コモンサンゴ類の分類学的研究では、顕微鏡やパソコンを長時間にわたって使用するため、慢性的な体の不調に悩まされている。それは、ありがちな目の疲れ、肩凝り、腰痛であるが、最近は軽い耳鳴りや頭痛、さらには集中力や意欲の低下、ひらめきの消失等々である。ただし、後者はスランプとも呼べるが。。。
そんな最中、「家電からは必ず電磁波(電波)が発生し、その影響は人体に悪影響を及ぼす可能性があり、住まいにおいてはできるだけ電磁波を減らしておいた方が良い」ということを、偶然に見た住宅関連のユーチューブで知った。
作業を行う自宅研究室の机上周辺には、利便性を追求したため、様々な電気機器を集約させている。家電の電磁波は基本的に近距離(1m以内)で発生する。そのため、もしかしたら体の不調原因の一部は、近すぎる電気機器からの電磁波の仕業かも知れない、との疑いを抱いた。そこで、将来のことも考え、安価でかつ評判もそこそこ良い電磁波計を購入し、研究室のみならず住まいの電磁波環境を調査した。
そんな最中、「家電からは必ず電磁波(電波)が発生し、その影響は人体に悪影響を及ぼす可能性があり、住まいにおいてはできるだけ電磁波を減らしておいた方が良い」ということを、偶然に見た住宅関連のユーチューブで知った。
作業を行う自宅研究室の机上周辺には、利便性を追求したため、様々な電気機器を集約させている。家電の電磁波は基本的に近距離(1m以内)で発生する。そのため、もしかしたら体の不調原因の一部は、近すぎる電気機器からの電磁波の仕業かも知れない、との疑いを抱いた。そこで、将来のことも考え、安価でかつ評判もそこそこ良い電磁波計を購入し、研究室のみならず住まいの電磁波環境を調査した。

購入した電磁波計:ERICKHILL EMF meter RT-100:Amazon 3399円(送料込み)。電界と磁界を計測でき、安全値内(電界強度40 V/m以下)では画面は青色、それ以上では赤色に変わり、併せてブザーが鳴る。
さて、さっそく机上(各電気機器から30cm程離れた実際の作業部分)で測定器のスイッチを入れると、即座に画面は赤色になり、ブザーは鳴り止まず、電界強度は150 V/m 前後を示した。しばらくの呆然状態の後に、この値をどう判断してよいか、ネットで調べてみた。
世に日本電磁波協会「EMFA」なる機関があり、住まい(家電)における電磁波安全基準を公開している。それによると、電界強度の安全基準は25 V/m以下(磁界強度は2.5 mG以下)で、これはスウェーデンが提唱した電磁波規制ガイドラインに準拠したもので、準国際基準でもあるようだ。この値と照合すると、我が作業環境の電界強度は基準値の6倍もあり、とても良くない状態であることが判明した。
これはちょっとやばい。この環境でこのまま仕事を続ける気が起こらない。そこで、どの電気機器が主要発生源であるかを調査した。
机の周囲には10近くの電気機器があり、それらの電界強度を1つ1つチェックすると、2つの主発生源があることが判明した。それはノートパソコンとオーディオアンプ(FOSTEX PC200USB-HR)で、共に単独で100 V/m以上の電界強度が机上で計測され、他(プリンター、照明器具、充電器、卓上扇風機等)は微々たる値であった。

さて、次は対策である。ネットで調べると根本的対策は簡単明瞭。それはアーシング。すなわちアースを取ること。ただし、アーシングには電気機器のコンセントプラグとコンセントにそれぞれアース端子が付いていることが必要となる。残念ながら、洗濯機や電子レンジのコンセントにはアース端子が付いているが、それ以外の部屋には端子が付いていない(新築の際に必要性に気づけなかったことが悔やまれる)。
コンセントにアース端子が付いていない場合は、庭に金属のアース棒を埋め込み、アース棒と連結させたケーブルを室内に引き込まなくてはならない。これは面倒である。他に方法がないか、さらに調べて見るとクーラーにはアーシングが義務づけられていることが分かった。研究室の壁面上部にはクーラーがあり、その専用コンセントを調べると空きのアース端子があった(クーラーはアーシングされていない?)。ここからケーブルを引いて件の機器のアース端子と連結させれば良い。
コンセントにアース端子が付いていない場合は、庭に金属のアース棒を埋め込み、アース棒と連結させたケーブルを室内に引き込まなくてはならない。これは面倒である。他に方法がないか、さらに調べて見るとクーラーにはアーシングが義務づけられていることが分かった。研究室の壁面上部にはクーラーがあり、その専用コンセントを調べると空きのアース端子があった(クーラーはアーシングされていない?)。ここからケーブルを引いて件の機器のアース端子と連結させれば良い。

クーラーのアース端子にケーブルを接続
ただし、さらに問題があった。パソコンのコンセントプラグにはアース端子が付いているものの、アンプにはそれが付いていないのである。この場合にも対処方法があった。アンプの電源ACアダプタ差し込み口の金具部にアースケーブル末端を接触させてアンプ本体に差し込む方法である(天然住宅・2016/11/09 https://tennen.org/read_contents/647)。

以上の方法でアーシング処理を行った結果、机上における電界強度は10 V/m 程度に激減し、安全基準値を軽くクリアーすることに成功した。

これまで電磁波について全く気にしたことはなかったが、日常生活で基準値を大きく超える量を暴露していたことを知ってしまった以上、知らんぷりでは過ごされない。今後は、住まいの低電磁波環境の形成を心がけたい。ちなみに、作業を行う机上では計測されなかったが、電気温風機使用時の足下の磁界強度は半端ない値(11 mG)であった。従って、電気温風機で「手あぶり」という行為は以ての外ということになる。
さて、今回のアーシング対処によって電磁波被爆量が大幅に改善された。今後、頭脳が明晰になり研究が飛躍的に進展することを期待したい。