初対面じゃないみたいだし(≧∀≦)
さっきっから笑いっぱなしだよ。
総勢100人くらいの行列になるみたいだけど、こりゃ頑張れそうだ。
春さんのスケッチブック 依田逸夫:作 藤本四郎:絵 汐文社
この前の読み聞かせの話。
この記事でも書いたけど(←クリックどぞどぞ)、偶然選んだ本だったんだけど、お友だちのsadayaanの住んでいる長野県を舞台にした作品だったんだよね
実はこの本。
第55回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書、高学年の部から選んだもの。
あたしが子どもの頃は必ず夏休みの宿題として出されていた読書感想文が、今じゃ選択制なもんで、なかなか読書感想文を出す子もいないし、ぜひ今年はチャレンジしてもらいたいって事で、選んだんだよね。
本屋さんの店頭で、平積みにされた課題図書の中から偶然選んだこの本。
帯に書いてあった、「戦争」の文字と柔らかいタッチの表紙絵で決めたんだけど、読んでみてビックリ
舞台が長野県だったってのはさっきも書いたけど、お焼きとかふきみそなんていう、長野県特有の食べ物の話なんかも出てきて、あたし的にはホントにこの偶然に驚いたのさ
思わずsadayaanにメールしちゃったもんね
で、内容。
小学6年生のツヨシ少年。
父親の勧めで中学受験にチャレンジするが、敗退。
落胆する親の姿や、学校での友だちの自分に向けた気遣い、5年生から受験に向けて打ちこんだおかげで、気付いてみると休み時間に遊ぶ仲間もいないことに傷付いた少年のいらつきと父のいらつきがぶつかり、喧嘩の末、偶然届いた中学進級祝いの入った現金封筒の住所をたよりに、家出をする事に。
何年か前に突然長野県へと引っ越した春おばさんの元へ、ツヨシ少年は旅立つ。
何度か電車を乗り継ぎ、辿りついた長野県塩田町。
春おばさんに会い、一晩泊めてもらう中で、春おばさんがずっと誰にも話さずに胸に秘めていた、戦時中の思い出話を聞く事になるが…。
長野県塩田町に実在する「無言館」をテーマにした作品。
このお話を、もちろん全て読めるわけもないので(読み聞かせの時間は10分なので)冒頭の一章を読んで、その後はブックトークスタイルで紹介したよ
どこの部分を読むかってのは、本当に悩んだんだけど、この冒頭部分に出てくる父の言葉「運鈍根」。
この言葉が、この作品のキーワードになっているとあたしは思ったので、あえてこの部分を読む事に決定。
受験の失敗が運鈍根という言葉を聞くきっかけになっているのが、ちょっとウチの学校の5年生にはピンとこないかもとは思ったけれど、この時点では単に見放された自分への非難の言葉だと思っていた「運鈍根」という言葉が、物語の最後、春おばさんの思い出や「無言館」での戦争によって未来を断たれてしまった、若き絵描きの卵たちの思いを知る事によって、頑張ろうとするエネルギーになる言葉へと変化していく…といった風に受け取れたからだ。
努力を嫌い、結果を他人のせいにし、諦めの早い現代の子どもたちに、読んで欲しい一冊だと思った。
また、物語は途中途中に春おばさんの長野県での生活がおりこまれていて、風土や文化も知る事が出来る。
その辺も子どもたちに紹介するため、当日の朝にネットでお焼きやふきみその写真をとって印刷し、無言館の外観の写真も印刷して行ったのさ
そして、子どもたちに、雪深い長野県の風土や知恵・文化といった部分まで話してきたっていうわけさ
ま、こんなんも、sadayaanと偶然友だちになって、また彼がそういった事にすごく詳しくて、色々と教えてもらっていたから出来た事。
すんなりと作品の紹介だけで済ますのもひとつだけど、ちょうど夏休み前。
今年の家族旅行の行き先になってもいいのかな?? っと思ったよね
その後のボランティア反省会でも、同様に熱く語ったあたし
一緒に活動しているY美さんが、
「うちね、偶然にも今年の夏休みは長野に行く予定だったの
cocoaちゃんの反省会での内容を聞いて「無言館」に興味が出て、調べてみたらちょうど行く場所の近くだから、行ってみようかと思って♪
その前にはもちろん、「春さんのスケッチブック」を読んでから…と思ってるんだ」
なんて、嬉しい事を言ってくれたよ
あたしも、さすがに泊まりでとは行かれないけど、この夏休みに子どもたちを連れて、無言館に行ってみたいな~なんて思ってる。
そうそう。
メールでお知らせしたsadayaanが、即、お焼きを食べた事のないウチの子どもたちのために送ってくれた。
早いよね~。
メールで話したのがちょうど読み聞かせの2日前だったから、きっとすぐに送ってくれたんだね
おかげで読み聞かせの当日の夕飯、食卓に出す事が出来たんだよね
今までにも何回か送ってもらってたし、もちろん春先にはふきみそもいただいてたんだけど、しっかりいつも、あたし1人で食べちゃってたんで
ほんとにありがとね