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海外メンタルヘルスニュース

携帯電話のヘビーユーザー程ストレスや問題行動を抱える

2006年09月29日 | Weblog
BBC NEWS

The University of StaffordshireのDavid教授によれば、携帯電話に依存傾向が強い人ほどストレス度が高いことが分かった。

使い方によっては非常に便利となる道具だが、依存度が高い人にとっては携帯電話自体がストレスを生み出す道具となる。仕事中や授業中でも何度も電話を確認し、誰からも着信がないとイライラし失望する。

ヘビーユーザーの中で問題行動が見られた割合は約2割。多くの者は自分自身の依存度に気づいており、周囲にはあまり携帯電話に関心がないように装う傾向が強い。

携帯電話依存の一番多い国の1つは、勿論日本。携帯電話は便利ですが、使い方には充分気をつけましょう。

ちなみに私は携帯電話を所有しておりません。それはそれで今の時代問題ですけどね…




精神鑑定が実施される(上海)

2006年09月28日 | Weblog
SHANGHAI (Reuters) -上海の大学に通学している学生は驚き、混乱したに違いない。なぜなら、突然大学側が精神鑑定を実施すると言ったのだから当たり前である。

千人以上の一年生が90項目にわたる精神鑑定を受けさせられた。その名も「Symptom Checklist-90」

大半の学生は言う

「こんな変な質問をされたのは初めてです」
「何て答えればいいのかよく分かりませんでした」
「大学側がこれを受けた方がいいのでは?」

質問内容は

「あなたは他人に聞こえなかった声や音が聞こえたことがありますか?」

学生の声は

「他人が聞こえたか聞こえなかったかどうやったら分かるんだ?」
「自分が耳がいい場合どう答えればいいの?『はい』と答えたら後々まずそうだし…」

別の質問は

「他人はあなたの考えをコントロールできると思いますか?」

学生の声は

「多大な影響を与えてくれた人なら私の考えをかえてくれたことはあるけど…これ精神鑑定だし…」

2日前の記事で書かれてるように、中国でうつは問題になっていますが、強制的になぜ精神鑑定テストを実施したのかは謎。大学側から特別な発表は今のところないようです。

学生の声は私が勝手に想像して書いたものです(質問項目は実際にあります)。あと、この精神鑑定テストは上海の大学が勝手に作成したものではありません。誤解なきように…

ストレス発散バー(中国/南京)

2006年09月27日 | Weblog

The Independentより

人々は酒場に酒を飲み酔うために行くかもしれない。また、他の人々は仕事の打ち合わせや接待のために行くだろう。しかし、中国の南京の人々は違った目的でとあるバーを訪れるようだ。

バーにあるグラスを粉々にし、時には店員を叩き、叫び暴れる。普通なら逮捕だが、南京に登場したバーではこれらが全て許される行為となる。また、ここに訪れる客の目的では酒ではなく(または酒の力を借りて)これらの行為をすることだ。

南京の「The Rising Sun Anger Release Bar」はお客さんに日ごろのストレスや怒りを発散させて貰うのがコンセプトのバー。ストレス社会に生きる南京の市民に人気だとか。

自分が読んだ記事では料金設定や店内の様子はよく分からなかったが、別料金を払えば、店員を殴ったり、コップを壁に投げたり出来る模様。

このクレイジーな店は世界各国で報道されたので、世界各国の怒れる人々がこの店にやってくるかもしれません。

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勝手に素手で殴る姿を想像していたのですが(記事の内容がストレートだったので)、大きなグローブ付けて、店員さんはヘッドギアも着用。東京にこんな商売してる元ボクサーの人を思い出しました。

中国の記事に写真が掲載されていたので、一応リンクしておきます。


学生の四人に一人はうつ(北京)

2006年09月26日 | Weblog

(Reuters) 今月の中国の新聞に、北京の大学生の4人に1人がうつである記事が掲載された。この記事によれば、北京では少なくとも10万人の学生がうつと伝えている。主な原因は学費の問題、成績、就職問題。

教育熱は上昇しているが、4年生大学に掛かる費用の平均は40万円以上(4年間)これは北京で一般的な生活をしている人々にとっては高額になる(平均年収位)このために、学業とバイトの掛け持ちや就職に対するプレッシャーが予想以上にかかると見られている。一方で、「金遣いの荒い北京の学生」という記事が掲載されるように、経済的に恵まれている学生が多いのも事実である(北京の有名大学に通う学生が年間で使う金額の平均は北京の農民の年収の3.5倍)貧富格差も社会的な問題のようである。

前々から中国でのうつの多さは問題視されているが、治療システムや国民のメンタルヘルスに対する意識は追いついていないようである。





喫煙の減少と飲酒の増加(北アイルランド)

