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今オフのトレードを振り返る③

2024-02-25 10:13:59 | マリナーズ全般

トレードシリーズ最後の3回目です。

 

⑨2024/1/29

Jorge Polanco (MIN) ⇔ Anthony DeSclafani, Justin Topa, Gabriel Gonzalez, Darren Bowen, $8M

獲得を熱望していた選手の一人であるPolancoを獲得できました。オプションを含めて2年保有できます。

現在30歳のPolancoは昨季80試合、2022年は104試合と出場数が少なくなっている健康面をどう考えるのか。健康であり続ければ2021年のように30HRを超える打撃力があると私は考えています。昨季も80試合で14HRなので160試合で28HRの計算ですからね。特に左打席の方は大きな打球を打つスタイルになっていると思います。昨季は右打席の方が好成績を残していますがBB%が一番良くわかりますが左打席の方が良いんですよね。でもスイッチヒッターとして左右で大きな差がない方なのかもしれません。Polancoの話をすると打球速度やバレル率、xISOなどパワー系の数値が結構いいんですよね。この辺が私が彼に期待するところなわけです。ただ、成績予測ではwRC+が110前後とこれまでの実績から考えれば低目の数値が予測されていますがこれだけの代償を支払ったので中軸として打撃で貢献してもらわないと困ります。.250/.330/.450くらいはお願いします。

守備は元々はSSですが2Bへ移り、昨季は3Bも少しやってるようです。おそらくマリナーズでも2Bに入ると思われますがOAAは昨季が-5、2022年が-9となっていて守備貢献は期待しないでおきましょう。スピードは平均か少し上です。個人的には3B守れないかなあと思ってますが今のところそんな情報はなさそうですね。

DeSclafaniは今オフトレードで獲得してマリナーズで投げることなくトレードとなりました。獲得した時に$6Mもらっていたのでマリナーズとしては$2M支払いを追加してMINへトレードしたと見ることも出来ると思います。なのでDeSclafaniの年俸は$4Mという計算ですね。う~ん安い。

Topaは説明の必要はないと思います。昨オフマリナーズがトレードで獲得すると覚醒し、これまで通算で17試合だったのに昨季は75試合に投げて防御率2.61という成績を残し32歳でブレイクしたシーズンとなりました。

私はGonzalezのことを打撃の天才と何度か呼んでいますがかなり惚れていました。ややパワー不足だったものの昨季は18HR。今後さらに体が大きくなって動けなくなることまで考えれば守備面が一番の懸念点だったと思います。OFとしてはパワーを付けていく必要があるけど、どこまで動けるかということですね。そしてA+で壁にぶつかった昨季。まだ19歳という若さで周りの選手に比べれば若いので気にすることはないと思います。乗り越えてMLBで活躍してほしいです。

Bowenは球団内のプロスペクトランキングでもかなり下の方に名前があるかどうかという投手だったと思います。そんななか2023.8時点で26位にしていたのでちょっと残念な気持ちになっているのが正直なところです。映像を見るとファストボールとスライダーのキレはなかなかのものだと思って見てました。22歳のプロ1年目でAで9.54K/9は飛びぬけた成績ではないですからね。誰もが目を付ける投手ではないんでしょう。必ずMLBまで上がってくると期待しています。

長くなりましたが、まとめです。MINから見ればバランスよく複数の選手が獲れたいいトレードになったと思います。マリナーズとしてはPolancoが獲得できたことだけ考えればA評価ですが、MLBで成績を残している2人の投手に加え、トップ100プロスペクト級のGaby、さらには面白い投手だと思っていたBowenまで付けているのを考えればBとCの間くらいかなあ。でもPolanco獲得は大きな戦力アップになるはずです(健康であれば)。

評価:C

 

 

 

⑩2024/1/30

Samad Taylor (KC) ⇔ PTBNL

フル出場すれば50盗塁できそうなスピードが一番の魅力。2B/LFに加えCFも守れる選手でスピードがあるという事でマリナーズ的にはHaggertyの後継者という感じの選手に見えますが実力的にはHaggertyの方が上でしょうからどこか使える場面があるのか?という気もしてしまいます。球団が変わって急成長してくれればと思ってます。

評価:C

 

 

 

⑪2024/2/3

Gregory Santos (CHW) ⇔ Prelander Berroa, Zach DeLoach, 2024 Competitive Balance Round B draft pick (#69 overall)

Santosの決め球はスライダーであとはシンカーという名のファストボール、基本的にはこの2球種しか投げていないようですね。特徴はまず球速があります。昨季30イニング以上投げたリリーバーの中で14位の98.8mphです。そんな剛腕としては平凡と言っていいのか8.95K/9とイニング数よりもわずかに少ない奪三振率です。一方で2.31BB/9はリリーバーとしてはかなりいい数値であり、さらに一番良い点はHRを打たれにくいシンカー系投手であること。MunozやBrashも被HRは少なめなんですがSantosはさらに少なく0.27HR/9で66.1イニングを投げて2本しか打たれていません。HRで決着がつくことも少なくないMLBでこの数値はかなり心強いです。決して打たれないというわけではないけど長打は打たれないという投手だと思います。残り5年の保有権があるトップクラスのリリーバーです。

Berroaは私の期待のブルペン候補でした。その意味では非常に残念です。しかし昨季一時的にマリナーズに昇格して悪くなかったと思いますがすぐに落とされてマイナー暮らし。フロントかコーチか誰かが何か気になるところがあったのかなあと思ってるところです。確かに制球難ではありますが球速もありスライダーという空振りの獲れる武器もありますからリリーバーとして成功できる可能性は十分にある投手だと思っています。

DeLoachはポジションを争うOFに同じ左打の若手が多く、突出した武器があるわけでもないのでマリナーズとしては使いどころが難しかったのではないでしょうか。CHW

A評価する人は少なそうなトレードですがマリナーズでは使い道のなさそうなDeLoachとBerroa+ドラフト指名権で保有権が長期間残るトップクラスのリリーバーを獲得できました。いままで安く獲得して才能を開花させるのがマリナーズのリリーフ戦略だと理解していましたがこういう動きでトップクラスの投手を連れてくることでチームとしては安定するし、年々ブルペンの比重が増えているMLBにあって必要な動きだったと思います。特にMunozやBrashが故障で離脱という事になった場合を考えると同じレベルの投手がもう1人いるのは安心します。これでブルペンの3枚は剛腕が揃いましたね。

評価:A

 

 

さて、今オフのトレードを振り返ってきましたがいかがだったでしょうか。11件もトレードを成立させているマリナーズなのでした。結果として選手は入れ替わり、今季は健康でいれば昨季よりは勝率が上がりそうな気はします。どれだけ離脱者を出さないか、短期で戻ってきてくれるか、代わりに出場する選手が頑張ってくれるか。楽しみなシーズン開幕も近づいてきましたね。今年もマリナーズを応援しましょう。

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