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海外メンタルヘルスニュース

アメリカンジョーク 心理学編 その2

2006年10月29日 | Weblog
「あなたの成功の秘密は何ですか?」

「そんなの簡単さ。2単語で言い表せるよ」

「それは何ですか?」

「Right decisions(正しい決断)」

「どうすればそれが出来るんですか?」

「そんなの簡単さ。1単語さ」

「それは?」

「Experience(経験)」

「その経験はどのようにすれば得られるのですか?」

「そんなの簡単さ。2単語」

「それは?」

「間違った決断(Wrong decisions)」


アメリカンジョーク 心理学編

2006年10月27日 | Weblog

スタンフォード大学のとある研究室が強迫性障害被験者募集の広告を出した。
この研究室は新しい研究のために過去に強迫性障害と診断されたことがある人々探さなければならなかったのだ。
募集をしてから3日間で予想を遥かに超える応募があった。
その数3千人。
全て同じ人物からだった。

娘を殺害 精神疾患のために無罪 (英国)

2006年10月26日 | Weblog
Heather(45歳)が当時7歳の娘を川で溺死させたのは2004年11月26日のことだった。殺害理由は「娘を性的虐待から守るため」これ以上愛する娘が性的虐待の被害を受けるのは我慢できない、しかしその現実から逃れられないのであれば愛する我が子を自分の手で天国に送ってあげたいと感じた。

しかし、実際には加害者は存在しなかった。娘が性的虐待を受けているという事実はなく、これは彼女の妄想だった。

娘を川に沈めた後、交番に訪れたHeatherは警察官にこう伝えたという。

「娘を川に連れて行き、顔を沈めてあげたの。大きな泡がぶくぶく出てきたけど、今はもう何も出てこないの。娘はまだ川の中よ」

驚く警察官とは対照的に安心しきった表情でこう付け加えました。

「これで娘はもう性的虐待者のグループから虐待を受けないで済むの」

「最後まで信じていたの娘が虐待を受けている事実。そして、それから逃れるには殺害しか方法がなかったという考え。非常に稀で悲しい事件でした」

陪審員が下した判決は無罪。

彼女は今無期限の治療を受けていますが、病院外で普通の生活を送っています。



とある裁判 その3

2006年10月25日 | Weblog

Sharma医師の治療を受けに戻ってきたRoyston被告は、またジアゼパムを求めた。しかし、医師はそれを拒否し新たな抗うつ剤を投与することに決めたのだった。

David Aubrey弁護士の「その薬での治療はどうでしたか?」という問いに「確かにうつや不安は軽減されました。しかし、人格障害の程度は全く変わりませんでした」と答えた。

「それでもあなたは人格障害の専門家を紹介することはなかった」

「はい、その通りです。この街(ロンドン)で人格障害の専門の治療を受けるのはそう容易なことではありません。とてもじゃないが彼には治療費が払えるとは思えないほど高額です。単純に紹介出来る話ではありませんでした」

「では、あなたは彼とこのことについて話し合うつもりはなかったのですね?」

「はい」

人格障害のため、また彼は治療する意思があったが医者の判断で適切な治療が受けられなかった結果、こうなってしまったので無罪だと主張する弁護側。

判断能力はあった、また相談していても現実的に治療を受けることは不可能だっため医師側には責任を押付けるのはナンセンスだと主張する検察側。

判決が出るのは来年です。

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気になって調べたのですが、ロンドンの人格障害の治療費用の平均額は年間約60万円。人格障害以外の治療の平均額は約25万円ということなので、人格障害の治療は高額です。



とある裁判 その2

2006年10月24日 | Weblog

Sharma医師がRoyston被告に紹介したのは、犯罪科学・法医学で有名なThe Caswell Clinicだった。

「さらなるアセスメントが必要だと感じたからです。私よりもっと知識と経験がある専門家の支援が彼には必要でした」(Sharma)

しかし、このクリニックで下された診断はSharma医師が考えるものとは異なった。

「うつ病で人格障害とは言えないと告げられました」(Sharma)

