階」になります。

近「お前は、まだ第一段階にいるにすぎない。
  本当はお前も、ライスをフォークの背に乗せるなんて、食べにくいと思っているはずだ!
  正直になれ、次郎!自分の心に!」

近藤さんの話の運び方には大変説得力があるのは分かりましたが、フェルマータで迫ってこないで下さい。
そして、何かを決意した表情のジローのアップ。

そして、ジローは故郷のお母さんに電話をかけます。ジローは、お母さんを相手にすると、ちょっと訛って話すんです。
「俺…右手で行こうかと思って…。ごめんな、母ちゃん…」

って、何の報告だ!!!!
お母さんもさぞ驚いたでしょうに。


後日、みふゆ、千夏と一緒にステーキセットを食べるジロー。
千夏は「ライスの事で、みふゆにぶち切れたんだって?」と詰問します。
他にも、食べ方で切れたって聞いたけど、そんなの人それぞれで良いでしょ、と一説ぶつ千夏。
千「細かい事でグジグジ言ってんの、みっともないと思わない?」
ジローのスイッチが入るんじゃないかと、慌てるみふゆ。

しかしジローは「確かにそうだ。みふゆ、ごめん」と頭を下げました。
千夏も「何それ。素直じゃん。」とびっくりしています。

こう言う所があるから、ジロちゃんは憎めないのです。


その後、三人はなごやかに食事をしました。
ジローは、とりあえず「第二段階」でライスを食べています。
それを見て不思議そうにするみふゆに、ジローは近藤さんから教わった説をドヤ顔で披露します。

そこへ、千夏の彼氏がやってきま…え?え?
どう見ても日本人じゃない!!!!!!
千「彼氏のエベレット。オハイオ出身なの。」
み「彼氏って、アメリカ人だったの?」

とりあえず、顔が濃いです。

驚くのはそこだけじゃありません。
千夏は「次郎さん、彼、ライスをどうやって食べると思う?」と聞いた後、
エベレットに箸以外でライスを食べるように促します。
千夏ちゃん、英語堪能ね。

そこでエベレットが手にした物は…スプーンでした。
これにはジローだけでなく、みふゆも驚きを隠せません。


ジローはおもむろに席を立つと、皆から離れた場所で故郷のお母さんに電話します。
「ごめん母ちゃん。やっぱり俺…スプーンで行ぐごどにしたがら…」

だから、何の報告だ!!!!!


~ライス どうやって食べる? おわり~


ステーキに始まり、ステーキに終わる話でした。
良いなぁ!…っていう感想ではなくて。


我が家は、ジロちゃんとみふゆと同じパターンです。
家人→親から『フォークの背に乗せて食べるのが正式なマナー』と教わったので、その方法を忠実に守っている。
私→教わったけど、本か何かで『欧米ではそんな食べ方しない、食べやすいように食べるのが一番』と知って、右手にフォークを持ちかえる事にした。

争いにはなりませんでしたが、
家「この食べ方が正式」
私「そうでもないらしいよ」くらいの会話はしました。


実写パートでも、「(フォークの背に乗せて)食べるのが正式だぞ」と
奥様に言ったっていう男性がいらっしゃいましたね。
それについて、奥様は、特に反応もなかったそうです。

私の場合は「主張するなぁ…。まぁいいや。面倒だから、流しておこう。」と思ってたんですが
奥様も同じ考えだったら面白いです。


壇蜜が「食べ方が違っても、それを認め合うのが大事なんだな」と言ってましたが
その一言に尽きますね。
アニメも半分終わり、ジロちゃんもだんだん人の食べ方を認められるようになってきました。
成長したなぁ。

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