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クソゲーの楽しみ方に由来するそふつの服へのアプローチ

2016-05-05 14:16:57 | ファッション
クソゲー(くそみたいなゲーム)を買った事はありませんか?
まぁあってもなくてもどちらでもいいのですが、僕はいま思えばある意味クソゲーに育てられたのかもしれません。
がり世代(注 がり41歳)はリアルタイムでファミコンを経験しているのですが、それはある意味クソゲー世代でもあるのです。
当時小学生が3800円〜5800円という価格帯のソフトを購入出来る機会はかなり限られていて、
お母さんをだましたりおばあちゃんに泣きついたりしてなんとかソフトを手にいれていたわけですが、
そんな大変な思いをして手にいれたソフトが、壊滅的に面白くなかった、という事が当時たびたびあったのです。
しかしお母さんおばあちゃんに力技で買わせたソフトがとてもつまらないとは子供心にもちょっと言いにくく、
当時の子供はつまらないながらもなんとか遊んでみようと色々工夫していたわけなのです。
そうすると開発者の意図しないであろう遊び方の発見や、ゲームのバグ(クソゲーは多い)を楽しんだり、
時にはカセットを斜めに入れたり端子に針金突っ込んだりして強制的にバグらせたりしてなんとか遊んでいたのです。

そうやってクソゲーを遊ぶ事で得られた楽しむ為の工夫がそふつの服にどうやって活かされているのかと言うと、
そふつにいらしているお客様はすでにお気づきだと思いますが、たとえば普通のアメカジの服の中にyohji yamamoto的な美しさを勝手に見いだして提案したりしているのです。
これは何でもサイズが大きいものを選べばいい訳ではなくて、それなりの条件下で成り立つ美しさなのです。
例えばトップスだと首周りが大きすぎるとただサイズが合っていない感じになりますが、
首がそこそこ合っていると身幅が大きくてもそういうデザインなのかな、という気持ちになってきます(注 効能・効果には個人差があります)。
さらになんとなく細かく言うと例えばヨーロッパのワーク服よりもアメリカのワーク服のほうがyohjiからさらに遠い存在に感じます(妙にでかいサイズ感、野暮ったいデザイン、生地感より受ける印象)ので、
そういうアメリカのなんでもない現在のワーク服で見立てたほうがさらに落差が大きく効果的、なように思うのです(注 効能・効果には個人差があります)。

またハルタのお坊さん用の靴・スポックシューズも少数のそふつファンの方はご存知だと思いますが、
最初に洋服屋として僕がこのシューズはストリートにいいよと見立てた訳ですが、(狙いは見事に当たったのですが、思ったよりも当たり過ぎて正直困惑しております)
これもお坊さん用の革靴という開発者の意図を飛び越えた見立てなわけです。
これはデザインの美しさはもちろんのこと、その用途との落差もあって面白いのです。
おそらく同じデザインでもスポックシューズが最初からファッションを目的とした靴だったとしたら、
ここまで大きく世の中に響かなかったのではないかと思います。
例に挙げたどちらも最初に提示されている意味や用途、設定されたサイズ感等をあえて無視し、
ある意味自分勝手に解釈を付け直して「ストリートに向けて提示」しているわけです。
こういう見立ては別に僕のオリジナルでも何でもなくて、昔から今までずっと普通に行われていることです。
501やM65を誰かがストリートで着たからファッションになった、ように。
ただ僕は「これはあり」、という言い出しっぺが別に僕であってもいいのではないかと思っているだけです。
先人達が書き上げてきたメンズカジュアルファッションの辞書(想像上の、アカシックレコード的なもの)に、
別に勝手に僕が1項目ぐらい書き足してもいいんじゃないかと。
また先人達が書いた内容、例えばこのアイテムはこういう風にメンズカジュアルで使われているという定義を、
そのアイテムはそれよりもこんな風に解釈したらもっと面白いのではないかと再定義し書き加えたりでもいいのですが。
(そふつの例だと90年代のグラミチのデッドストックのでかいショーツを用途のあるデザイナーズウエアとして捉えてみればあら素敵という感じですかね)
せっかく人生かけてそふつやっているんですから、ただその辞書を読んで書いてある通りにセレクトして書いてあるように提案するよりも、
一洋服屋として辞書作りのほうにもちょっとは参加してみたいじゃないですか。
正直辞書作りに参加できるお店や人はやっぱりごく一部だと思いますし、まぁ実際に参加できていたのかいなかったのかがわかるのはきっと後になってからなので、
せめて一項目ぐらいは書き足したいな、と思いながらせっせと勝手にしかけていくしかできないのですが。
まぁそれもクソゲーで培われた「こっちでなんとかして遊ぶ精神」があればこそだとおもうのです。

うーんどうでしょう?この話わかりづらいですかねぇ。うーん。またあとで書き足すかもです。















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