【どうして日本人は英語を話せないのか?】
たった16の動詞で日常会話のすべてができると指摘したのはイギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)だ。彼はたった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。
この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。彼は無制限な語彙を使わなくても、英語は造語法*や一定の範囲の方位語(方位副詞。前置詞)の組み合わせで多様な意味を表し、しかも英語のネイティブスピーカーにはそのような表現を好んで使う傾向があるとした。
C. K. Ogdenはイギリスの植民地支配における言語強制を支えた言語学者です。彼はリチャードとギブソンという二人の弟子を中国に派遣した記録が残っています。イギリスによるアジアの植民地と言えば、インド、スリランカ、シンガポール、マレーシア、中国、香港、ミャンマー(旧ビルマ)、インドネシアなどがあります。
これらの国をイギリスの植民地支配を解放したのが日本です。このアジアの開放のための戦争を「大東亜戦争」と呼びます。
皮肉なことに、C. K. Ogdenの「植民地の原住民に英語を話させる」という試みは戦後、「英語を母国語としたり、共通言語とする国など」として残りました。
さらにこのC. K. OgdenによるBasic Englishは、同じイギリスの植民地であった南アフリカ連邦共和国の英語教育でも影響を与えました。
私は,拙書「九九のように覚える英会話」の冒頭部分に以下の記事を書きました。
●「英会話の九九」を生み出すきっかけとなったのは」
私には忘れられない光景があります。そしてそれが私に「英語の九九」というものを生み出すきっかけとりました。それはずっと以前の映画のワンシーンです。 この映画は南アフリカの人種隔離政策(アパルトヘイト)を扱ったものですが、ある教会で白人青年が黒人の子供たちを集めて英語を教えるシーンがありまし た。1人の青年が多くのどもたちを前にして、Iと言い、彼らにI amと答えさせていました。次にYouと言い、You areと、さらにWeと言い、We areなどと答えさせていました。
略
これこそ、 C. K. OgdenによるBasic Englishを影響を受けた英語指導法だったのです。
http://lisning.seesaa.net/category/24483880-1.html
今回冒頭でとりあげた「語彙力増強英会話実況中継 be動詞 ガイダンス」は、すべての「be動詞系列の運用」を解説したものです。
以上が、当オンライン講座の副教材に以下の教材を加えた理由です。
○新副教材「基本16動詞語彙力増強英会話実況中継 動画」について
オンライン講座をさらに充実させるために3つ目の副教材(音声付き解説全15時間動画)
すべの動画はU-Tubeの限定公開にて閲覧できます。
【今日の学習】
英語は、一般動詞系列と、be動詞系列との、たった2つで成り立ち、その運用は以下の二つのテーブルによって行われます。
○一般動詞系列---- 【一般動詞フレーズ5段活用テーブル】
○be動詞系列----- 【be動詞フレーズ5段活用テーブル】
この内、be動詞系列7つの補語フレーズのすべてが基本的に【be動詞フレーズ5段活用テーブル】によってなされ、ここには、ing形動詞フレーズの進行形やed形動詞フレーズの受身形での表現展開も含まれます。
○英語の九九 ファンクションフレーズテーブル
be動詞 現在形
(be動詞系列7つの補語フレーズのタイプ)
(1) 補語が形容詞
(2) 補語が名詞
(3) 補語が方位副詞
(4) 補語が前置詞+名詞
(5) 補語がto+原形動詞フレーズ ※いわゆるto不定詞
(6) 補語がing形動詞フレーズ ※進行形
(7) 補語がed形動詞フレーズ ※受身形
※(5)(6)(7)は非時制の動詞フレーズです。
一方これらの動詞フレーズ(一般動詞系列)や補語フレーズ(be動詞系列)と結びつけて、肯定、否定、疑問、否定疑問を表すフレーズがファンクションフレーズです。
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