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シーラカンスの憂鬱

照る日もあれば、曇る日もあるんだし…

『THE DAY AFTER TOMORROW』

2004年11月17日 | 映画
近年、地球規模の温暖化現象が問題視される中、
今年の日本列島には異常なほど頻繁に台風が上陸しました。
それはまるで、異常気象の連鎖によって、
自然そのものが我々人類に対して復讐するかの様に…。
この作品は、おごりたかぶる人類に警鐘と成り得るでしょうか?
その答えは…
映画を観た者、各個人に委ねられている気がしてなりません。

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『THE DAY AFTER TOMORROW』
2004年製作。

地球温暖化による
南極の氷棚のひび割れから始まる地球崩壊のシナリオ。
ローランド・エメリッヒ監督の得意とする
パニック・スペクタクル・ムービーです。
海流の異常、大津波、巨大竜巻、寒冷化…。
そして氷河に包まれ徐々に凍結して行く世界。

しかし、人間の心は決して凍結しません!
この作品のテーマはここにあると思います。
  
  「迫り来る絶望的な状況の中で、
   愛する人の為に今、自分は何が出来るのか?」

僕はこの作品をラブ・ストーリーだと思いました。
そう、『愛の物語』。
親子愛、夫婦愛、生まれたばかりの愛、人類愛、地球に対する愛…。

僕も、
いつもいかなる時も保ち続けていたい心です。

   「たとえ氷河に覆われたとしても僕の愛は凍結しないぜ!」

体力や行動力、タフな心を鍛えておかなければ!

もう一つ大切な事は、
映画を観た者、各個人に委ねられているのかも知れません。


『告発』

2004年11月14日 | 映画
貧しく幼い兄妹がいました。
食べる為、そして生きていく為に
兄は些細な罪を犯してしまいます。
「妹に食べさせてあげよう。」
美しい兄妹愛が、
なぜこんなにも惨い仕打ちを受けなければいけないのか?
運命の歯車が微妙に狂い始めていきます…。

告発 デラックス版

『告発』
1994年製作。

悪名高きアルカトラズ刑務所を閉鎖へと追い込む事になる、
若き弁護士と囚人の悲しくも感動的な実話です。

囚人ヘンリーを救おうとする
弁護士ジェームズ役にクリスチャン・スレーター。
悲哀の囚人ヘンリー役にはケヴィン・ベーコン。
刑務所内でヘンリーに
容赦の無い虐待行為を繰り返す副刑務所長グレン役にゲイリー・オールドマン。
この3人のキャスティングは最高ですね。
個性的且つ魅力的で
幅の広い役をこなせる俳優さんたちの演技には圧倒されっぱなしです。

   「なぜこんなにも惨い仕打ちを…?」

映画を観てる途中に何度も何度もよぎる苛立ちと腹立たしさ。
当時のアルカトラズ刑務所内の傍若無人なその管理体制に…。

アルカトラズ刑務所という巨大な敵に真っ向から立ち向かう、
弁護士と囚人の友情のドラマ。
映画を観終えた後、心に残る感情は個人個人違うでしょう。
過去に実際に起こった真実の物語だと思うと、
やり切れない思いに打ちのめされそうになるのは僕だけでしょうか?
実話だけに、映画を観た者にのしかかるテーマは重く深いです。
決してエンターテイメント作品ではありませんが、
観ごたえのある素晴らしい映画だと思います。

『BIG FISH』

2004年11月03日 | 映画
幼い頃、
絵本を開くと、
そこには不思議なお話がたくさんありました。

《雲の上まで届く豆の木》
《お菓子で作られたお家》
《額に1本の角と翼の生えた白い馬》
《コロボックルという小人達の住む村》
《聴く者を虜にしてしまう美しい人魚の歌声》
そして、
《クリスマスの夜にプレゼントを運ぶサンタクロース》


夜が更けると、
「今日はコレ読んで~!」と
親父やお袋に無理矢理せがみ、
絵本の中の世界に夢を馳せていた幼い頃の僕。

そんな事を思い出させてくれた映画です。

ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション

『BIG FISH』
2003年製作。

映画を観終えた後、
しみじみと哀しいのに、
なぜか心に涼やかな風が吹き抜けました。
父親とその息子。
その関係は、
時折お互いの感情から、
すれ違いや屈折めいた心情を生み出します。
しかし、改めて気付かされてしまうのは、
やはりその根底にある《愛》。
ティム・バートン監督が描く
父と子の愛の物語です。

これから、
僕も2歳の息子にたくさんおとぎ話を聞かせてあげよう。
そして、
彼の心に何か豊かなものが芽生えてくれたら…。


『待ち遠しいストップモーション・アニメーション』

2004年10月25日 | 映画
マペット(マリオネットとパペットの造語)人形を
ほんのわずか動かして、1コマ撮影。
またほんのわずか動かして、1コマ撮影。
それを24回繰り返して出来る映像は、たったの1秒
《24コマ撮影して1秒間》という気の遠くなる様な作業を
繰り返し繰り返し行い創造される世界。