2006年09月25日 | Weblog
喫煙者が目に見えて減少し続けてる一方で、アルコールの過剰摂取が社会的な問題になっている。男性では毎年2~3%、女性では3~5%の増加率。全員がアルコール依存症のレベルというわけではないが、許容範囲を超えている。

北アイルランドはメンタルヘルスだけでなく、一般的な病気でも英国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)の中では常に最下位に位置する国である。

「あなたは健康か?健康面に不安はないか?」という質問では他の3カ国では80~90%が「yes」と答えているが、北アイルランドは約50%に留まった。

ちなみに最近では日本同様に子育てに関する問題が深刻化しているようだが、深刻化しているのは育児放棄やしつけという問題より、身体的な病気に関係している。色々なケアを怠ると、それが例えメンタル的なことでも身体の健康面に影響が出てくるのがこの国の特徴のようであるが、それがなぜかは(ある程度書かれているが北アイルランドの文化や生活習慣を全く知らないので)よく分からない。

気候とそれをカバーする器具が今までの最大要因だったようなので、暖房器具の発達と普及により徐々に改善はされてるようです(文章を読む限りでは暖炉の影響が大きいようです)


治療とコスト(米国)

2006年09月24日 | Weblog

48%が「家庭内に心の治療やケアが必要な人がいる」と感じているが、「費用や保険の問題が壁となっている」ために多くの人が実際の治療をしていない。

彼らの9割が「何か問題が起きた時には専門機関に連れて行きたい」と感じている。しかし、心の病の治療を開始するにあたり一番大きな保険の問題を一番深刻に捉えている。87%が保険の問題を抱えており、その結果治療費の問題も切実になる(保険未加入者や加入していてもメンタルヘルスは適応外というケースが多いため)

全体の約30%は自己治療や時が解決してくるのを待つのが一番と考えている。そして、心の病に関する偏見や差別があると感じている人は約20%であった。




苦しいときには誰かに話してハグをしよう(英国)

2006年09月22日 | Weblog

Mental Health Foundationよれば、うつ状態になったときは誰かにその状態について話し、その後ハグをするのが一番簡単な回復方法になる。

実際英国の女性の80%以上が自分がブルーになった時(英語ではhave the bluesと言います)この方法を取ることを好み実施しています。一方、男性になるとパーセンテージは減少し68%。英国の男性はハグよりブルーになった時、パートナーとのセックスを好みます(割合は書かれていませんが、女性の2倍以上とのこと)

2番目の選択としてはハグが好まれています。女性57%、男性45%

日本の文化とは異なりますので、日本人には当てはまりませんが、身体的なコンタクトは重要だと思います。

お金を手に入れて得た不幸せ(英国)

2006年09月21日 | Weblog
50年前と比較すると英国は3倍リッチになったが、人の心はより不幸せになっているという報告がされた。1957年に実施されたアンケートでは、「本当に幸せ」と回答した者は52%だったが、今年実施された同様のアンケートでは36%に低下した。

「政府は経済発展(wealth)と社会保障などを含めた安心して暮らせる国づくり(happy)のどちらに重点を置くべきか?」というアンケートでは80%以上が"Happy"を選択した。教育も同様で、親はテストの成績やレベルよりもいわゆるゆとり教育を求めている(日本のゆとり教育とは相違点あり)人間関係も希薄になっていると感じている人も過半数を超え、世界でワースト2の「心にゆとりがない国」に位置づけている。

不名誉なワースト1は米国です。


ブログのみでサイトがあることを知らない方もいるようなので、一応サイトを紹介しておきます。


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過食症の特効薬は結婚?

2006年09月20日 | Weblog

(The International Journal of Eating Disorders)--過食症で悩んでいる若い女性は、同棲や結婚を機に過食する回数や量が減少していることに気付くかもしれない。しかし、これは過食症が治ったという意味ではない。これは全米で行われた約3千人を5年間追跡調査した結果からの1つの特徴だが、関係は全く分かっていない。自己尊厳や身体評価は依然低く、場合によっては悪化するケースも多々見られるので(パートナーとの喧嘩)、万能薬というわけではない。しかし、頼れる誰かがいつも側にいて与えてくれる+の効果は過食症だけに限らず全てのことに共通していると言えるでしょう。


社会不安障害は一般的な障害

2006年09月19日 | Weblog

New England Journal of Medicineより

社会不安障害は一般的な障害である。Franklin Rの報告によれば成人の12%が当てはまることになる。しかし、そこまで多いとは我々は思えない。ニューヨークで不安障害専門のクリニックを運営している精神科医Franklin Rの言葉を借りれば「多くの精神科医が単純にこの障害を理解していないから」という事になるらしい。なぜそう言い切れるのかは不明。

ちなみに彼の報告によれば一番効果的な治療法は認知行動療法だそうです。