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クチヒゲノムラガニの生態

退職し晴耕雨読的研究生活に入った元水族館屋の雑感ブログ

散歩の時はとにかく小さい双眼鏡

2024-01-11 | 雑感
分類屋の性で、毎日の散歩の際に目についた生物の種名やその種の付随情報をつい知りたくなる。雑草の一種とか、名も無き生物とか、一期一会とかで済ますことができないのである。いくら散歩が健康維持のためであっても、自然観察の楽しみがなければ、それは味気ないものとなり、継続のためのモチベーションは到底維持できない。

散歩の途中で気になった生物に出会うと、デジカメで撮影し、画像をパソコンの画面に開いて種名を調べる。最近はグーグルレンズの信頼性が向上してきたので、1次同定をこれに頼り、最終的に図鑑や関連サイトで種を確定させ、種の情報を収集する。

ところが、鳥の場合は撮影が難しい。そばに寄れないし、じっとしていてくれない。例え写せても、小型の鳥は、手持ちのカメラでは米粒程度にしかならない。そこで、活躍するのが双眼鏡である。

双眼鏡はこれまで2台持っていたが、何れも現在使用不能状態。そのため、今回、新たに購入した次第である。これまでの物はどれも大きくて重く、野鳥観察目的で出かける時でないと、邪魔になる代物であった。そこで、購入に際しては、とにかく携帯性(小さくて軽いこと)を必須条件に、安価、倍率は8か10、そこそこの性能、眼鏡可、日本のメーカーの条件を付加して選択した。

5000円クラスで上記の条件に適合する物はいくつもあり選択に悩んだが、最終的に口コミを参考にして、ナシカ10×21 UC-MC(定価3300円)を選んだ。性能的に厳しいところはいくつもあったが、この価格では致し方なかろう。見え方はまずまずであるが、小型10倍双眼鏡の宿命か、視野が狭いため山野の小鳥は追えないし、探せない。大型の鳥か、水面に浮かぶ水鳥向きである。また、眼鏡仕様にはなっているが、ちょっと厳しかった。ただし、総合的には満足で、携帯性が抜群であるメリットは、多くの不満を凌駕する。


歴代双眼鏡
上段:ビクセンアスコット(10×50)。前回のハレー彗星接近(1986年)の際に購入したもので、星空観察用として活躍していたが、防水なのに20年程前にレンズ内側にカビが生えて使用不能となっていた。
下段左:日本光学(7×35 富士山マーク)。義父の形見で、製造が1960年頃の歴史的なニコンの銘機、その驚くべき鮮明な視界は現行の精鋭機種と比較しても遜色なく(思う)、昨年まで野鳥観察用の現役として活躍していた。ところが、ついにピント調整が故障してしまった。
下段右:新規購入のナシカ10×21 UC-MC。とにかく小さい。色を赤にしたのは家内に持ってもらうため。


ウミアイサ:本日はこの鳥の観察でナシカが活躍しました。
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