弱い文明

「弱い文明」HPと連動するブログです。 by レイランダー

週末の2つのイベント

2007年11月30日 | プレカリアート
 もう明日に迫っているけれど、東京で今週末に行われる行われる2つのイベントについて確認しておきたい。
 一つはこのブログでもくり返し宣伝してきた、ファトヒ・クデイラートさんの講演集会。残すところは土曜の東京と、日曜の広島のみ。東京開催についての詳細はミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉の案内記事、広島についてはスピーキング・ツアーの総合案内ページをご参照ください。
 
 もう一つは、千駄ケ谷区民会館で行われる反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉2007 。4月に行われた「自由と生存のメーデー’07」と同じく、途中にサウンド・デモを挟んで、三部構成で半日に渡って行われる催しだ。
 テーマは「生きのびる」。サウンド・デモもさることながら、議題もグローバリゼーション、貧困、死刑、原発、環境、そして戦争といった具合に、自分にとっての関心ど真ん中の事柄ばかりで、参加できないのが悔しい(僕にとっては、それらは一言「日本問題」でまとめられる。日本だけの問題という意味ではないが)。ただ、こちらはメディアの注目度も高く、結構な数の人たちで盛り上がることが見込めるので、僕などがそんなに躍起になって宣伝することもないかと思う。
 ファトヒさんの講演の方に行くことは、フェスタの開催情報を得る前から決めていたこと。フェスタの方は、参加した人からの報告を楽しみにしよう。

 確かにどちらも大切なイベントだけに、別の日だったら良かったのになーというのは本音だけど、もっと本音を言うと、この2つが合体したようなイベントもありだよな、という気がする。
 特にパレスチナにずっと執着してきた者の一人として、「パレスチナ問題」が地球の反対側のローカルな「国際紛争」の次元でしか捉えられていない現状こそがネック、との思いを捨て切れない。その一方で、経済大国・日本が今のように様々なレベルでの「貧困」を抱えた社会になり、「抵抗」の潮流が持たざる者の側から立ち現れた現状は、パレスチナと日本の市民を今までにない新たな連帯で結ぶ契機になっているのではないか。両者の差異、距離は百も二百も承知の上で、ネットカフェ難民とパレスチナ難民を同次元で語るには様々な無理があることは承知の上で、それでも連帯できる、連帯しなくてはならないと僕は感じる。少なくとも、同じ場所に会して、自分たちをここに押しやった、自分たち自身にも巣くっている「文明」に、根本的な異議を申し立てることはできるのではないか。心をズタズタにされても、頭は破壊されていない者同士の連帯。

 大げさかも知れないけれど、その結び目になるような言葉を、自分としては手に入れなければならないと、日常感じている。ファトヒさんの講演に限らず、今後参加するイベントで、そうしたヒントをつかめればと思う。

追記:
反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉2007 のサウンドデモの様子を、参加者の雨宮処凛が報告している。
 http://www.magazine9.jp/karin/071205/071205.php
「ハーゲンダッツはガリガリ君と同じ値段にしろ!」はウケた。


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