
先日、種子島にサンゴ調査に行ってきた。予備日を消化せずに調査が終わっため、最終日の午後は島内観光を楽しんだが、その道中での発見の話。
とある海岸の砂浜に出る途中で、不思議な光景に出会った。頭に貝殻を乗せた柱状の突起が地面からたくさん生えているのである。頂部の直径は1~2cm、高さは5~10cm。サイズや材質は異なるものの、トルコ・カッパドキア地方にある有名な奇岩群にそっくりである。
本体の材質は固まった砂、林の中に形成されたものはほぼ頂部に貝殻を乗せているが、裸出した斜面に形成されたものはたいてい頂部に小石を乗せている。
おそらく、貝殻や小石の周囲が雨で浸食され、このような自然の構造物が形成されたのであろう。この存在に気づけて少し嬉しい。

林内の「プチカッパドキア」



林内に形成されたものはほぼ頭に貝殻を乗せている


外の斜面に形成されたものは頭に小石を乗せているものが多い