その映像には、
製作者たちの燃える様な熱意と情熱が刻み込まれています。
だからこそ、
その作品を観た僕は感動せずにはいられないのでしょう。

近年、CG技術の発達により、
影が薄くなりつつある『ストップモーション・アニメーション』。
しかし!
手作業による温もりのある俳優(マペット人形)たちの演技には、
CGに匹敵する…いや、それ以上に
観る者に訴えかけるが宿っていると思います。

公開が凄く待ち遠しい作品が2本あります。

『TIM BURTON'S Corpse Bride(仮題)』
2005年10月14日全米公開予定。

  製作 / ティム・バートン
  監督 / ティム・バートン、マイク・ジョンソン
  脚本 / キャロライン・トンプソン、パメラ・ペトラー
  作曲 / ダニー・エルフマン
  声の出演 / ジョニー・デップ
         ヘレナ・ボナム・カーター
         エミリー・ワトソン他
  ◆ストーリー◆
    19世紀のロシアで実際に起きた事件を元にして
    創られたというダーク・ファンタジー。
    生きたままあの世に連れて行かれ
    死体と結婚する事を強いられる主人公ビクター。
    待ち受ける死体の花嫁と
    現世でビクターの帰りを待つ実際の妻。
     
どんな展開になるのか凄く楽しみですね~。

もう1本は、

『Coraline:コララインとボタンの魔女(仮題)』

  原作 / ニール・ゲイマン
  監督 / ヘンリー・セリック

  コララインとボタンの魔女

  ◆ストーリー◆
    大きな古い家に引っ越してきた女の子コラライン。
    ある日、どこにも通じていないはずの扉を開くと
    そこには気味が悪いほど真っ白な肌の女の人が立っていた。
    いなくなってしまった両親を助け出す為に
    奇妙な扉から異世界に旅立つコラライン。
     
こちらの作品もおもしろそうですね。

『ストップモーション・アニメーション』は、
無限の可能性と夢が詰め込まれた素晴らしい技術だと思います。
CGがどんなに発展しても、いつまでも観続けていたい…。
そう願う今日この頃です。

◆関連リンク◆
  シーラカンスの憂鬱:『THE NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS』
  シーラカンスの憂鬱:『嗚呼!待ち遠しいストップモーション・アニメーション』
  シーラカンスの憂鬱:『嗚呼!待ち焦がれたストップモーション・アニメーション』

『CASSHERN』

2004年10月24日 | 映画
まるで鋭く尖った剣やヤリの様に、
《生きるという事》
痛烈に心に突き刺さるフレーズ。
廃退され行く世界。
苦悩に満ちた孤独なヒーロー。
そして、
《生きるという事》
繰り返し心を貫くメッセージ。

CASSHERN

『CASSHERN』
2004年4月24日公開。

懐かしのアニメ『新造人間キャシャーン』を
実写化したヒーローアクション映画…
と思って観始めたのですが、大間違いでした。
僕が小学生の頃に観ていた
『新造人間キャシャーン』とは違う、
原案を借りた、
深いテーマが包む近未来戦争映画だと思います。

『CASSHERN』は、
紀里谷和明監督の劇場映画デビュー作です。
スクリーンに描き出される映像から、
ほとばしる感性とその溢れる才能に驚かされました。

【赤】を印象付けるシーン
【モノクローム】に転換されるシーン
油絵の様なざらついた映像。
計算された絵造りを観てると
ジャン=ピエール・ジュネ監督の映画『ロスト・チルドレン』や
ピトフ監督の映画『ヴィドック』を彷彿とさせてくれます。

 キャストも豪華ですね。
 なんと言っても《ブライキング・ボス》を演じる
 唐沢寿明さんの存在感には圧倒されます。
 「目は口ほどにものを言う」というより、
 「目や口は当然、体全部でものを言う」という感じで、
 その演技力に感動しました。
 《CASSHERN》を演じる伊勢谷友介さんも
 なかなか良い味を出しているのですが、
 唐沢さんと絡むシーンは…
 ちょっと比べるとカワイソウですね。

何の前知識も無く観た映画『CASSHERN』は、
単にCGが凄いヒーローアクション映画というだけではなく、
重く深いテーマがある素敵な作品だと思います。
昨夜『CASSHERN』を観終わった後、部屋のスクリーンに向かって、
スタンディング・オーベーションする僕がいました。
その隣には、そんな僕をシラケタ目で笑う妻がいました。

まるで、鋭く尖った剣やヤリの様に、
《生きるという事》
痛烈に心に突き刺さるフレーズ…。


『究極のマトリックス』

2004年10月22日 | 映画
キアヌ・リーブス主演の映画『マトリックス』3部作を
ご覧になられた方は多いと思います。
僕は3作品全てを劇場に観に行きました。
そして、DVDも発売されるたびに順番に購入し、
『マトリックス』3部作と『アニマトリックス』を所有しております。

マトリックス 特別版 … 計3回  マトリックス リローデッド 特別版 … 計2回
        
        マトリックス レボリューションズ 特別版 … 計2回  アニマトリックス 特別版 … 計2回

これは、それぞれの作品を観た回数です。
ですが、
実は僕はまだ内容を100%理解出来ていない様な気がします。
華麗なアクションシーンやCGの映像に圧倒されっぱなしで、
なかなかストーリーが飲み込めないまま映画は流れて行き、
映像と音の渦中で、気が付くとクライマックスを迎えている…こんな感じです。
いやはや、手強い作品です。
(僕の理解力が乏しいだけ!)