「あなたは彼らが下した診断は適切だと思いましたか?」

検察官Peter Murphy QCに裁判で質問されたとき、彼はきっぱりとこう答えました。

「いいえ、そうは思えませんでした」

「あなたはあなたの下した診断に基づいて治療を継続しましたね?」(Peter Murphy QC)

「はい」

適切な治療を受けられていないと感じたRoyston被告はSharma医師の治療継続を求めたのだった。彼もまたそう感じていたので、再び治療は再開された。


続く



祝 2周年

2006年10月23日 | Weblog

このブログを始めてから2年が経過しました
(それ以前にも別のブログでやっていましたが消去済み)
なるべく一般的に知られていないマイナーニュースを今後も取り扱っていく予定です。
最近ネタ切れに近いので、いつまでこのペースで続くか分かりませんが、これからもよろしくお願いします。

良いカウンセラー悪いカウンセラー管理人

とある裁判 その1

2006年10月23日 | Weblog
Wayne Roystonは殺人罪で裁判中の身である。約一年間、殺人を犯したい衝動に駆られ続け、毎日そのことに頭が支配されていた。そして、今年の4月に欲望を抑えることが出来ずに実際に行動へと移した。Bargoed Parkで顔も知らない21歳の男性を38回夢中で刺し続け死に至らしめたのだ。しかし、Roystonは21歳の青年の命を奪ったことを裁判で否定した。

しばらくして裁判に一人の医師が呼ばれた。Sharma医師はRoyston被告のスーパーバイザーであり、彼の治療を担当していた時期があったためだ。

最初に被告が彼の病院へ訪れたのは2003年の10月。診断した結果付けられた病名は強度うつを伴う人格障害であった。

「私が伝えたいのはうつ状態がこのような殺人妄想を引き起こしたのだと考えられることです」

また、彼は「この人格障害が罪の意識を希薄にさせているのは確実です。そして、彼の人格障害は治療出来る状態ではありません」と付け加えた。

裁判官の「彼が殺人を犯すことを予期できたのできたか?」という質問に対して、彼はこう答えました。

「誰かを傷つける可能性は予期できたし、高い確立で罪を犯すと思っていました」

彼は彼なりに懸命に治療を続けていた。被告のうつ症状や不安を薬物治療で軽減させ、フォローアップのカウンセリングも実施していた。しかし、症状は一向に改善されなかった。

「彼に効き目のある薬がなかったのです。私はジアゼパムを彼に処方していました。しかし、これは非常に依存度が高い薬であり、規定量と期間を超えてまで処方することは出来ませんでした」

Sharma医師は2004年の1月にRoyston被告を他の専門家に紹介する決意をした。

(余談ですが、他の医師やセラピストへ紹介することをごく一般的です。3ヶ月位経過して改善が期待できない、他の専門家が良いと判断したときは他の施設への移動を伝えます。しかし、日本の場合はあまりないことかもしれません)

続く

大金を獲得したら幸せになれる?

2006年10月22日 | Weblog

庶民が夢を託す宝くじ。購入する誰もが高額当選することを願います。海外では日本とは桁が違う当選金額が出ることも度々あり、ここ日本でもニュースになることがあります。さて、一生かけても使い切れないような大金を獲得した彼らははたしてどれ程幸せになれるのでしょうか?

The University of Warwick and Watson Wyattが様々な当選者を対象にアンケートやインタビューを行いました(基本的に当選から2年後にそれぞれ実施)

約10万~1200万円を獲得した低額と高額の中間層当選者が一番幸福感がアップしそれを持続出来るということが分かりました。

そして、肝心の高額当選者ですが、意外なことに(?)その後の人生での幸福度指数は平均10%アップに留まりました。

事件に巻き込まれた人もいれば、2年後には生活が破綻した人まで様々な人がいたようですが、基本的には当選数ヶ月後には生活が一変するそうです。

今年ももうすぐ年末ジャンボ宝くじの発売が近づいていますね。