その『マトリックス』3部作が、
なんと!DVD10枚組BOXで発売されます。
上記の作品4枚+特典ディスクがなんと6枚!
さらに80ページの豪華解説書が付くそうです。

マトリックス・アルティメット・コレクション 〈10枚組〉

『マトリックス アルティメット・コレクション』
12月17日発売予定。定価1万5750円。

   1. 『マトリックス』
         本編+2種類の音声解説。
   2. 『マトリックス リビジテッド』
        メイキング・ドキュメンタリー他。361分。          
   3. 『マトリックス リローデッド』
         本編+2種類の音声解説。
   4. 『マトリックス リローデッド リビジテッド』
         メイキング・ドキュメンタリー他。164分。    
   5. 『マトリックス レボリューションズ』
         本編+2種類の音声解説。
   6. 『マトリックス レボリューションズ リビジテッド』
         メイキング・ドキュメンタリー他。189分。
   7. 『アニマトリックス 特別版』
         アニメ版9エピソード+メイキング他。
   8. 『ルーツ・オブ・マトリックス』
         世界観や哲学・歴史などのドキュメンタリー他。170分。
   9. 『バーリーマン・クロニクルズ』
         スタッフやキャストにまつわるドキュメンタリー他。177分。
   10. 『ザイオン・アーカイブ』
         ストーリーボード、劇場予告編、テレビCM他。56分。

もの凄く豪華な内容ですね!
買おうかどうしようか迷うところです…

『激突 DUEL』

2004年10月19日 | 映画
これほど不気味なタンクローリーは見た事がありません。

スティーヴン・スピルバーグ監督が
劇場映画監督デビューする前に、
テレビ映画用として撮影された作品です。

『激突 DUEL』
1971年製作。
アメリカ以外では劇場で公開。

低い予算でもこんなにサスペンスフルな作品に
仕上げられるなんてさすがです!
シンプルすぎる程のストーリーなのに、目を離す事が出来ません。

相手の姿が見えない不安と恐怖。

映画『JAWS』にも同じ事が言えると思います。
以前、スピルバーグ監督が
『JAWS』についてのインタヴューでこんな事を仰っていました。
   
   「『JAWS』は予算が少なかったから、
    サメのアニマトロ二クスに十分予算を使えなかったんだ。
    だから、サメの視点でのカメラワークが多くなるし、
    その方が恐怖感や緊迫感が出せると思ったんだ。」

スピルバーグ監督の天才の片鱗がうかがえます。

『激突 DUEL』のラストの重要なシーンで
《恐竜の咆哮》が聞こえてきます。
恐竜好きなスピルバーグ監督のユーモアですね。

激突 ! スペシャル・エディション

LDを所有していますが、
来月DVDでスペシャル・エディションが発売されます。
コレクターとしては、買わずにいられない1枚です。


『THE NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS』

2004年10月13日 | 映画
もうすぐハロウィンですね。
ハロウィンと言えば、忘れられない映画があります。

『TIM BURTON'S THE NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS』
1993年製作。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス

公開されて既に10年以上も経っているんですが、
今観ても凄く新鮮な感動がある作品です!
ストップモーション・アニメーションとしても最高の仕上がりで、
その滑らかな動きに驚嘆した事を覚えています。

今年は日本公開10周年という事で、
10月23日からデジタル・リマスター版が劇場公開されるとの事。
東京ディズニーランドのホーンテッド・マンションも、
期間限定で『NIGHTMARE…』バージョンに変更されています。
PS2ゲームソフト『NIGHTMARE… ブギーの逆襲』も発売予定です。

『TIM BURTON'S THE NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS』。
なんだかブレイクの予感。


当時僕は、
AV(アダルトビデオじゃないです)をかじり始めた頃で、
LDプレーヤーで映画を楽しんでいました。
『NIGHTMARE…』のLDも発売日を首を長くして待ちわびたものでした。
そして発売日。
初回限定版のLD-BOXを購入。
特典映像満載の豪華BOXです。
値段の方もかなり豪華で…
確か定価2万円でしたか…。
いやはや、大切な宝物です。

その数年後に、
豪華特典映像満載の初回限定DVD-BOXが発売されるなんて、
この時は夢にも思わなかったです。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション


そして当然の如く、
初回限定DVD-BOXも購入してしまう僕でした。
コレクターの性(さが)ってどうしょうもないですね…。